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公開番号2025033755
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139710
出願日2023-08-30
発明の名称眼科用レーザ治療装置
出願人株式会社ニデック
代理人
主分類A61F 9/008 20060101AFI20250306BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】術者が操作しようとしている操作スイッチに割り当てられた機能を適切に認識可能にする。
【解決手段】患者眼の組織に治療レーザ光を照射する眼科用レーザ治療装置であって、患者眼に治療レーザ光を照射する照射光学系が配置された本体部と、患者眼の観察像を観察する接眼部と、本体部と接眼部が搭載されるベース部と、眼科用レーザ治療装置の動作条件を設定するための操作スイッチであって、本体部を移動するためのジョイスティックと、ジョイスティックの付近のベース部と、の少なくとも一方に配置された操作スイッチと、操作スイッチへの術者の指の接触を検知する接触検知手段と、接触検知手段による検知結果に基づき、操作スイッチに割り当てられた機能を、接眼部の視野内に報知するか、又は音にて報知する報知手段と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
患者眼の組織に治療レーザ光を照射する眼科用レーザ治療装置であって、
患者眼に治療レーザ光を照射する照射光学系が配置された本体部と、
患者眼の観察像を観察する接眼部と、
前記本体部と前記接眼部が搭載されるベース部と、
前記眼科用レーザ治療装置の動作条件を設定するための操作スイッチであって、前記本体部を移動するためのジョイスティックと、前記ジョイスティックの付近の前記ベース部と、の少なくとも一方に配置された操作スイッチと、
前記操作スイッチへの術者の指の接触を検知する接触検知手段と、
前記接触検知手段による検知結果に基づき、前記操作スイッチに割り当てられた機能を、前記接眼部の視野内に報知するか、又は音にて報知する報知手段と、
を備えることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
続きを表示（約 940 文字）【請求項２】
請求項１の眼科用レーザ治療装置において、
前記操作スイッチに割り当てられる機能を変更可能に設定するためのスイッチ機能設定手段を備え、
前記報知手段は、前記スイッチ機能設定手段によって設定される前記操作スイッチの機能の変更に応じて、前記接眼部の視野内又は音にて報知する内容を変更することを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
【請求項３】
請求項１又は２の眼科用レーザ治療装置において、
前記操作スイッチは、複数個あり、
前記報知手段は、前記接触検知手段によって検知される前記各操作スイッチの接触に基づき、前記各操作スイッチに割り当てられた機能を前記接眼部の視野内にそれぞれ報知することを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
【請求項４】
請求項１～３の何れかの眼科用レーザ治療装置において、
第１治療モードと、前記第１治療モードとは異なる第２治療モードと、を選択可能な治療モード選択手段を備え、
前記操作スイッチに割り当てられる機能は、前記第１治療モードと前記第２治療モードとで、異なる機能に変更可能にされていることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
【請求項５】
請求項１～４の何れかの眼科用レーザ治療装置において、
前記操作スイッチは、前記ジョイスティックの付近で、前記ベース部に配置されていることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
【請求項６】
請求項１～５の何れかの眼科用レーザ治療装置において、
前記操作スイッチは、その位置が指の感触で術者に認知可能な形状を有することを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
【請求項７】
請求項１～５の何れかの眼科用レーザ治療装置において、
前記操作スイッチとは別に、前記眼科用レーザ治療装置の動作条件を設定するための動作条件設定ユニットであって、前記動作条件の設定情報を外部表示部に表示する動作条件設定ユニットを備え、
前記操作スイッチによって設定された前記動作条件は、前記動作条件設定ユニットの前記外部表示部に反映されることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、患者眼の組織に治療レーザ光を照射する眼科用レーザ治療装置に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
眼科用レーザ治療装置においては、術者は、接眼部によって患者眼の組織を拡大観察しながら、レーザ照射光学系が配置された本体部を、ジョイスティックの操作によって患者眼の組織に対して移動することで位置合わせを行った上で、治療レーザ光を組織に照射する。治療レーザ光の照射に当たり、術者は、装置の各種の動作条件（治療レーザ光のエネルギ、エイミング光の光量、等）を設定する。例えば、装置の動作条件を設定するためのスイッチは、スイッチパネル又は装置本体とは分離されたコントロールボックスに配置されていることが多い。この場合、術者は接眼部から眼を離してコントロールボックス等の配置されたスイッチを確認しながら、そのスイッチを操作する不都合がある。
【０００３】
この不都合の対応として、装置の動作条件を設定するためのスイッチがジョイスティックに配置された装置が提案されている（例えば、特許文献１参照）。この装置の操作スイッチにおいては、装置の動作条件に関する一部の機能が割り当てられ、その機能の割り当てが変更可能にされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００６－２８０６６６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、特許文献１の装置の使用においては、術者は、操作スイッチに割り当てられた機能を正しく認識していないと、適切な動作条件を設定できず、操作スイッチの操作をやり直す等、術者に負担が掛かる場合がある。
【０００６】
本開示は、上記従来技術に鑑み、術者が操作しようとしている操作スイッチに割り当てられた機能を適切に認識できる眼科用レーザ治療装置を提供することを技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示に係る眼科用レーザ治療装置は、患者眼の組織に治療レーザ光を照射する眼科用レーザ治療装置であって、患者眼に治療レーザ光を照射する照射光学系が配置された本体部と、患者眼の観察像を観察する接眼部と、前記本体部と前記接眼部が搭載されるベース部と、前記眼科用レーザ治療装置の動作条件を設定するための操作スイッチであって、前記本体部を移動するためのジョイスティックと、前記ジョイスティックの付近の前記ベース部と、の少なくとも一方に配置された操作スイッチと、前記操作スイッチへの術者の指の接触を検知する接触検知手段と、前記接触検知手段による検知結果に基づき、前記操作スイッチに割り当てられた機能を、前記接眼部の視野内に報知するか、又は音にて報知する報知手段と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
眼科用レーザ治療装置の外観図である。
眼科用レーザ治療装置の光学系を側方からみた図である。
眼科用レーザ治療装置の光学系を上方からみた図である。
操作スイッチの構成を説明する図である。
シートスイッチによって構成される操作スイッチの構造を説明する断面図である。
ＹＡＧモードでの設定画面の例である。
第１スイッチへの割り当て機能を設定するための画面例である。
接眼部の視野内に報知されるスイッチ機能の例である。
ジョイスティックに配置された
ＳＬＴモードでの設定画面の例である。
ＳＬＴモードにおいて、操作スイッチに割り当てる機能を設定又は確認するための画面例である。
接触検知手段の他の例を説明する図である。
操作スイッチがジョイスティックに配置された例を示す図である。
接眼部の視野内に報知されるスイッチ機能の例である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
［概要］
以下、典型的な実施形態の１つについて、図面を参照して説明する。なお、以下の＜＞にて分類された項目は、独立又は関連して利用されうる。
【００１０】
眼科用レーザ治療装置（例えば、眼科用レーザ治療装置１）は、患者眼の組織に治療レーザ光を照射する。例えば、眼科用レーザ治療装置は、本体部（例えば、本体部３）と、接眼部（例えば、接眼部４６）と、ベース部（例えば、ベース部４）と、操作スイッチ（例えば、操作スイッチ７２）と、接触検知手段（例えば、タッチセンサ７４）と、報知手段（例えば、内部表示部５０、制御部６０）と、を備える。例えば、眼科用レーザ治療装置は、ジョイスティック（例えば、ジョイスティック５）を備えていてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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