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公開番号2025030683
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136189
出願日2023-08-24
発明の名称データ収集表示システム及びデータ収集表示方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
主分類G06Q 10/06 20230101AFI20250228BHJP(計算;計数)
要約【課題】製品に不良があった場合に現場データを特定する手間を軽減するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】データ収集表示システム100において、情報システム1は、現場データが蓄積される現場データ蓄積部、業務と業務に関連する現場データとを関連付ける関連性データ蓄積部、複数のプロセスモデルのバージョン識別子を管理するモデル履歴、プロセスモデルを更新するごとにバージョン識別子を更新するモデル作成部、複数のプロセスモデルのうちから、特定のバージョン識別子に対応するプロセスモデルに基づき関連性データ登録する関連性データ登録部、更新されたプロセスモデルに対応するバージョン識別子または日時を検索キーとしてモデル履歴からモデル情報を検索するモデル検索部及びモデル情報に対応するプロセスモデルに関連する関連性データから業務と業務に関連する現場データを特定し、外部に提供する提供データ生成部を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
現場データが蓄積される現場データ蓄積部と、
業務間の関連性を管理するデータであって、前記業務に対応する業務ノードと前記業務に関連する前記現場データとを関連付ける複数の関連性データが蓄積される関連性データ蓄積部と、
複数のプロセスモデルのモデル情報に対応づけて、前記複数のプロセスモデルのバージョン識別子を管理するバージョン管理部と、
前記複数のプロセスモデルのうちのいずれかのプロセスモデルを更新するごとに、更新された前記プロセスモデルのモデル情報に対応させて、前記バージョン管理部において管理する前記バージョン識別子を更新するバージョン識別子更新部と、
前記複数のプロセスモデルのうちから、特定のバージョン識別子に対応するプロセスモデルに基づき関連性データを登録する関連性データ登録部と、
更新された前記プロセスモデルに対応する前記バージョン識別子または日時を検索キーとして前記バージョン管理部を検索し、前記複数のプロセスモデルから検索キーに合致するモデル情報を検索するモデル情報検索部と、
前記モデル情報に対応するプロセスモデルに関連する関連性データから前記業務と業務に関連する前記現場データを特定し、外部に提供する提供データ生成部と、
を備えることを特徴とするデータ収集表示システム。
続きを表示（約 1,600 文字）【請求項２】
前記複数のプロセスモデルのうち更新が開始されて更新中のプロセスモデルを管理する編集中モデルと、
前記編集中モデルの更新が完了した最新版のプロセスモデルを管理する最新版モデルと、
前記バージョン管理部としてのモデル履歴と、
を含むモデルデータ蓄積部を備える、
ことを特徴とする請求項１に記載のデータ収集表示システム。
【請求項３】
前記バージョン管理部は、前記プロセスモデルのバージョン識別子と、バージョン識別子に対応するプロセスモデルの更新日時を管理し、
前記モデル情報検索部は、
更新された前記プロセスモデルの検索条件として、少なくとも、更新された前記プロセスモデルに対応する前記バージョン識別子または検索日時を入力するための入力欄を含む画面を表示させる、
ことを特徴とする請求項１に記載のデータ収集表示システム。
【請求項４】
前記モデル情報検索部は、
前記画面の一部として、前記入力欄に入力された前記バージョン識別子または検索日時に対応する前記プロセスモデルを視覚的に表すプロセスモデル表示欄を表示させ、前記プロセスモデル表示欄に表された前記プロセスモデルの一部の業務ノードの選択を受け付け、前記選択を受け付けた前記プロセスモデルの一部について前記現場データを追跡するトレース起点の検索条件の入力しうるトレース起点検索条件欄を表示させる、
ことを特徴とする請求項３に記載のデータ収集表示システム。
【請求項５】
前記バージョン管理部は、
前記プロセスモデルのモデル情報として、前記現場データ蓄積部の現場データ管理情報を管理し、
前記モデル情報検索部は、
前記最新版モデルに基づいて最新版のプロセスモデルを取得し、
前記プロセスモデルのバージョン識別子または検索日時に基づく検索の結果、取得したプロセスモデルのモデル情報のうち、前記現場データ管理情報を最新版のプロセスモデルの現場データ管理情報に変更し、
前記最新版のプロセスモデルの現場データ管理情報に基づき現場データを取得する
ことを特徴とする請求項２に記載のデータ収集表示システム。
【請求項６】
現場データを収集するデータ収集表示システムのデータ収集表示方法において、
前記現場データが現場データ蓄積部に蓄積される現場データ蓄積ステップと、
業務間の関連性を管理するデータであって、前記業務に対応する業務ノードと前記業務に関連する前記現場データとを関連付ける複数の関連性データが関連性データ蓄積部に蓄積される関連性データ蓄積ステップと、
バージョン管理部を用いて、複数のプロセスモデルのモデル情報に対応づけて、前記複数のプロセスモデルのバージョン識別子を管理するバージョン管理ステップと、
バージョン識別子更新部が、前記複数のプロセスモデルのうちのいずれかのプロセスモデルを更新するごとに、更新された前記プロセスモデルのモデル情報に対応させて、前記バージョン管理部において管理されている前記バージョン識別子を更新するバージョン識別子更新ステップと、
前記複数のプロセスモデルのうちから、特定のバージョン識別子に対応するプロセスモデルのモデル情報に基づき関連性データを登録する関連性データ登録ステップと、
モデル検索部が、更新された前記プロセスモデルに対応する前記バージョン識別子または日時を検索キーとして前記バージョン管理部を検索し、前記複数のプロセスモデルから検索キーに合致するモデル情報を検索するモデル情報検索ステップと、
