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公開番号2025033032
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023138496
出願日2023-08-29
発明の名称ブリーザ装置
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F01M 13/04 20060101AFI20250306BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】ブローバイガスの温度低下によるブリーザホース内の凍結を抑える。
【解決手段】シリンダ軸線を水平又は水平に近づけた状態でエンジン(41)が前傾され、エンジンの上方にエアクリーナ(51)が設置されている。エンジンには吸気系(54)にブローバイガスを送るブリーザ装置(61)が設けられている。ブリーザ装置には、エンジンと吸気系を接続するブリーザホース(62)と、ブリーザホースの途中に介在したブリーザタンク(65)と、が設けられている。ブリーザタンクにはブローバイガスを気液分離するブリーザ室が形成され、エアクリーナにブリーザタンクが前方から覆われている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダ軸線を水平又は水平に近づけた状態でエンジンが前傾され、前記エンジンの上方にエアクリーナが設置され、前記エンジンから吸気系にブローバイガスを送るブリーザ装置であって、
前記エンジンと前記吸気系を接続するブリーザホースと、
前記ブリーザホースの途中に介在したブリーザタンクと、を備え、
前記ブリーザタンクにはブローバイガスを気液分離するブリーザ室が形成され、
前記エアクリーナに前記ブリーザタンクが前方から覆われていることを特徴とするブリーザ装置。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記エアクリーナの前方に当該エアクリーナと前記エンジンを接続する吸気通路が設置されていることを特徴とする請求項1に記載のブリーザ装置。
【請求項3】
前記ブリーザホースのブローバイガスの流れを調整するPCVバルブを備え、
前記PCVバルブが前記エアクリーナと前記ブリーザタンクの間に設置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブリーザ装置。
【請求項4】
前記ブリーザホースは、前記ブリーザタンクの上流側の第1のブリーザホースと、前記ブリーザタンクの下流側の第2のブリーザホースと、を有し、
前記エンジンから車幅方向一側方を通って後方に排気管が延びており、前記第1のブリーザホース及び前記第2のブリーザホースが前記エアクリーナの車幅方向一側方で前記排気管の上方を通っていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブリーザ装置。
【請求項5】
前記ブリーザタンクが金属ブラケットを介して前記エンジンのクランクケースに取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブリーザ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブリーザ装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
鞍乗型車両のエンジンには、クランク室等から発生したブローバイガスをエアクリーナに送って再燃焼させるブリーザ装置が設けられている。この種のブリーザ装置として、クランクケースとは別体のブリーザタンクをクランクケースの上方に設置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のブリーザ装置は、ブリーザタンク内のブリーザ室とエアクリーナがブリーザホースを介して接続されている。ブリーザ室内でブローバイガス中のオイルミストが捕らえられて、ブリーザ室を通過したブローバイガスがブリーザホースを通じてエアクリーナに送られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-084782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ブローバイガス中には水分が含まれており、低気温時や走行風等によってブローバイガスが冷却されると、ブリーザホース内が凍結してガス通路が閉塞するおそれがある。特にシリンダアッセンブリが水平に倒されているエンジンでは、走行風がブリーザホースに当たり易くなって、熱源である燃焼室がブリーザタンクの前方から外れるので凍結し易い。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ブローバイガスの温度低下によるブリーザホース内の凍結を抑えることができるブリーザ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様のブリーザ装置は、シリンダ軸線を水平又は水平に近づけた状態でエンジンが前傾され、前記エンジンの上方にエアクリーナが設置され、前記エンジンから吸気系にブローバイガスを送るブリーザ装置であって、前記エンジンと前記吸気系を接続するブリーザホースと、前記ブリーザホースの途中に介在したブリーザタンクと、を備え、前記ブリーザタンクにはブローバイガスを気液分離するブリーザ室が形成され、前記エアクリーナに前記ブリーザタンクが前方から覆われていることで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様のブリーザ装置によれば、シリンダ軸線が水平又は水平に近づけた状態で前傾したエンジンの上方にブリーザタンクが設置されても、エアクリーナが風除けになってブリーザタンクに走行風が当たり難くなる。また、エンジンの上方にブリーザタンクが設置されることで、エンジンの輻射熱によってブリーザタンクが暖められる。よって、ブローバイガスの温度低下が抑えられてブリーザホース内の凍結を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例の車両内部構造の右側面図である。
本実施例のエンジン周辺の上面図である。
本実施例のエンジン周辺の側面図である。
本実施例のエンジン周辺の後面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様のブリーザ装置は、エンジンから吸気系にブローバイガスを送っている。エンジンはシリンダ軸線を水平又は水平に近づけた状態で前傾されており、エンジンの上方にはエアクリーナが設置されている。ブリーザ装置のブリーザホースはエンジンと吸気系を接続しており、ブリーザホースの途中にブリーザタンクが介在している。ブリーザタンクにはブローバイガスを気液分離するブリーザ室が形成され、エアクリーナにブリーザタンクが前方から覆われている。エンジンの上方にブリーザタンクが設置されても、エアクリーナが風除けになってブリーザタンクに走行風が当たり難くなる。また、エンジンの上方にブリーザタンクが設置されることで、エンジンの輻射熱によってブリーザタンクが暖められる。よって、ブローバイガスの温度低下が抑えられてブリーザホース内の凍結を防止することができる。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本実施例の鞍乗型車両について説明する。図1は本実施例の車両内部構造の右側面図である。また、以下の図では、矢印Frは車両前方、矢印Reは車両後方、矢印Lは車両左方、矢印Rは車両右方をそれぞれ示している。
(【0011】以降は省略されています)

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