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公開番号2025035320
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142293
出願日2023-09-01
発明の名称遠隔操作装置及び遠隔操作方法
出願人東芝エネルギーシステムズ株式会社,株式会社IHI
代理人弁理士法人東京国際特許事務所
主分類F16K 31/46 20060101AFI20250306BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】遠隔操作距離が長い場合でも操作トルクの伝達効率の低下を抑制でき、更に、施工上の逃げ代及び建屋間相対変位を吸収でき且つ干渉物を回避できること。
【解決手段】可撓性を備えたフレキシブルシャフト11と、剛性を備えた配管材12と、フレキシブルシャフト11の両端部に配管材12の一端部を結合させる固定具13と、を有して一体型構造シャフト16が構成され、この一体型構造シャフト16により、トルク発生装置から遠隔操作対象弁までのトルク伝達経路20が形成されるよう構成されたものである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
可撓性を備えたフレキシブルシャフトと、剛性を備えた配管材と、前記フレキシブルシャフトの両端部に前記配管材の一端部を結合させる固定具と、を有して一体型構造シャフトが構成され、
この一体型構造シャフトにより、トルク発生装置から遠隔操作対象弁までのトルク伝達経路が形成されるよう構成されたことを特徴とする遠隔操作装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記配管材の他端部にはユニバーサルジョイントが結合され、一体型構造シャフトが前記ユニバーサルジョイントにより軸方向に複数連結されたことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作装置。
【請求項3】
前記フレキシブルシャフトは、内部がワイヤを巻き付けた構造で且つ外部が被覆で覆われ、更に、両端部に金属部を備えて構成されたことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作装置。
【請求項4】
前記フレキシブルシャフトは、金属製のフレキシブルシャフト固定リングを嵌合可能な嵌合溝が、両端部に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作装置。
【請求項5】
前記配管材は、金属製の配管材固定リングを嵌合可能な嵌合溝が、一端部に形成されたことを特徴とする請求項4に記載の遠隔操作装置。
【請求項6】
前記固定具は、フレキシブルシャフト固定リング及び配管材固定リングを介して、フレキシブルシャフトの両端部と配管材の一端部を挟持し締結されることで、前記フレキシブルシャフトと前記配管材を結合させるよう構成されたことを特徴とする請求項5に記載の遠隔操作装置。
【請求項7】
前記固定具は、ボルト及びナットによる締結、雄ねじ及び雌ねじによる締結、または着脱式構造による締結によって、フレキシブルシャフトと配管材とを取り外し可能に結合させるよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作装置。
【請求項8】
前記配管材の他端部にピースが結合され、このピースにユニバーサルジョイントが結合されたことを特徴とする請求項2に記載の遠隔操作装置。
【請求項9】
複数の前記一体型構造シャフトの連結は、一方の前記一体型構造シャフトのユニバーサルジョイントと他方の前記一体型構造シャフトの前記ユニバーサルジョイントとの結合によりなされ、これらの結合されるユニバーサルジョイントの回動方向が同一または異なって設定されたことを特徴とする請求項2に記載の遠隔操作装置。
【請求項10】
前記一体型構造シャフトは、トルク伝達経路の周囲における建築構造材に設けられた支持装置により支持されて構成されたことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、操作対象弁を遠隔操作する遠隔操作装置及び遠隔操作方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
原子力規制委員会は、重大事故時に操作が必要な弁に対し、機械的に遠隔操作できる手段を要求している。この要求は、重大事故により炉心冷却機能が失われた際に、原子炉圧力容器の内部にある核燃料の炉心溶融により発生するガスが、原子炉格納容器内に蓄積し、設計限界圧力を超えることを防ぐためである。
【0003】
つまり、原子力発電所に設置されたベント弁を操作し、ガスをフィルタベントシステムに導くことで、原子炉格納容器の加圧破損を防止することができる。このベント弁は、通常運転時の交流電源、及び非常時の直流電源による操作が可能である。ところが、原子力規制委員会では更に、全電源喪失と事故環境とを考慮して、機械的に遠隔操作できる手段を要求している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5976518号公報
特許第6650590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
弁の機械的な遠隔開閉装置として、可撓性を有するフレキシブルシャフトを用いた装置(特許文献1)が提案されている。また、自転車のような駆動装置により、フレキシブルシャフトを用いて弁を駆動する弁駆動方法(特許文献2)も提案されている。
【0006】
しかし、特許文献1及び2は、フレキシブルシャフトを適用した遠隔開閉装置であり、遠隔操作距離の2乗に比例して、操作トルクの伝達効率が低下する課題がある。また、弁の操作トルクを下げるためにギアを多用することで、弁の遠隔操作が数時間に及ぶ可能性もある。弁の操作に時間を要することは、重大事故時の安全対応や作業員の被ばくの観点から望ましくない。
【0007】
本発明の実施形態は、上述の事情を考慮してなされたものであり、遠隔操作距離が長い場合でも操作トルクの伝達効率の低下を抑制でき、更に、施工上の逃げ代及び建屋間相対変位を吸収でき且つ干渉物を回避できる遠隔操作装置及び遠隔操作方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態における遠隔操作装置は、可撓性を備えたフレキシブルシャフトと、剛性を備えた配管材と、前記フレキシブルシャフトの両端部に前記配管材の一端部を結合させる固定具と、を有して一体型構造シャフトが構成され、この一体型構造シャフトにより、トルク発生装置から遠隔操作対象弁までのトルク伝達経路が形成されるよう構成されたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明の実施形態における遠隔操作方法は、可撓性を備えたフレキシブルシャフトと、剛性を備えた配管材と、前記フレキシブルシャフトの両端部に前記配管材の一端部を結合させる固定具と、を有して構成された一体型構造シャフトを用い、この一体型構造シャフトにより形成されたトルク伝達経路により、トルク発生装置から遠隔操作対象弁へ操作トルクを伝達して、前記遠隔操作対象弁を開閉操作することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態によれば、遠隔操作距離が長い場合でも操作トルクの伝達効率の低下を抑制でき、更に、施工上の逃げ代及び建屋間相対変位を吸収でき且つ干渉物を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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