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公開番号2025034577
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141049
出願日2023-08-31
発明の名称建物
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E02D 27/01 20060101AFI20250306BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】支持部材に作用する地震時の荷重に対して適切に抗することができ、且つ地中梁を含むべた基礎を簡易な構成とすることが可能な建物を提供する。
【解決手段】建物1は、複数階を有する建物であって、2階部分30を支える第1支持部材21及び第2支持部材41と、第1支持部材21及び第2支持部材41を下方から支えるべた基礎10と、を備え、べた基礎10は、水平方向における第1方向に沿って延びた第1地中梁50と、第1方向及び鉛直方向の双方と交差する第2方向に沿って延びた第2地中梁60と、を備え、第2地中梁60は、第2方向において第1地中梁50と隣接しており第1支持部材21及び第2支持部材41が載置された補強部61と、補強部61に対して第2方向における第1地中梁50とは反対側で補強部61と隣接する梁部62と、を有し、鉛直方向において、補強部61の厚みは、梁部62の厚みよりも厚い。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
複数階を有する建物であって、
2階以上の部分を支える支持部材と、
前記支持部材を下方から支えるべた基礎と、を備え、
前記べた基礎は、
水平方向における第1方向に沿って延びた第1地中梁と、
前記第1方向及び鉛直方向の双方と交差する第2方向に沿って延びた第2地中梁と、を備え、
前記第2地中梁は、前記第2方向において前記第1地中梁と隣接しており前記支持部材が載置された補強部と、前記補強部に対して前記第2方向における前記第1地中梁とは反対側で前記補強部と隣接する梁部と、を有し、
鉛直方向において、前記補強部の厚みは、前記梁部の厚みよりも厚い、建物。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記補強部及び前記梁部の各々の上面が、鉛直方向において同じレベルにあり、
前記補強部は、前記梁部よりも下方に突出している、請求項1に記載の建物。
【請求項3】
前記べた基礎のうち、前記第1地中梁及び前記第2地中梁以外の部分をなすスラブ部をさらに備え、
前記第1地中梁、前記第2地中梁、及び前記スラブ部の各々の上面は、鉛直方向において同じレベルにある、請求項1に記載の建物。
【請求項4】
前記べた基礎は、前記第1地中梁又は前記第2地中梁の周囲に設けられたスラブ部をさらに備え、
前記スラブ部の外縁は、前記支持部材よりも前記第2方向の外側に位置する、請求項1に記載の建物。
【請求項5】
前記支持部材を含む1階の耐力壁をさらに備え、
前記補強部では、前記第2方向において、前記1階の耐力壁に比べて幅が長い、請求項1に記載の建物。
【請求項6】
前記支持部材を含む1階の耐力壁をさらに備え、
前記1階の耐力壁は、前記第1方向及び前記第2方向において、別階に設けられた耐力壁とは重複しない位置にある、請求項1に記載の建物。
【請求項7】
前記第2地中梁は、前記第2方向に延出する第1主筋と、前記第1主筋の下方に配置されて前記第2方向に延出する第2主筋と、前記第1主筋と前記第2主筋との間に配置されて前記第1方向に延出する鉄筋と、を含み、
前記第2地中梁のうち、前記補強部では、前記梁部に比べて、前記第1主筋と前記第2主筋との間において鉛直方向に並ぶ前記鉄筋の数が多い、請求項1に記載の建物。
【請求項8】
前記第2地中梁は、前記第2方向に延出する第1主筋と、前記第1主筋の下方に配置されて前記第2方向に延出する第2主筋と、を含み、
前記補強部は、前記第1主筋と前記第2主筋とを結束する補強筋を有する、請求項1に記載の建物。
【請求項9】
1階部分にピロティを有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の建物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物、特に複数階を有する建物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の建物として、地中梁を含む基礎を備えた建物が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の地中梁は、地中梁の延出方向に沿って延びている複数の主筋と、複数の主筋の外側を囲んでいる四角枠状の四角枠筋(スターラップ)とを含んでいる。四角枠筋は、地中梁の延出方向において、間隔を空けて複数箇所に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-275910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
地中梁を含む基礎を備えた建物において、基礎の施工性を向上させるために、地中梁を簡易な構成とすることが望ましい。特許文献1に記載の地中梁では、四角枠筋(「閉鎖型あばら筋」ともいう)の数を減らすことにより、地中梁を簡易な構成にすることが考えられる。
しかしながら、特許文献1では、地中梁に含まれる四角枠筋の数を減らした場合、地震時において、地中梁に載置された支柱部材に作用する荷重に対して、建物として適切に抗することができない虞がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、支持部材に作用する地震時の荷重に対して適切に抗することができ、且つ地中梁を含むべた基礎を簡易な構成とすることが可能な建物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的は、本発明の建物によれば、複数階を有する建物であって、2階以上の部分を支える支持部材と、支持部材を下方から支えるべた基礎と、を備え、べた基礎は、水平方向における第1方向に沿って延びた第1地中梁と、第1方向及び鉛直方向の双方と交差する第2方向に沿って延びた第2地中梁と、を備え、第2地中梁は、第2方向において第1地中梁と隣接しており支持部材が載置された補強部と、補強部に対して第2方向における第1地中梁とは反対側で補強部と隣接する梁部と、を有し、鉛直方向において、補強部の厚みは、梁部の厚みよりも厚いことにより解決される。
【0007】
本発明の建物では、第2地中梁において、地震時に、大きな曲げモーメントが作用する支持部材の下方領域には、梁部よりも鉛直方向に厚い補強部が設けられている。鉛直方向に厚い補強部は、梁部に比べて剛性及び耐力が大きいので、支持部材に作用する地震時の荷重に対して適切に抗することができる。
一方で、第2地中梁において、梁部は、補強部に比べて地震時に作用する曲げモーメントが小さいので、梁部の断面積を小さくすることができ、結果的に、地中梁を含むべた基礎を簡易な構成とすることができる。
以上により、本発明の建物では、支持部材に作用する地震時の荷重に対して適切に抗することができ、且つ地中梁含むべた基礎を簡易な構成とすることができる。
【0008】
また、補強部及び梁部の各々の上面が、鉛直方向において同じレベルにあり、補強部は、梁部よりも下方に突出してもよい。
上記の構成であれば、補強部を梁部よりも下方に突出させることにより補強部の剛性及び耐力を確保しつつ、第2地中梁の上面をフラットにすることにより、地中梁を含むべた基礎をより簡易な構成とすることができる。
【0009】
また、べた基礎のうち、第1地中梁及び第2地中梁以外の部分をなすスラブ部をさらに備え、第1地中梁、第2地中梁、及びスラブ部の各々の上面は、鉛直方向において同じレベルにあってもよい。
上記の構成であれば、べた基礎の各部の上面をフラットにすることができるので、べた基礎をより簡易な構成とすることができる。
【0010】
また、べた基礎は、第1地中梁又は第2地中梁の周囲に設けられたスラブ部をさらに備え、スラブ部の外縁は、支持部材よりも第2方向の外側に位置してもよい。
上記の構成であれば、スラブ部によって支持部材の周りが補強されるので、支持部材に作用する地震時の荷重に対してより適切に抗することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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