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公開番号
2025031399
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023137607
出願日
2023-08-25
発明の名称
送信回路および水中探知装置
出願人
古野電気株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H04R
1/44 20060101AFI20250228BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】超音波振動子とのインピーダンス整合をより正確にとることが可能な送信回路、および当該送信回路を備えた水中探知装置を提供する。
【解決手段】送信回路14は、超音波振動子13aに並列接続された容量部品101a、および、この並列接続に直列に接続された誘導部品101bからなるL型のマッチング回路101を備える。L型のマッチング回路101、および送信回路14と超音波振動子13aとを接続するケーブル20の寄生容量Ccableを含む回路と、超音波振動子13aとの間で、超音波の送信周波数においてインピーダンス整を得る条件に、容量部品101aのキャパシタンスCLMTと、誘導部品101bのインダクタンスLLMTとが設定されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
超音波振動子に送信信号を供給するための送信回路であって、
超音波振動子に並列接続された容量部品、および、前記並列接続に直列に接続された誘導部品からなるL型のマッチング回路を備え、
前記L型のマッチング回路、および前記送信回路と前記超音波振動子とを接続するケーブルの寄生容量Ccableを含む回路と、前記超音波振動子との間で、前記超音波の送信周波数においてインピーダンス整合を得る条件に、前記容量部品のキャパシタンスCLMTと、前記誘導部品のインダクタンスLLMTとが設定されている、
ことを特徴とする送信回路。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の送信回路において、
前記超音波振動子の等価回路が、直列接続された抵抗RTD、キャパシタンスCTDおよびインダクタンスLTDと、この直列接続に並列接続されたキャパシタンスC0とにより表わされる場合、
前記抵抗RTDより上流側の回路部と前記抵抗RTDとの間で、前記超音波の送信周波数においてインピーダンス整合が得られることが、前記インピーダンス整合の条件に設定されている、
ことを特徴とする送信回路。
【請求項3】
請求項2に記載の送信回路において、
前記回路部は、
前記キャパシタンスCTDおよび前記インダクタンスLTDの直列接続のインピーダンスjX3が前記抵抗RTDに直列接続され、前記キャパシタンスCLMT、前記寄生容量Ccableおよび前記キャパシタンスC0の並列接続のインピーダンスjX2が前記インピーダンスjX3と前記抵抗RTDとの前記直列接続に並列接続され、前記インダクタンスLLMTのインピーダンスjX1が前記インピーダンスjX3および前記抵抗RTDと前記インピーダンスjX2との前記並列接続に直列接続されたT型の回路からなっている、
ことを特徴とする送信回路。
【請求項4】
超音波振動子に送信信号を供給するための送信回路であって、
超音波振動子に並列接続された容量部品、および、前記並列接続に直列に接続された誘導部品からなるL型のマッチング回路と、
前記L型のマッチング回路と前記超音波振動子との間に配置されたトランスと、を備え、
前記L型のマッチング回路、前記トランスを介して前記送信回路と前記超音波振動子とを接続するケーブルの寄生容量、および前記トランスのインダクタンスを含む回路と、前記超音波振動子との間で、前記超音波の送信周波数においてインピーダンス整合を得る条件に、前記容量部品のキャパシタンスCLMTと、前記誘導部品のインダクタンスLLMTとが設定されている、
ことを特徴とする送信回路。
【請求項5】
請求項4に記載の送信回路において、
前記トランスの2次側の回路を1次側に変換したときの回路において、前記超音波振動子の等価回路が、直列接続された抵抗RTD’、キャパシタンスCTD’およびインダクタンスLTD’と、この直列接続に並列接続されたキャパシタンスC0’とにより表わされる場合、
前記抵抗RTD’より上流側の回路部と前記抵抗RTD’との間で、前記超音波の送信周波数においてインピーダンス整合が得られることが、前記インピーダンス整合の条件に設定されている、
ことを特徴とする送信回路。
【請求項6】
請求項5に記載の送信回路において、
前記トランスの2次側の回路を1次側に変換したときの前記回路において、前記マッチング回路と前記トランスの1次巻き線とを接続する第1ケーブルの寄生容量が寄生容量Ccable1と表され、前記トランスの2次巻き線と前記超音波振動子とを接続する第2ケーブルの寄生容量が寄生容量Ccable2’と表され、前記トランスのインダクタンスがインダクタンスRTと表される場合、
