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公開番号
2025031817
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2024224142,2021559213
出願日
2024-12-19,2021-09-24
発明の名称
ポリビニルアセタール樹脂
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C08F
16/38 20060101AFI20250228BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、分散性に優れるとともに、高い機械強度を有する成形体を作製可能なポリビニルアセタール樹脂を提供する。
【解決手段】本発明は、厚み10μmのフィルムに成形した場合の単位面積当たりの吸水量が、2mg/cm
2
以上50mg/cm
2
以下である、ポリビニルアセタール樹脂。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
厚み10μmのフィルムに成形した場合の単位面積当たりの吸水量が、2mg/cm
2
以上50mg/cm
2
以下である、ポリビニルアセタール樹脂。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
平均重合度が200~5000である、請求項1記載のポリビニルアセタール樹脂。
【請求項3】
アセタール基量が1~50モル%である、請求項1又は2に記載のポリビニルアセタール樹脂。
【請求項4】
ケン化度75モル%以上のポリビニルアルコール樹脂のアセタール化物である、請求項1~3のいずれかに記載のポリビニルアセタール樹脂。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載のポリビニルアセタール樹脂と、磁性体粉末と、溶剤とを含む、スラリー組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、分散性に優れるとともに、高い機械強度を有する成形体を作製可能なポリビニルアセタール樹脂に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリビニルアセタール樹脂は、強靭性、造膜性、顔料等の無機粉体、有機粉体の分散性、塗布面への接着性等に優れていることから、例えば、積層セラミックコンデンサを構成するセラミックグリーンシートや導電ペースト、インク、塗料、焼き付け用エナメル、ウォッシュプライマー等の用途に利用されている。
【0003】
なかでも、積層セラミックコンデンサは、一般に次のような工程を経て製造される。
まず、ポリビニルブチラール樹脂等のバインダー樹脂にセラミック原料粉末を加え、均一に混合することでスラリー組成物を得る。得られたスラリー組成物を、離型処理した支持体面に塗工する。これに加熱等を行うことで溶剤等の揮発分を溜去させた後、支持体から剥離してセラミックグリーンシートを得る。次いで、得られたセラミックグリーンシート上に、ポリビニルブチラール樹脂等をバインダー樹脂として含有する導電ペーストをスクリーン印刷等により塗布したものを交互に複数枚積み重ね、加熱圧着して積層体を作製する。更に、脱脂処理を行った後、焼成して得られるセラミック焼成物の端面に外部電極を焼結する工程を経て積層セラミックコンデンサが得られる。
【0004】
このようなバインダー樹脂について、特許文献1には、ポリビニルアルコール中に残存する酢酸ナトリウムから酢酸を生成し、得られた酢酸を触媒として、上記ポリビニルアルコールをアセタール化したポリビニルアセタール樹脂を用いることで、周辺機器の金属腐食を防止できることが開示されている。
また、特許文献2には、特定の変性ポリビニルアルコールをアセトアルデヒド及びブチルアルデヒドによりアセタール化したポリビニルアセタール樹脂を用いることで、得られるシートの柔軟性及び熱融着性を高めることができることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3043106号公報
特許第3110146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、例えば、フェライト類等の磁性体粉末は分散性に劣り、特許文献1及び2に記載のポリビニルアセタール樹脂をバインダー樹脂として用いた場合、スラリー組成物中で磁性体粉末が充分に分散しなかったり、経時で沈降が生じたりする等、分散性及び分散安定性に改善の余地がある。また、このようなスラリー組成物を用いた場合、得られるシートの機械強度が低く、成形シートを加工する際に不具合が生じることもある。
【0007】
本発明は、分散性に優れるとともに、高い機械強度を有する成形体を作製可能なポリビニルアセタール樹脂を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、厚み10μmのフィルムに成形した場合の単位面積当たりの吸水量が、2mg/cm
2
以上50mg/cm
2
以下である、ポリビニルアセタール樹脂である。
以下に本発明を詳述する。
【0009】
本発明者は、鋭意検討の結果、所定の条件での単位面積当たりの吸水量を調整することで、磁性体粉末等の難分散性物質の分散性を向上させることができるとともに、高い機械強度を有するフィルムを作製できることを見出し、本発明を完成させるに至った。なお、本発明では高い基材密着性を示すことができる。
【0010】
本発明のポリビニルアセタール樹脂は、厚み10μmのフィルムに成形した場合の単位面積当たりの吸水量が、2mg/cm
2
以上50mg/cm
2
以下である。単位面積当たりの吸水量が上記範囲内であることで、フェライトの分散性に優れ、また得られるシートの強度を向上することができる。上記単位面積当たりの吸水量の好ましい下限は3mg/cm
2
、好ましい上限は40mg/cm
2
であり、より好ましい上限は30mg/cm
2
である。
(【0011】以降は省略されています)
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