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公開番号2025035687
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023142903
出願日2023-09-04
発明の名称仕切部材
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60R 7/04 20060101AFI20250307BHJP(車両一般)
要約【課題】車両室内に配置される仕切部材によって仕切られる仕切空間を、維持する。
【解決手段】仕切部材は、車両室内を仕切ることが可能な前部10、底部40、及び、側部30を備え、前部10は、車両室内に形成される仕切空間に面し、可撓性を有する材料により形成される表皮部11と、表皮部11よりも可撓性が低い材料により形成される芯材部12と、車両室内に配置される壁面に着脱可能な取付部13と、を有する。芯材部12は、前部10における上部及び下部に渡って車両上下方向に延び、底部40及び側部30の前後方向の位置、並びに、底部40及び前部10の幅方向の位置のうち、少なくとも一方が調整可能に構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
車両室内を仕切ることが可能な前部、底部、及び、側部を備え、
前記前部は、
車両室内に形成される仕切空間に面し、可撓性を有する材料により形成される表皮部と、
前記表皮部よりも可撓性が低い材料により形成される芯材部と、
前記車両室内に配置される壁面に着脱可能な取付部と、
を有する、仕切部材であって、
前記芯材部は、前記前部における上部及び下部に渡って車両上下方向に延び、
前記底部及び前記側部の前後方向の位置、並びに、前記底部及び前記前部の幅方向の位置のうち、少なくとも一方が調整可能に構成されていることを特徴とする、仕切部材。
続きを表示（約 850 文字）【請求項２】
前記側部の前端の位置を調整可能に構成され、
前記底部の前後方向長さは、前記側部の前端の位置に応じて調整可能に構成されていることを特徴とする、請求項１に記載の仕切部材。
【請求項３】
前記前部の側端の位置を調整可能に構成され、
前記底部の幅方向長さは、前記前部の側端の位置に応じて調整可能に構成されていることを特徴とする、請求項１に記載の仕切部材。
【請求項４】
前記芯材部は、上下方向及び幅方向に広がる板状であることを特徴とする、請求項１ないし請求項３のいずれか一項に記載の仕切部材。
【請求項５】
前記芯部材は、前記前部の幅方向外側部に配置されていることを特徴とする、請求項１ないし請求項３のいずれか一項に記載の仕切部材。
【請求項６】
前記芯材部は、複数の棒状の部材を有していることを特徴とする、請求項１ないし請求項３のいずれか一項に記載の仕切部材。
【請求項７】
前記芯材部は、上下方向に延びる複数の縦部と、前記複数の縦部を繋ぐように幅方向に延びる梁部と、を有していることを特徴とする、請求項１ないし請求項３のいずれか一項に記載の仕切部材。
【請求項８】
前記表皮部は、
前記芯材部を収容する収容部と、
前記収容部に前記芯材部を、前記車両室内で前記仕切空間の外側から挿入可能な挿入開口部と、
前記挿入開口部を閉止可能な閉止部と、
を有することを特徴とする、請求項１ないし請求項３のいずれか一項に記載の仕切部材。
【請求項９】
前記側部は、前記仕切空間の車両前後方向長さを調整可能な調整部を有することを特徴とする、請求項１ないし請求項３のいずれか一項に記載の仕切部材。
【請求項１０】
前記調整部は、前記仕切空間の車両前後方向長さを維持する維持部を有していることを特徴とする、請求項９に記載の仕切部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、仕切部材に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
車両室内空間には、車両に搭乗する乗員の他に、複数種類の物品等が積み込まれることがある。例えば、仕切部材によって車両室内空間を所定の広さ（容積）に仕切り、仕切られた空間（仕切空間）の内部に、荷物等の物品を積み込むことがある。このように仕切部材を設けることにより、仕切空間の外側に荷物等の物品が移動することを規制している。
【０００３】
車両の走行時において、車両室内の乗員は、座席に着座しているため車両室内を移動しない状態が保たれている。また、仕切部材の仕切空間内に載置される荷物等の物品は、仕切空間内から外側への移動が規制されている。なお、荷物等の物品を固定部材等によって車両室内の所定位置に固定することも可能である。ところが、車両室内空間には、乗員、及び、荷物等の物品の他に、例えば犬や猫等のペット（動物）が搭乗することもある。
【０００４】
犬や猫等のペットの場合、車両室内の動きを規制することは難しい場合がある。そのため、例えば、仕切部材として、特許文献１に開示されているようなペットを囲うための部材（ペット囲い部材）を用いて、車両に搭乗するペットが、車両室内において自由に移動できる範囲を限定し、且つ、ペットを安定して支持するような手段が知られている。
【０００５】
上記例では、布や樹脂等により形成される可撓性シートによって、ペット等を収容する空間（仕切空間）が形成されている。可撓性シートによって、ペット囲い部材の仕切空間の底面の前後左右から上方に延びるように前部、後部、及び、左右の側部が形成されている。ペット囲い部材の前部及び後部に設けた紐状部材が、前席のヘッドレスト、及び、後席のヘッドレストのそれぞれに引っ掛けられた状態で、ペット囲い部材は、後席の座部上に設置される。このとき、ペット囲い部材の側部の上部（上端部）の輪郭形状を保つために、当該上部にパイプが挿入される。さらに、この例では、底部に支持板が挿入されており、当該支持板によって、底部の形状が保たれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特許第６６１５５６９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
通常、車両前後方向において、前席のヘッドレストと、後席のヘッドレストとの距離は、車種によって異なり、また、例えば前席の乗員による前席のシートクッション等の位置調整によっても異なる。上記例の構造では、ペット囲い部材の外側の輪郭形状を保つために、パイプ及び支持板が挿入されているので、前席のヘッドレストと、後席のヘッドレストとの距離（位置関係）に応じて、ペット囲い部材の車両前後方向の長さを調整することが困難になる場合がある。
【０００８】
例えば、車種によっては、前席のシートバックと、後席のシートバックとの距離が、上記例のペット囲い部材のパイプの長さよりも短いものがある。また、前席のシートバックと、後席のシートバックとの距離が、例えば前席及び後席に大人が搭乗している状態等、通常の使用状態よりも、短く調整される場合において、前席のシートバックと、後席のシートバックとの距離が、パイプの長さより、短くなることがある。
【０００９】
このような場合、パイプは、例えば、車両前方に向かうに従い下方側に傾斜するように配置され、ペット囲い部材の前部の高さ、及び、側部における前側の部分の高さが、低くなってしまう。その結果、ペット囲い部材等の仕切部材は、その輪郭形状を保てなくなる。このようにペット囲い部材等の仕切部材の形状を保持できない場合には、ペット、及び、荷物等の物品が、仕切部材の外側に移動可能な状態となる可能性がある。例えば、ペット囲い部材の前部の高さが低くなると、ペットが前部を乗り越えて仕切空間から容易に外側に移動可能となる。そのため、上記例の構造では、仕切部材の仕切空間を維持する上で、改善の余地があった。
【００１０】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、仕切部材によって仕切られる仕切空間を、維持することが可能な仕切部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
（【００１１】以降は省略されています）

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