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公開番号
2025035239
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023142159
出願日
2023-09-01
発明の名称
低騒音型切削装置
出願人
鹿島道路株式会社
,
株式会社アイ・エヌ・シー・エンジニアリング
,
佐藤工業株式会社
代理人
個人
主分類
E01C
23/12 20060101AFI20250306BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】切削装置が舗装路面の表面部位を切削する際における駆動騒音を抑えて、低騒音型の切削装置を提供する。
【解決手段】切削ドラム室13内に配設された、昇降可能な切削ドラム15を、舗装路面の表面部位に当接するまで下降させ、切削ドラム15の回転を伴って移動することにより、舗装路面の表面部位を切削する切削装置であって、切削ドラム15を昇降可能に収容している切削ドラム室13を有する路面切削機本体11と、切削ドラム室13の側面及び上面を各々覆って取り付ける吸音性と遮音性を有する騒音抑制材30と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
昇降可能な切削ドラムを、舗装路面の表面部位に当接するまで下降させ、前記切削ドラムの回転を伴って移動することにより、前記舗装路面の前記表面部位を切削する低騒音型切削装置であって、
前記切削ドラムを昇降可能に収容している切削ドラム室を有する切削装置本体と、
前記切削ドラム室の側面及び上面を各々覆って取り付けた吸音性と遮音性を有する騒音抑制材と、を備えた、
ことを特徴とする低騒音型切削装置。
続きを表示(約 150 文字)
【請求項2】
前記騒音抑制材は、吸音材と遮音材の外側を表皮材で覆って一体化した柔軟性を有するカバーであり、また、複数枚に分割されているとともに、互いに対応する位置に設けた接合手段を連結させて所定の形状に組立可能に構成してなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の低騒音型切削装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は低騒音型切削装置に関するものであり、特に、舗装路面の表面部位を切削する低騒音型切削装置に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、セメントコンクリート又はアスファルト混合物から成る舗装路面を補修する工法として、切削オーバーレイ工法が知られている。この工法は、大型車両等が舗装路面上を繰り返し走行することによって傷んだ舗装路面の表面部位を路面切削機で削り取り、新たな材料で再舗装を行うものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1等で知られる自走式の路面切削機にあっては、路面切削機本体に回転可能に装着され、かつ、外周に切削ビットを設けた比較的長尺(長い)の切削ドラムと、この切削ドラムの前方(作業又は施工方向)に隣接して、切削ドラムにより切削した切削材を該切削ドラムから受け取り、かつ、路面切削機本体外部に搬出する第1のベルトコンベアと、第1のベルトコンベアからの切削材を受け取り、運搬車両(トラック)等に搬出する第2のベルトコンベアと、路面切削機の駆動源となる切削装置と、等を備えている。
【0004】
そして、エンジンの駆動力で路面切削機を自走させながら、同じくエンジンの駆動力で切削ドラムを高速回転させ、切削ドラムの外周面に設けられているビットを、切削ドラムの回転により舗装路面に強く衝突させて舗装路面の表面部位を掻き取って切削し、その切削材を該回転中の切削ドラムからベルトコンベア上に搬出すると共に、更にベルトコンベアから運搬車両等に直接に搬出し、前記補修すべき舗装路面から切削した切削材を除去するものである。この工法は、特に、補修すべき舗装路面に対し、切削ドラムにより広い幅員を一度に切削し、その切削材を除去することができるので、舗装道路の大規模な補修工事に主に用いられている。
【0005】
上記した構造の自走式の路面切削機にあっては、舗装路面の表面部位を切削する際に切削による騒音が発生する。具体的には、切削ドラムのビットが舗装路面の表面部位に当たった時の衝撃音(打撃音)、舗装路面の表面部位を掻き取る時に発生する引っ掻き音、切削材がドラム室内壁面に衝突する時に発生する衝撃音(打撃音)などの切削騒音が大きく、問題となっている。そのため、住宅が隣接する地域での作業では、住民の感覚を直接刺激し、日常生活への影響も懸念されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-75489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記したように、切削ドラムのビットが舗装路面の表面部位に当たる打撃音等を伴う、路面切削機の作業では、住民の日常生活や作業従事者等に様々な影響を及ぼす。例えば、騒音は睡眠の質を低下させるばかりでなく、集中力や記憶力を阻害し、ストレスやイライラを引き起こしたりする。また、聴力の低下や難聴の原因にもなり、さらに心臓病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高めるという研究結果もあり、住民の健康や幸福に重大な影響を与えるという問題点がある。
【0008】
そこで、切削機装置が舗装路面の表面部位を切削する際における切削騒音を抑えて、低騒音型の切削装置を提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載の発明は、昇降可能な切削ドラムを、舗装路面の表面部位に当接するまで下降させ、前記切削ドラムの回転を伴って移動することにより、前記舗装路面の前記表面部位を切削する低騒音型切削装置であって、前記切削ドラムを昇降可能に収容している切削ドラム室を有する切削装置本体と、前記切削ドラム室の側面及び上面を各々覆って取り付けた吸音性と遮音性を有する騒音抑制材と、を備えた、低騒音型切削装置を提供する。
【0010】
この構成によれば、切削ドラム室の外側において、切削ドラム室の側面外周及び上面外周の略全面を外側から覆って騒音抑制材を取り付けている。したがって、切削ドラム室内で発生する切削騒音等は、騒音抑制材により吸音及び遮音されて抑制されるので、外部に漏れ出る音量が少なくなり低騒音化される。これにより、低騒音型の切削装置の実現が可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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