TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025035238
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142158
出願日2023-09-01
発明の名称低騒音型路面切削機
出願人鹿島道路株式会社,株式会社アイ・エヌ・シー・エンジニアリング,佐藤工業株式会社
代理人個人
主分類E01C 23/12 20060101AFI20250306BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】路面切削機のエンジン周りで発生して外部に発散する駆動騒音等を抑えて、低騒音型の路面切削機を提供する。
【解決手段】路面切削機本体11と、路面切削機本体11に取り付けられたエンジンと、路面切削機本体11に連結されて路面切削機本体11と共にエンジンを収容設置するエンジンルーム18を形成してなるエンジンフード19と、外部からエンジンルーム18内に繋がる吸気口20及び排気口21と、通気性を確保した状態で吸気口20の外側全面を覆って路面切削機本体11側に取り付けられた第1の騒音抑制材22Aと、排気口21の外側を覆って路面切削機本体11側に取り付けられた第2の騒音抑制材22Bと、を備える構成とした。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
舗装路面の表面部位を切削して排出する低騒音型路面切削機であって、
前記路面切削機の路面切削機本体に取り付けたエンジンと、
前記路面切削機本体と共に前記エンジンを収容設置するエンジンルームを形成しているエンジンフードと、
前記エンジンフードに設けられ、前記エンジンルーム内と前記エンジンルーム外を通気可能に繋いでいる開口部と、
通気性を確保した状態で前記開口部の外側全面を覆って前記路面切削機本体側に取り付け、前記エンジン周りから発散する騒音を吸音及び遮音して抑制する騒音抑制材と、を備える、
ことを特徴とする低騒音型路面切削機。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記騒音抑制材は、前記エンジン周りの音を吸収する吸音材と前記エンジン周りの音を遮音する遮音材を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の低騒音型路面切削機。
【請求項3】
前記騒音抑制材は、車体構造を介して伝達する振動を抑制する制振材を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の低騒音型路面切削機。
【請求項4】
前記開口部は、前記エンジンルーム内にエアーを吸気する吸気口である、ことを特徴とする請求項1に記載の低騒音型路面切削機。
【請求項5】
前記開口部は、前記エンジンルーム内に吸気されたエアーを排出する排気口である、ことを特徴とする請求項1に記載の低騒音型路面切削機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は低騒音型路面切削機に関するものであり、特に、舗装路面の表面部位を切削し、切削した切削材を排出する低騒音型路面切削機に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、セメントコンクリート又はアスファルト混合物から成る舗装路面を補修する工法として、切削オーバーレイ工法が知られている。この工法は、大型車両等が舗装路面上を繰り返し走行することによって傷んだ舗装路面の表面部位を路面切削機で削り取り、新たな材料で再舗装を行うものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1等で知られる自走式の路面切削機にあっては、路面切削機本体に回転可能に装着され、かつ、外周に切削ビットを設けた比較的長尺(長い)の切削ドラムと、この切削ドラムの前方(作業又は施工方向)に隣接して、切削ドラムにより切削した切削材を該切削ドラムから受け取り、かつ、路面切削機本体外部に搬出する第1のベルトコンベアと、第1のベルトコンベアからの切削材を受け取り、運搬車両(トラック)等に搬出する第2のベルトコンベアと、路面切削機の駆動源となるエンジンと、等を備えている。
【0004】
そして、エンジンの駆動力で路面切削機を自走させながら、同じくエンジンの駆動力で切削ドラムを高速回転で駆動して舗装路面の表面部位を切削し、その切削材を該回転中の切削ドラムからベルトコンベア上に搬出すると共に、更にベルトコンベアから運搬車両等に直接に搬出し、前記補修すべき舗装路面から切削した切削材を除去するものである。この工法は、特に、補修すべき舗装路面に対し、切削ドラムにより広い幅員を一度に切削し、その切削材を除去することができるので、舗装道路の大規模な補修工事に主に用いられている。
【0005】
