TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025034181
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140408
出願日2023-08-30
発明の名称メモリシステム及びメモリデバイス
出願人キオクシア株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類G11C 11/56 20060101AFI20250306BHJP(情報記憶)
要約【課題】高い性能及び高い信頼性のメモリシステムを提供する。
【解決手段】実施形態のメモリシステムは、メモリとメモリコントローラとを備える。メモリは、メモリセルと、第1の書き込み動作によってnビットの第1のデータをメモリセルに書き込み、第1のデータを含むmビットの第2のデータを第2の書き込み動作によってメモリセルに書き込む制御回路と、を含む。メモリコントローラは、メモリに第1の書き込み動作の実行を命令し、メモリセル内の第1のデータの信頼性に関する指標に基づいて、第2の書き込み動作に用いられる第2のデータに含まれる第1のデータを、メモリ内で準備する第1の方式、又は、メモリの外部で準備する第2の方式、を用いて準備するかを選択し、選択された方式で準備された第1のデータを含む第2のデータに対する第2の書き込み動作の実行を、命令する。
【選択図】 図16
特許請求の範囲【請求項1】
データを不揮発に記憶するように構成されたメモリセルと、
第1の書き込み動作によってn(nは1以上の実数)ビットの第1のデータを前記メモリセルに書き込み、前記第1のデータを含むmビット(mはnより大きい実数)の第2のデータを第2の書き込み動作によって前記メモリセルに書き込む、ように構成された制御回路と、
を含む不揮発性メモリと、
前記不揮発性メモリに電気的に接続され、
前記不揮発性メモリに前記第1の書き込み動作の実行を命令し、
前記メモリセルに書き込まれた前記第1のデータの信頼性に関する指標に基づいて、前記第2の書き込み動作に用いられる前記第2のデータに含まれる前記第1のデータを、前記不揮発性メモリ内で準備する第1の方式、又は、前記不揮発性メモリの外部で準備する第2の方式のどちらを用いて準備するかを選択し、
選択された前記第1の方式又は前記第2の方式のうちいずれか一方を用いて前記第2のデータに含まれる前記第1のデータを準備し、
前記不揮発性メモリに、前記選択された方式で準備された第1のデータを含む前記第2のデータに対する前記第2の書き込み動作の実行を命令する、
ように構成されたメモリコントローラと、
を具備するメモリシステム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記指標は、前記メモリセルに対する前記第1の書き込み動作の完了からの経過時間であり、
前記メモリコントローラは、
前記経過時間が第1の閾値以下である場合、前記第1の方式を選択し、
前記経過時間が前記第1の閾値より長い場合、前記第2の方式を選択する、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項3】
第1のメモリと、
時刻を計測するクロックと、をさらに具備し、
前記メモリコントローラは、
複数のアドレスと、前記複数のアドレスでそれぞれ指定される複数の前記メモリセルのそれぞれにおける前記第1の書き込み動作に関する第1の時刻と、を保持する第1の管理テーブルを前記第1のメモリに記憶させ、
前記第2の書き込み動作に関する第2の時刻と前記第1の時刻との差分値が第2の閾値以下である場合、前記第1の方式を選択し、
前記差分値が前記第2の閾値より大きい場合、前記第2の方式を選択する、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項4】
前記不揮発性メモリの温度を計測する温度センサをさらに具備し、
前記メモリコントローラは、前記温度センサの計測結果に基づいて、前記第2の閾値を調整する、
請求項3に記載のメモリシステム。
【請求項5】
前記メモリコントローラは、
前記第1の書き込み動作が実行された際の前記不揮発性メモリの温度として前記温度センサが計測した第1の温度が第3の閾値より高い場合の前記第2の閾値を、前記第1の温度が前記第3の閾値以下である場合の前記第2の閾値よりも小さくし、又は、
前記第1の温度が前記第3の閾値より低い第4の閾値より低い場合の前記第2の閾値を、前記第1の温度が前記第4の閾値以上である場合の前記第2の閾値よりも小さくする、
請求項4に記載のメモリシステム。
【請求項6】
前記メモリコントローラは、
前記第1の書き込み動作が実行された際の前記不揮発性メモリの温度として前記温度センサが計測した第1の温度と、前記第2の書き込み動作が実行される際の前記不揮発性メモリの温度として前記温度センサが計測した第2の温度と、の温度差を取得し、
前記温度差が第5の閾値より大きい場合の前記第2の閾値を、前記温度差が前記第5の閾値以下である場合の前記第2の閾値よりも小さくする、
請求項4に記載のメモリシステム。
【請求項7】
前記メモリコントローラは、
前記メモリセルに対する消去動作の回数を管理し、
前記回数が第6の閾値より大きい場合の前記第2の閾値を、前記回数が前記第6の閾値以下である場合の前記第2の閾値よりも小さくする、
請求項3に記載のメモリシステム。
【請求項8】
前記指標は、第1の期間におけるホストからのデータのスループットであり、
前記メモリコントローラは、
前記スループットが第7の閾値より大きい場合、前記第1の期間の後の第2の期間において、前記第1の方式を選択し、
前記スループットが前記第7の閾値以下である場合、前記第2の期間において、前記第2の方式を選択する、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項9】
前記指標は、第1の期間における前記不揮発性メモリへの書き込みデータのスループットであり、
前記メモリコントローラは、
