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公開番号2025032401
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-12
出願番号2021215216
出願日2021-12-28
発明の名称静電荷像現像用トナー
出願人日本ゼオン株式会社
代理人弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類G03G 9/097 20060101AFI20250305BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】優れた低温定着性を有し、耐ホットオフセット性、細線再現性およびブレードクリーニング性にバランス良く優れ、高温放置後のトナー噴出しの発生が抑制された静電荷像現像用トナーの製造方法を提供する。
【解決手段】結着樹脂、着色剤、帯電制御剤、および結晶性材料を含有する着色樹脂粒子を含有する静電荷像現像用トナーであって、走査型電子顕微鏡の反射電子像により着色樹脂粒子の断面を観察した場合に、着色樹脂粒子の断面における、結晶性材料のドメインの総面積割合が10~30%であり、着色樹脂粒子の断面における、結晶性材料のドメインの存在個数が、一粒子当たりの平均存在個数で5~40個の範囲である、静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結着樹脂、着色剤、帯電制御剤、および結晶性材料を含有する着色樹脂粒子を含有する静電荷像現像用トナーであって、
走査型電子顕微鏡の反射電子像により前記着色樹脂粒子の断面を観察した場合に、前記着色樹脂粒子の断面における、前記結晶性材料のドメインの総面積割合が10~30%であり、前記着色樹脂粒子の断面における、前記結晶性材料のドメインの存在個数が、一粒子当たりの平均存在個数で5~40個の範囲である、静電荷像現像用トナー。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
走査型電子顕微鏡の反射電子像により前記着色樹脂粒子の断面を観察した場合に、前記着色樹脂粒子の断面における、前記結晶性材料のドメインの平均円形度が0.50以下である請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項3】
走査型電子顕微鏡の反射電子像により前記着色樹脂粒子の断面を観察した場合に、前記着色樹脂粒子の断面における、前記結晶性材料のドメインの長径に対する短径の比の平均値が0.60以下である請求項1または2に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項4】
前記結着樹脂100質量部に対する、前記結晶性材料の含有量が5.0~40.0質量部である請求項1~3のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項5】
前記結晶性材料が、数平均分子量(Mn)が500~1550であるエステルワックスである請求項1~4のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項6】
前記着色樹脂粒子が、ポリジエン構造を有する添加剤をさらに含有する請求項1~5のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項7】
前記結着樹脂が、スチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体である請求項1~6のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項8】
正帯電トナーである請求項1~7のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項9】
粉砕法、または懸濁重合法で作製されたものである請求項1~8のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、および静電印刷法等において静電潜像を現像するために用いられる静電荷像現像用トナーに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真装置、静電記録装置、および静電印刷装置等の画像形成装置は、感光体上に形成される静電潜像を、静電荷像現像用トナーで現像することで所望の画像を形成する方法が広く実施され、複写機、プリンター、ファクシミリ、およびこれら複合機等に適用されている。
【0003】
たとえば、電子写真法を用いた電子写真装置では、一般には光導電性物質からなる感光体の表面を種々の手段で一様に帯電させた後、当該感光体上に静電潜像を形成し、次いで当該静電潜像を、トナーを用いて現像し(現像工程)、必要に応じて用紙等の記録材にトナー画像を転写した(転写工程)後、加熱等によりトナーを記録材に定着させて(定着工程)、印刷物を得るものである。
【0004】
上記画像形成の工程の中でも、定着工程では、通常、定着時に定着ロールの温度を150℃以上に加熱する必要があり、エネルギー源として多くの電力が消費される。これに対し、近年、上記画像形成装置に対する、消費エネルギーの低減化、および印刷の高速化の要請の高まりに伴い、低い定着温度でも高い定着率を維持できるトナー(低温定着性に優れたトナー)の設計が求められている。
【0005】
たとえば、低温定着性に優れ、かつ、光沢ムラおよび端部高温オフセットを同時に抑制することを目的とした技術として、特許文献1では、 結着樹脂および結晶性材料を含有するトナー粒子を含有するトナーであって、粉体動的粘弾性測定において、20℃/minで昇温した際に得られる、貯蔵弾性率E’のオンセット温度 T(A)と、5℃/minで昇温した際に得られる、貯蔵弾性率E’のオンセット温度T(B)とが、T(A)-T(B)≦3.0℃の関係を満たし、示差走査熱量測定による、最大吸熱ピークのピーク温度が50.0~90.0℃であり、結着樹脂中のテトラヒドロフラン不溶分の含有量が、15~60質量%の範囲であるトナーが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-5050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年においては、消費エネルギーのさらなる低減化、および印刷のさらなる高速化の要請が高まっており、これらを実現するために、細線再現性およびブレードクリーニング性を十分なものとしながら、低温定着性のさらなる向上が求められている。本発明者の検討によれば、特許文献1に記載のトナーではさらなる改良が必要であることがわかった。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、優れた低温定着性を有し、耐ホットオフセット性、細線再現性およびブレードクリーニング性にバランス良く優れ、高温放置後のトナー噴出しの発生が抑制された静電荷像現像用トナーの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記目的を達成すべく検討を行ったところ、結着樹脂、着色剤、帯電制御剤、および結晶性材料を含有する着色樹脂粒子を含有する静電荷像現像用トナーにおいて、静電荷像現像用トナーを構成する着色樹脂粒子を、特定の微細構造を有するものとすること、具体的には、走査型電子顕微鏡の反射電子像により着色樹脂粒子の断面を観察することにより得られる、着色樹脂粒子の断面における、結晶性材料のドメインの総面積割合および結晶性材料のドメインの存在個数を特定の範囲とすることにより、上記目的を達成することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
すなわち、本発明によれば、結着樹脂、着色剤、帯電制御剤、および結晶性材料を含有する着色樹脂粒子を含有する静電荷像現像用トナーであって、
走査型電子顕微鏡の反射電子像により前記着色樹脂粒子の断面を観察した場合に、前記着色樹脂粒子の断面における、前記結晶性材料のドメインの総面積割合が10~30%であり、前記着色樹脂粒子の断面における、前記結晶性材料のドメインの存在個数が、一粒子当たりの平均存在個数で10~40個の範囲である、静電荷像現像用トナーが提供される。
【0010】
本発明の静電荷像現像用トナーにおいて、走査型電子顕微鏡の反射電子像により前記着色樹脂粒子の断面を観察した場合に、前記着色樹脂粒子の断面における、前記結晶性材料のドメインの平均円形度が0.50以下であることが好ましい。
本発明の静電荷像現像用トナーにおいて、走査型電子顕微鏡の反射電子像により前記着色樹脂粒子の断面を観察した場合に、前記着色樹脂粒子の断面における、前記結晶性材料のドメインの長径に対する短径の比の平均値が0.60以下であることが好ましい。
本発明の静電荷像現像用トナーにおいて、前記結着樹脂100質量部に対する、前記結晶性材料の含有量が5.0~40.0質量部であることが好ましい。
本発明の静電荷像現像用トナーにおいて、前記結晶性材料が、数平均分子量(Mn)が500~1550であるエステルワックスであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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