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公開番号2025071465
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181648
出願日2023-10-23
発明の名称コントローラの筐体
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人広和特許事務所
主分類H05K 5/00 20250101AFI20250428BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】最少種類の部品の組合せで構成可能であり、かつ、上下に配置される基板と基板との間のスペースを最小限に抑え、コントローラ設置の省スペース化を図ることができるコントローラの筐体を提供する。
【解決手段】コントローラ1の筐体2は、カバー4と、底ケース5と、中間ケース6と、固定部材(図示せず)と、を備えている。底ケース5は、基板3のコネクタ3Bを収めるための第1底切欠部5Cおよび第2底切欠部5Dを有している。この場合、第2底切欠部5Dの切欠深さは、基板3のコネクタ3Bの高さより浅い。中間ケース6は、基板3のコネクタ3Bを収めるための第1中間切欠部6Bおよび第2中間切欠部6Cを有している。この場合、第2中間切欠部6Cの切欠深さは、基板3のコネクタ3Bの高さより浅い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
カバーと、
底ケースと、
コネクタを実装した電子制御基板を収容可能な中間ケースと、
前記カバーと前記底ケース、または、前記カバーと前記底ケースと前記中間ケースの組立状態を維持するための固定部材と、
を備え、
前記底ケースは、前記電子制御基板のコネクタを収めるための底切欠部を有し、少なくとも１つの前記底切欠部の切欠深さが前記コネクタの高さより浅く、
前記中間ケースは、前記中間ケース自身に収容する前記電子制御基板のコネクタを収めるための第１中間切欠部、および、重なり合う前記中間ケースに収容する前記電子制御基板のコネクタを収めるための第２中間切欠部を有し、前記第２中間切欠部の切欠深さが前記コネクタの高さより浅い、
ことを特徴とするコントローラの筐体。
続きを表示（約 290 文字）【請求項２】
１つの前記中間ケースが有する前記第１中間切欠部および前記第２中間切欠部の両者の向きが同一方向でない、
ことを特徴とする請求項１に記載のコントローラの筐体。
【請求項３】
前記中間ケースの積層数を変更することで、前記電子制御基板の収容枚数を変更可能である、
ことを特徴とする請求項１に記載のコントローラの筐体。
【請求項４】
前記カバーは、前記コネクタが収められていない前記底ケースの前記底切欠部または前記中間ケースの前記第２中間切欠部を塞ぐ塞ぎ部を有する、
ことを特徴とする請求項１に記載のコントローラの筐体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、例えば、油圧ショベル、ホイールローダ、ダンプトラック等の建設機械（作業機械）に搭載されるコントローラの筐体に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
一般に、油圧ショベル、ホイールローダ、ダンプトラック等の建設機械には、各種の電気機器を制御するためのコントローラが搭載されている。コントローラは、電子部品・コネクタ等が実装された電子制御基板を筐体内に収容することにより構成されている。例えば、コントローラの筐体内には、コントロールバルブ等の油圧機器を制御する電子制御基板、通信を制御する電子制御基板、空調装置（エアコンディショナ）を制御する電子制御基板、モニタ（表示装置）を制御する電子制御基板、インバータを制御する電子制御基板、コンバータを制御する電子制御基板等、各種の電子制御基板（以下、単に「基板」ともいう）が収容される。
【０００３】
建設機械を含む作業機械の分野では、コントローラ数の増加、ハーネスの増量に伴い、コントローラの省スペース化が課題となっている。コントローラには、建設機械の機種に合わせて、同一の基板において実装／未実装を切り換える電子部品があり、未実装部品が多いときには、基板の大面積が無駄なスペースとなる。さらに、コントローラの設置場所が運転室内から運転室外に変わってきており、コントローラを小さなスペースに搭載できることが課題となっている。
【０００４】
ここで、コントローラは、油圧機器等の制御の複雑化、コントローラからの出力の増加等に伴って、大型化または個数が増加しており、これに起因してコントローラの設置スペースが狭くなっている。例えば、電子部品の高密度実装による小型化で、要求出力数に対応することを考える。この場合、電子部品を増加すれば、基板内部の配線が増加し、配線が増えれば、配線間隔が狭くなる。これにより、製造上の作り難さ、品質確保に多大な配慮が必要となる。
【０００５】
一方、配線間隔が狭くなることを避けるために、基板を分割し、各基板を別々の筐体に収容すると、コントローラの合計のサイズは大型化し、占有スペースが増大する。近年は、コントローラが運転室外に設置されることも多くなっているため、コントローラが小型であればあるほど設置箇所の自由度が増し、品質が向上する。また、建設機械のコントローラは、同一の基板で多機種の建設機械に対応できるように、実装／未実装を切り換える電子部品が多数存在するため、未実装の電子部品分の基板面積が無駄になることがある。
【０００６】
これに対して、例えば、特許文献１には、下カバーと上カバーとの間に基板を収容するコ字状（Ｕ字状）の中間ケースを複数積層した電子制御基板収容箱が記載されている。この電子制御基板収容箱によれば、仕様ごとに要求される必要枚数の基板を収容する筐体を、最少種類の部品の組合せで構成することができ、コントローラの小型化を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００７】
特開２００６－１４０２００号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
しかしながら、特許文献１の電子制御基板収容箱は、コ字状（Ｕ字状）の中間ケースにコネクタが実装された基板を収容するため、この中間ケースの高さがコネクタの高さに依存する。このため、上下に配置される基板と基板との間に無駄なスペースが存在しており、省スペース化の観点から改善の余地がある。特に、建設機械に用いられるコントローラは、耐震性（耐振動性）を備える必要があるため、比較的大きいコネクタが使用されることが多い。このため、特許文献１の電子制御基板収容箱を建設機械に用いる場合は、基板と基板との間の無駄なスペースが顕著に増える可能性がある。
【０００９】
本発明の目的の一つは、最少種類の部品の組合せで構成可能であり、かつ、上下に配置される基板と基板との間のスペースを最小限に抑え、コントローラ設置の省スペース化を図ることができるコントローラの筐体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明は、好ましくは、コントローラの筐体であって、カバーと、底ケースと、コネクタを実装した電子制御基板を収容可能な中間ケースと、前記カバーと前記底ケース、または、前記カバーと前記底ケースと前記中間ケースの組立状態を維持するための固定部材と、を備え、前記底ケースは、前記電子制御基板のコネクタを収めるための底切欠部を有し、少なくとも１つの前記底切欠部の切欠深さが前記コネクタの高さより浅く、前記中間ケースは、前記中間ケース自身に収容する前記電子制御基板のコネクタを収めるための第１中間切欠部、および、重なり合う前記中間ケースに収容する前記電子制御基板のコネクタを収めるための第２中間切欠部を有し、前記第２中間切欠部の切欠深さが前記コネクタの高さより浅い。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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