前記スループットが第8の閾値より大きい場合、前記第1の期間の後の第2の期間において、前記第1の方式を選択し、
前記スループットが前記第8の閾値以下である場合、前記第2の期間において、前記第2の方式を選択する、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項10】
前記メモリコントローラは、
ホストからの第1のコマンドで指定される第1の書き込みデータのサイズが第9の閾値より大きく、且つ、第2のコマンドで指定される第2の書き込みデータに関連付けられた論理アドレスと、前記第1の書き込みデータに関連付けられた論理アドレスとが連続している場合、前記第1の方式を選択し、
前記第1の書き込みデータのサイズが前記第9の閾値以下である場合、又は、前記第2の書き込みデータに関連付けられた論理アドレスと、前記第1の書き込みデータに関連付けられた論理アドレスとが連続していない場合、前記指標に基づいて、前記第1の方式又は前記第2の方式のうちいずれか一方を選択する、
請求項1に記載のメモリシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、メモリシステム及びメモリデバイスに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
メモリシステムとして、メモリコントローラとメモリデバイスとを備えるSSD(solid state drive)が知られている。メモリデバイスは、例えば、不揮発性メモリである。不揮発性メモリは、例えば、NAND型フラッシュメモリである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第11,437,104号明細書
米国特許出願公開第2020/0004446号明細書
米国特許第11,429,538号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一実施形態は、高い性能及び高い信頼性のメモリシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態のメモリシステムは、不揮発性メモリと、不揮発性メモリに電気的に接続されメモリコントローラと、を具備する。不揮発性メモリは、データを不揮発に記憶するように構成されたメモリセルと、第1の書き込み動作によってn(nは1以上の実数)ビットの第1のデータをメモリセルに書き込み、第1のデータを含むmビット(mはnより大きい実数)の第2のデータを第2の書き込み動作によってメモリセルに書き込む、ように構成された制御回路と、を含む。メモリコントローラは、不揮発性メモリに第1の書き込み動作の実行を命令し、メモリセルに書き込まれた第1のデータの信頼性に関する指標に基づいて、第2の書き込み動作に用いられる第2のデータに含まれる第1のデータを、不揮発性メモリ内で準備する第1の方式、又は、不揮発性メモリの外部で準備する第2の方式のどちらを用いて準備するかを選択し、選択された第1の方式又は第2の方式のうちいずれか一方を用いて第2のデータに含まれる第1のデータを準備し、不揮発性メモリに、選択された方式で準備された第1のデータを含む第2のデータに対する第2の書き込み動作の実行を命令する、ように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1の実施形態のメモリシステムの構成例を示すブロック図。
第1の実施形態にかかる不揮発性メモリの構成例を示すブロック図。
第1の実施形態にかかる不揮発性メモリのメモリセルアレイの回路図。
第1の実施形態にかかるメモリセルの閾値電圧とデータとの関係の一例を示す図。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、書き込み管理回路の構成例を示すブロック図。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、管理テーブルの構成例を示す図。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、第1の書き込み動作の動作例を示す図。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、第2の書き込み動作の動作例を示す図。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、書き込み動作の動作例を示す図。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、書き込み動作の動作例を示すシーケンス図。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、書き込み動作の別な動作例を示すシーケンス図。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、書き込み動作のさらに別な動作例を示すシーケンス図。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、第1の書き込み動作のコマンドシーケンスの例を示すシーケンス図。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、第2の書き込み動作のコマンドシーケンスの例を示すシーケンス図。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、第2の書き込み動作のコマンドシーケンスの別な例を示すシーケンス図。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、第2の書き込み動作のコマンドシーケンスのさらに別な例を示すシーケンス図。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、書き込み動作の動作例を示すフローチャート。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、第1の書き込み動作の動作例を示すフローチャート。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、第1の書き込み動作の動作例を示す図。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、第2の書き込み動作の動作例を示すフローチャート。
