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公開番号2025034611
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141096
出願日2023-08-31
発明の名称排水構造体
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E02D 17/18 20060101AFI20250306BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】盛土地盤からの排水の濁度を十分に低下させることができる排水構造体を提供する。
【解決手段】排水構造体1Aは、盛土地盤3内に上下方向を向いて延びる有孔集水管4と、粒状の第一の濾過材を含んで有孔集水管4を囲繞する第一の濾過層5と、粒状の第二の濾過材を含んで第一の濾過層5を囲繞する第二の濾過層6と、有孔集水管4の下部に連結され略水平方向に延びる排水管7と、を備えている。第一の濾過材は、第二の濾過材よりも粒径が小さい。盛土地盤3からの排水は、第二の濾過層6と第一の濾過層5との二段階の濾過を経て有孔集水管4に浸入する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
盛土地盤内に上下方向を向いて延びる有孔集水管と、
粒状の第一の濾過材を含んで前記有孔集水管を囲繞する第一の濾過層と、
粒状の第二の濾過材を含んで前記第一の濾過層を囲繞する第二の濾過層と、
前記有孔集水管の下部に連結され、略水平方向に延びる排水管と、を備え、
前記第一の濾過材は、第二の濾過材よりも粒径が小さい、排水構造体。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記第一の濾過層の透水係数が1×10
-3
cm/s~1×10
-1
cm/sである、請求項1記載の排水構造体。
【請求項3】
前記第一の濾過層は実質的に砂からなり、
前記第二の濾過層は粒径が10mm~60mmの範囲内にある単粒度砕石からなる、請求項1記載の排水構造体。
【請求項4】
前記有孔集水管と前記第一の濾過層との間、前記第一の濾過層と前記第二の濾過層との間、及び、前記第二の濾過層と前記盛土地盤との間のうち、少なくとも一箇所において、吸出し防止材を備える、請求項1記載の排水構造体。
【請求項5】
前記排水管は、有孔管である、請求項1記載の排水構造体。
【請求項6】
前記有孔集水管、前記第一の濾過層、及び、前記第二の濾過層は、いずれもその上部が前記盛土地盤の地表面よりも上方へ突き出ている、請求項1記載の排水構造体。
【請求項7】
前記有孔集水管の上端が蓋で閉ざされており、
前記有孔集水管、前記第一の濾過層、及び、前記第二の濾過層は、いずれもその全体が前記盛土地盤に埋められている、請求項1記載の排水構造体。
【請求項8】
前記有孔集水管、前記第一の濾過層、及び、前記第二の濾過層は、いずれもその全体が前記盛土地盤に埋められており、
前記有孔集水管の上端が、前記盛土地盤の地表面付近に埋められた集水ますに連結されている、請求項1記載の排水構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排水構造体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、造成された盛土地盤に浸透した雨水や水位が上昇した地下水を排水するために、有孔管等の暗渠を設けることが行われている。同時に、集水効率を高めるために、盛土地盤に竪坑を設け、竪坑と暗渠を通じて調整池や河川等に排水することも行われている。この場合、盛土材が竪坑に流出して地表面が陥没する現象が発生し得るので、これを防止する対策も考案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6830042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の排水構造では排水の濁度が高いことがあり、要求される濁度基準を満たさない虞がある。そこで本発明は、盛土地盤からの排水の濁度を十分に低下させることができる排水構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、盛土地盤内に上下方向を向いて延びる有孔集水管と、粒状の第一の濾過材を含んで有孔集水管を囲繞する第一の濾過層と、粒状の第二の濾過材を含んで第一の濾過層を囲繞する第二の濾過層と、有孔集水管の下部に連結され、略水平方向に延びる排水管と、を備え、第一の濾過材は、第二の濾過材よりも粒径が小さい、排水構造体を提供する。
【0006】
この排水構造体では、盛土地盤に浸透した雨水や水位が上昇した地下水は、有孔集水管を通って排水管へと排水される。この過程において、盛土地盤内の水が有孔集水管の中に浸入するには第二の濾過層と第一の濾過層とを順に通過する必要がある。つまり、盛土地盤内の水は二段階の濾過を経て有孔集水管に到達する。この二段階の濾過において、第一の濾過層に含まれている粒状の第一の濾過材の粒径が第二の濾過層に含まれている粒状の第二の濾過材の粒径よりも小さいので、盛土地盤内の水とともに移動する土粒子のうち、粒径の大きな土粒子が始めに第二の濾過層で捕捉され、第二の濾過層を通過した粒径の小さな土粒子が次に第一の濾過層で捕捉される。これを経て有孔集水管に到達した水は、濁度が十分に低いものとなっている。
【0007】
本発明の排水構造体では、第一の濾過層の透水係数が1×10
-3
cm/s~1×10
-1
cm/sであることが好ましい。これによれば、盛土地盤を構成する小さな土粒子の多くを捕捉することができる。
【0008】
本発明の排水構造体では、第一の濾過層は実質的に砂からなり、第二の濾過層は粒径が10mm~60mmの範囲内にある単粒度砕石からなっていることが好ましい。
【0009】
本発明の排水構造体では、有孔集水管と第一の濾過層との間、第一の濾過層と第二の濾過層との間、及び、第二の濾過層と盛土地盤との間のうち、少なくとも一箇所において、吸出し防止材を備えることが好ましい。これによれば、それぞれの構成材が混合し合うことが防止され、各部の構造が安定する。
【0010】
排水管は、有孔管であることが好ましい。これによれば、地下水位が上昇したときに、地下水が有孔集水管を介することなく直接排水管に排水されるので、排水効率が高まる。
(【0011】以降は省略されています)

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