前記回路部は、
前記キャパシタンスCTD’および前記インダクタンスLTD’の直列接続のインピーダンスjX3が前記抵抗RTD’に直列接続され、前記キャパシタンスCLMT、前記寄生容量Ccable1、Ccable2’、前記キャパシタンスC0および前記インダクタンスLTの並列接続のインピーダンスjX2が前記インピーダンスjX3と前記抵抗RTDとの前記直列接続に並列接続され、前記インダクタンスLLMTのインピーダンスjX1が前記インピーダンスjX3および前記抵抗RTDと前記インピーダンスjX2との前記並列接続に直列接続されたT型の回路からなっている、
ことを特徴とする送信回路。
【請求項7】
請求項1ないし6の何れか一項に記載の送信回路を備え、
前記超音波振動子は、水中に前記超音波を送波する、
ことを特徴とする水中探知装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波振動子に送信信号を供給するための送信回路、および当該送信回路を備えた水中探知装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、超音波を用いて水中に存在する物標を探知する水中探知装置が知られている。この種の水中探知装置は、水中に超音波を送波するための送波器を備えている。送波器は、送信信号に基づき超音波振動子を駆動して水中に超音波を送波する。超音波振動子のインピーダンスは高いため、送波時には、高い電圧の送信信号を効率的に超音波振動子に印加する必要がある。
【0003】
送信信号を効率的に超音波振動子に供給するための送信回路として、マッチング回路を用いた送信回路が知られている。この送信回路では、マッチング回路に接続された状態の超音波振動子の共振周波数を、振動子単体の共振周波数に一致させることで、共振周波数におけるインピーダンスを低下させることができる。これにより、当該共振周波数付近において、高い電圧の送信信号を振動子に効率的に印加できる。
【0004】
以下の特許文献1には、上記のような構成を備えた駆動回路が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5088924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に、送受波器は船底に設置され、送信回路は船の操舵室等に設置された制御ユニットに配置される。このため、超音波振動子と送信回路とは、比較的長いケーブルで接続される。ケーブルには、付近の導電性部材等との間で所定の寄生容量が生じる。この寄生容量は、ケーブルの長さに応じて変化する。また、送受波器が複数の超音波振動子を含む場合、各々の超音波振動子とその送信回路とが個別にケーブルで接続される。この場合、各々のケーブルには、他のケーブルとの間でさらに寄生容量が生じる。この寄生容量は、ケーブルの長さとともにケーブル間の距離によっても変化する。
【0007】
このよう寄生容量は、上記マッチング回路の設計に大きな影響を与える。特に、超音波振動子のインピーダンスが大きいため、マッチング回路の設計に対して寄生容量は大きな影響を与える。このため、上記の方法によりマッチング回路が設計されたとしても、ケーブルの寄生容量に基づく容量値の変動によって、マッチング回路と超音波振動子と間でインピーダンス整合が正確に取れなくなってしまう。
【0008】
かかる課題に鑑み、本発明は、超音波振動子とのインピーダンス整合をより正確にとることが可能な送信回路、および当該送信回路を備えた水中探知装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様は、超音波振動子に送信信号を供給するための送信回路に関する。この態様に係る送信回路は、超音波振動子に並列接続された容量部品、および、前記並列接続に直列に接続された誘導部品からなるL型のマッチング回路を備える。前記L型のマッチング回路、および前記送信回路と前記超音波振動子とを接続するケーブルの寄生容量Ccableを含む回路と、前記超音波振動子との間で、前記超音波の送信周波数においてインピーダンス整合を得る条件に、前記容量部品のキャパシタンスCLMTと、前記誘導部品のインダクタンスLLMTとが設定されている。
【0010】
本態様に係る送信回路によれば、L型のマッチング回路と超音波振動子とのインピーダンス整合にケーブルの寄生容量Ccableが考慮されるため、マッチング回路と超音波振動子とのインピーダンス整合をより正確にとることができる。よって、高い電圧の送信信号を効率的に超音波振動子に印加できる。
(【0011】以降は省略されています)
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