第1の実施形態のメモリシステムにおける、第2の書き込み動作の動作例を示す図。
第1の実施形態のメモリシステムの変形例1の構成例を示すブロック図。
第1の実施形態のメモリシステムの変形例2の構成例を示す図。
第1の実施形態のメモリシステムの変形例3の構成例を示すブロック図。
第2の実施形態のメモリシステムの構成例を示すブロック図。
第2の実施形態のメモリシステムにおける、書き込み動作の動作例を示すフローチャート。
第2の実施形態のメモリシステムにおける、書き込み動作の動作例を示す図。
第2の実施形態のメモリシステムの変形例1の構成例を示すブロック図。
第2の実施形態のメモリシステムの変形例における、書き込み動作の動作例を示す図。
第2の実施形態のメモリシステムの変形例2の構成例を示すブロック図。
第2の実施形態のメモリシステムの変形例2における、書き込み動作の動作例を示すフローチャート。
第3の実施形態のメモリシステムの構成例を示すブロック図。
第3の実施形態のメモリシステムにおける、書き込み動作の動作例を示すフローチャート。
第3の実施形態のメモリシステムの変形例における、書き込み動作の動作例を示すフローチャート。
第4の実施形態のメモリシステムの構成例を示すブロック図。
第4の実施形態のメモリシステムにおける、書き込み動作の動作例を示す図。
第5の実施形態のメモリシステムの構成例を示すブロック図。
第5の実施形態のメモリシステムにおける、書き込み動作の動作例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1乃至図37を参照して、実施形態のメモリシステムについて、説明する。以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については、同一符号を付す。また、以下の各実施形態において、構成要素(例えば、回路、配線、各種の電圧及び信号など)の参照符号の末尾に区別化のための数字/英字が用いられる場合がある。構成要素が相互に区別されなくとも良い場合、末尾の数字/英字が省略された記載(参照符号)が用いられる。
【0008】
(実施形態)
(1)第1の実施形態
図1乃至図23を参照して、第1の実施形態のメモリシステムについて、説明する。
【0009】
(a)構成例
(a-1)情報処理システム
図1に示されるように、情報処理システム9は、メモリシステム1及びホスト2を含む。
【0010】
メモリシステム1は、データを記憶するデバイスである。メモリシステム1は、例えば、SSD(solid state drive)、UFS(Universal Flash Storage)デバイス、USB(Universal Serial Bus)メモリ、MMC(Multi-Media Card)、又はSD
TM
カードである。メモリシステム1は、ホストバスHBSを介してホスト2に接続可能である。メモリシステム1は、ホスト2から受信した要求(コマンド又はホストコマンド)又はメモリシステム1の内部で生成された自発的な処理要求に基づく処理を行う。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

キオクシア株式会社
半導体記憶装置
今日
キオクシア株式会社
メモリシステム及び情報処理システム
今日
キオクシア株式会社
可変長符号化装置、およびメモリシステム
今日
株式会社半導体エネルギー研究所
記憶装置
1か月前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
記憶装置
今日
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
ローム株式会社
SRAM回路
1か月前
株式会社東芝
磁気ヘッド、及び、磁気記録装置
1か月前
キオクシア株式会社
メモリデバイス
1か月前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
1か月前
株式会社東芝
磁気記録装置
1か月前
キオクシア株式会社
磁気メモリ及びメモリシステム
1か月前
日本板硝子株式会社
情報記録媒体用ガラス板
1か月前
株式会社東芝
磁気再生処理装置、磁気記録再生装置及び磁気再生方法
1か月前
キオクシア株式会社
メモリシステム及びメモリデバイス
今日
日本放送協会
磁性細線メモリ装置及び磁区駆動方法
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
29日前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
15日前
Verbatim Japan株式会社
ディスク状部材の取出装置
1か月前
株式会社東芝
ディスク装置
28日前
株式会社東芝
ディスク装置
1か月前
株式会社東芝
ディスク装置
1か月前
株式会社東芝
ディスク装置
1か月前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
不揮発性メモリシステム及び不揮発性メモリの書換制御方法
1か月前
株式会社東芝
磁気ディスク装置
今日
有限会社芳美商事
レコード盤のセンターラベル用プロテクタ及びレコード盤のセンターラベル保護方法
1か月前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
株式会社レゾナック・ハードディスク
磁気記録媒体、磁気記録媒体の製造方法、磁気記憶装置
1か月前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
富士フイルム株式会社
磁気テープ、磁気テープカートリッジおよび磁気テープ装置
1か月前
続きを見る