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公開番号2025033512
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139269
出願日2023-08-29
発明の名称作業機械
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類E02F 9/00 20060101AFI20250306BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】アクチュエータへ供給される作動油の温度を素早く上昇させることが可能な作業機械を提供する。
【解決手段】作業機械は、エンジンと、冷却ファンと、ラジエータと、作動油タンクと、油圧ポンプと、油圧アクチュエータとを備える。前記作動油タンクは、作動油を貯留する空間を形成する貯留室と、前記油圧アクチュエータから還流した作動油を前記貯留室に流入させる流入部と、前記貯留室内に貯留された作動油を前記油圧ポンプに向けて流出させる流出部と、前記貯留室内で前記流出部に接続され、前記流出部を通じて流出する作動油から塵埃を除去するフィルタとを備える。前記エンジンと前記ラジエータとの間で循環する前記冷却液が流れ、前記貯留室内に挿通された加温流路が設けられ、前記加温流路は、前記貯留室内で前記フィルタを囲むように形成された熱交換部を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
冷却風を生起させる冷却ファンと、
前記エンジンの冷却液を前記冷却ファンの冷却風と熱交換させるラジエータと、
作動油を貯留する作動油タンクと、
前記作動油タンクに貯留された作動油を圧送する油圧ポンプと、
前記油圧ポンプから供給された作動油によって動作する油圧アクチュエータとを備え、
前記作動油タンクは、
作動油を貯留する空間を形成する貯留室と、
前記油圧アクチュエータから還流した作動油を前記貯留室に流入させる流入部と、
前記貯留室内に貯留された作動油を前記油圧ポンプに向けて流出させる流出部と、
前記貯留室内で前記流出部に接続され、前記流出部を通じて流出する作動油から塵埃を除去するフィルタとを備える作業機械において、
前記エンジンと前記ラジエータとの間で循環する前記冷却液が流れ、前記貯留室内に挿通された加温流路が設けられ、
前記加温流路は、前記貯留室内で前記フィルタを囲むように形成された熱交換部を有することを特徴とする作業機械。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
請求項1に記載の作業機械において、
前記加温流路の前記熱交換部は、前記フィルタを取り囲むように螺旋状に形成されることを特徴とする作業機械。
【請求項3】
請求項1に記載の作業機械において、
前記作動油タンクは、前記流入部と前記フィルタとの間を隔てる第1隔壁を備えることを特徴とする作業機械。
【請求項4】
請求項3に記載の作業機械において、
前記作動油タンクは、
前記フィルタを挟んで前記流入部と反対側に配置されて、前記貯留室内に貯留された作動油の温度を検知する油温センサと、
前記フィルタと前記油温センサとの間を隔てる第2隔壁とを備えることを特徴とする作業機械。
【請求項5】
請求項4に記載の作業機械において、
前記第1隔壁の上部及び前記第2隔壁の上部には、厚み方向に貫通する上部開口が形成され、
前記上部開口の下端は、前記フィルタの下端より上方で、且つ作動油の満量位置より下方に位置していることを特徴とする作業機械。
【請求項6】
請求項5に記載の作業機械において、
前記第1隔壁の下部及び前記第2隔壁の下部には、厚み方向に貫通する下部開口が形成されていることを特徴とする作業機械。
【請求項7】
請求項1に記載の作業機械において、
前記加温流路の前記熱交換部の断面形状は、扁平形状であることを特徴とする作業機械。
【請求項8】
請求項1に記載の作業機械において、
前記貯留室内に貯留された作動油の温度を検知する油温センサと、
前記油温センサによって検知された温度に基づいて、前記加温流路を循環する前記冷却液の量を調整するコントローラとを備え、
前記コントローラは、前記油温センサによって検知された温度が高いほど、前記加温流路を循環する前記冷却液の量を減少させることを特徴とする作業機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機械に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、エンジンの冷却液を冷却ファンの冷却風と熱交換させるラジエータと、油圧アクチュエータを動作させる作動油を貯留する作動油タンクとを備える作業機械が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
ここで、作動油は温度が低いほど粘性が高く、油圧アクチュエータの応答性が悪くなる。そのため、寒冷地での作業機械の始動時に、作動油の温度が適正範囲に達するまで作動油を加熱するための暖機運転を行う必要がある。つまり、寒冷地では、暖機運転に時間を要するため、作業機械の生産性が低下してしまう。
【0004】
そこで、特許文献1には、ラジエータの冷却液の温度が作動油タンクの作動油の温度よりも高いときに、ラジエータの冷却液と、作動油タンクの作動油とを熱交換させて、作動油を加熱する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-133175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ラジエータの冷却液量よりも作動油タンク内の作動油量がかなり大きいため、作動油タンク内の作動油全体を短時間で加熱することが難しく、また作動油タンク内の作動油の一部の温度を上昇させられたとしても、アクチュエータへ供給される作動油の温度が上昇しなければ、油圧アクチュエータの応答性が改善されない。
【0007】
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、アクチュエータへ供給される作動油の温度を素早く上昇させることが可能な作業機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンと、冷却風を生起させる冷却ファンと、前記エンジンの冷却液を前記冷却ファンの冷却風と熱交換させるラジエータと、作動油を貯留する作動油タンクと、前記作動油タンクに貯留された作動油を圧送する油圧ポンプと、前記油圧ポンプから供給された作動油によって動作する油圧アクチュエータとを備え、前記作動油タンクは、作動油を貯留する空間を形成する貯留室と、前記油圧アクチュエータから還流した作動油を前記貯留室に流入させる流入部と、前記貯留室内に貯留された作動油を前記油圧ポンプに向けて流出させる流出部と、前記貯留室内で前記流出部に接続され、前記流出部を通じて流出する作動油から塵埃を除去するフィルタとを備える作業機械において、前記エンジンと前記ラジエータとの間で循環する前記冷却液が流れ、前記貯留室内に挿通された加温流路が設けられ、前記加温流路は、前記貯留室内で前記フィルタを囲むように形成された熱交換部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、アクチュエータへ供給される作動油の温度を素早く上昇させることが可能な作業機械を得ることができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
油圧ショベルの側面図である。
油圧ショベルの駆動回路の模式図である。
作動油タンクの外観斜視図である。
左側壁を省略した作動油タンクの左前方斜視図である。
左側壁を省略した作動油タンクの左後方斜視図である。
左側壁を省略した作動油タンクの左側面図である。
流出部、サクションフィルタ、及び加温流路の模式的な断面図である。
油圧ショベルのハードウェア構成図である。
暖機処理のフローチャートである。
作動油の温度と作動油タンク側への冷却液の分配比率との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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