上記した構造の自走式の路面切削機にあっては、エンジンを駆動力とし、エンジンの駆動力で自立走行し、又、エンジンの駆動力で切削ドラムを高速で回転駆動して舗装路面の表面部位を切削するので、大型のエンジンを必要とし、また作業中は常にエンジンを高回転駆動している。さらに、舗装路面の表面部位を切削する際にも、エンジン騒音に加えて切削による騒音が発生する。そのため、住宅が隣接する地域での作業では、住民の感覚を直接刺激し、日常生活への影響も懸念されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-75489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記したように、エンジン騒音と切削騒音を伴う路面切削機の作業では、住民の日常生活や作業従事者等に様々な影響を及ぼす。例えば、騒音は睡眠の質を低下させるばかりでなく、集中力や記憶力を阻害し、ストレスやイライラを引き起こしたりする。また、聴力の低下や難聴の原因にもなり、さらに心臓病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高めるという研究結果もあり、住民の健康や幸福に重大な影響を与えるという問題点がある。
【0008】
そこで、路面切削機のエンジン周りで発生して外部に発散する駆動騒音等を抑えて、低騒音型の路面切削機を提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載の発明は、舗装路面の表面部位を切削して排出する低騒音型路面切削機であって、前記路面切削機の路面切削機本体に取り付けたエンジンと、前記路面切削機本体と共に前記エンジンを収容設置するエンジンルームを形成しているエンジンフードと、前記エンジンフードに設けられ、前記エンジンルーム内と前記エンジンルーム外を通気可能に繋いでいる開口部と、通気性を確保した状態で前記開口部の外側全面を覆って前記路面切削機本体側に取り付け、前記エンジン周りから発散する騒音を吸音及び遮音して抑制する騒音抑制材と、を備える、低騒音型路面切削機を提供する。
【0010】
この構成によれば、エンジンルームの外側において、エンジンルーム内とエンジンルーム外を通気可能に繋いでいる開口部の外側全面を、通気性を確保した状態で覆って騒音抑制材を取り付けている。したがって、エンジン周りから発生する駆動音は、騒音抑制材により吸音及び遮音して抑制されるので、エンジンルームの外部に漏れ出る量が少なくなり低騒音化される。これにより、低騒音型の路面切削機の実現が可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

鹿島道路株式会社
低騒音型切削装置
6日前
鹿島道路株式会社
低騒音型路面切削機
6日前
鹿島道路株式会社
舗装材除去装置及びそれを用いる方法
6か月前
鹿島道路株式会社
道路工事における運搬車両への指示伝達システム或いは指示伝達方法
12日前
積水樹脂株式会社
取付金具
1か月前
積水樹脂株式会社
吸音パネル
26日前
株式会社 林物産発明研究所
道路鋲
1日前
日綜産業株式会社
簡易作業ブース
27日前
NOK株式会社
遮断システム
26日前
積水化学工業株式会社
吸音構造
27日前
有限会社 成東鉄筋工業
道路標識コーン
1か月前
フジプレコン株式会社
車止め付飛び込み防止壁
12日前
鹿島建設株式会社
補強構造および補強方法
26日前
清水建設株式会社
橋脚の施工方法
6日前
公益財団法人鉄道総合技術研究所
レール締結装置
5日前
コスモケミカル株式会社
自発光式視線誘導標
1か月前
株式会社トップ
コーンバー収納構造およびコーンバー
7日前
日綜産業株式会社
養生装置、仮設足場装置及びホルダ
27日前
日工株式会社
アスファルト舗装廃材再生用のドライヤ
26日前
土樋パルス株式会社
除雪装置
13日前
公益財団法人鉄道総合技術研究所
クロッシング用締結装置
5日前
オオノ開發株式会社
雑草の防止構造
13日前
株式会社熊谷組
ブラケット支保工および張出構築方法
6日前
MFJ株式会社
橋梁用の伸縮装置及びその施工方法
12日前
日工株式会社
アスファルトプラントおよびアスファルト混合物
1か月前
綜合警備保障株式会社
遮断器
2日前
株式会社大林組
床版取替え工法
6日前
日清紡ケミカル株式会社
枕木パッド及び弾性枕木
12日前
株式会社プロテックエンジニアリング
防護柵用分割式支柱
今日
鹿島建設株式会社
橋梁の構築方法
12日前
住友電気工業株式会社
ケーブル構造体、ケーブル構造体の製造方法
19日前
ヨゼフ フェゲーレ アーゲー
多層路面の舗装方法
12日前
株式会社長岡生コンクリート
コンクリート舗装道路の施工方法
5日前
西松建設株式会社
床版の架設装置及びその方法
1か月前
東急建設株式会社
単線直上高架化工法及び鉄道区間高架化工法
6日前
積水樹脂株式会社
道路標示シート
5日前
続きを見る