提供データ生成部が、前記モデル情報に対応するプロセスモデルに関連する関連性データから前記業務と業務に関連する現場データを特定し、外部に提供する提供データ生成ステップと、
を有することを特徴とするデータ収集表示方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明はデータ収集表示システム及びデータ収集表示方法に関し、例えば、工場の生産設備に配置される現場データ発生装置から現場データを収集するデータ収集表示システムに適用して好適なものである。
続きを表示（約 2,600 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、工場の生産設備の生産ラインに多数のデータ収集機器を配置し、これら多数のデータ収集機器を用いて現場データをリアルタイムに収集することが行われている。このように収集される現場データは、プラットフォームにおいてデータレイクとして蓄積される。
【０００３】
生産ラインで生産される製品に不良があった場合の原因究明を行うためには、当該製品がどのような業務プロセスの元で製造され、各々の業務においてどのように業務が実施されたかを関連する現場データを基に分析する必要がある。しかしながら、業務プロセスは時間の経過とともに変化するため、業務プロセスを管理するための業務モデルも業務プロセスの変化とともに更新し、バージョン管理を行う必要がある。業務モデルのバージョン管理の手法として、特許文献１に記載される手法があった。この特許文献１では、業務モデルの運用開始及び終了日時をベースに業務モデルのバージョンと現場データとを紐づける管理方式を採用している。仮に、製品に不良があった場合、業務モデルのバージョンごとに業務モデルの運用開始及び終了日時に基づいて、当該不良であった製品についての現場データを取得して原因究明に活用していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００５－１１１１９８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に開示された手法では、業務モデルのバージョンごとに業務モデルの運用開始及び終了日時を指定して当該不良であった製品に対応する従前の業務モデルを探し出し、当該従前の業務モデルに対応する現場データを特定する必要があった。これでは、不良であった製品に関連する現場データを特定するのに手間が掛かっていた。
【０００６】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、製品に不良があった場合でも現場データを特定するまでの手間を軽減することができるデータ収集表示システム及びデータ収集表示方法を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
かかる課題を解決するため本発明においては、現場データが蓄積される現場データ蓄積部と、業務間の関連性を管理するデータであって、前記業務に対応する業務ノードと業務に関連する前記現場データとを関連付ける複数の関連性データが蓄積される関連性データ蓄積部と、複数のプロセスモデルのモデル情報に対応づけて、前記複数のプロセスモデルのバージョン識別子を管理するバージョン管理部と、前記複数のプロセスモデルのうちのいずれかのプロセスモデルを更新するごとに、更新された前記プロセスモデルのモデル情報に対応させて、前記バージョン管理部において管理する前記バージョン識別子を更新するバージョン識別子更新部と、前記複数の前記複数のプロセスモデルのうちから、特定のバージョン識別子に対応するプロセスモデルに基づき関連性データを登録する関連性データ登録部と、更新された前記プロセスモデルに対応する前記バージョン識別子または日時を検索キーとして前記バージョン管理部を検索し、複数のプロセスモデルから検索キーに合致するモデル情報を検索するモデル検索部と、前記モデル情報に対応するプロセスモデルに関連する関連性データから前記業務と業務に関連する前記現場データを特定し、外部に提供する提供データ生成部と、を備えるようにした。
【０００８】
また本発明においては、現場データを収集するデータ収集表示システムのデータ収集表示方法において、前記現場データが現場データ蓄積部に蓄積される現場データ蓄積ステップと、業務間の関連性を管理するデータであって、前記業務に対応する業務ノードと前記業務に関連する前記現場データとを関連付ける複数の関連性データが関連性データ蓄積部に蓄積される関連性データ蓄積ステップと、バージョン管理部を用いて、複数のプロセスモデルのモデル情報に対応づけて、前記複数のプロセスモデルのバージョン識別子を管理するバージョン管理ステップと、バージョン識別子更新部が、前記複数のプロセスモデルのうちのいずれかのプロセスモデルを更新するごとに、更新された前記プロセスモデルのモデル情報に対応させて、前記バージョン管理部において管理されている前記バージョン識別子を更新するバージョン識別子更新ステップと、前記複数のプロセスモデルのうちから、特定のバージョン識別子に対応するプロセスモデルのモデル情報に基づき関連性データを関連性データ登録部に登録する関連性データ登録ステップと、モデル検索部が、更新された前記プロセスモデルに対応する前記バージョン識別子または日時を検索キーとして前記バージョン管理部を検索し、前記複数のプロセスモデルから検索キーに合致するモデル情報を検索するモデル情報検索ステップと、提供データ生成部が、前記モデル情報に対応するプロセスモデルに関連する関連性データから前記業務と業務に関連する現場データを特定し、外部に提供する提供データ生成ステップと、を有するようにした。
【０００９】
本発明によれば、不良のあった製品とその前後の製品の現場データを比較しながら原因究明をする場合において、不良のあった製品に関する現場データが作成されたときのプロセスモデルと、その前後の製品に関する現場データが作成されたときのプロセスモデルが異なっている場合でも、不良のあった製品に関する現場データが作成されたときのプロセスモデルに基づいて、前後の製品に関する現場データも検索することができるため、プロセスモデルが逐次更新される状況下において製品に不良があった場合でも、製品の不良に関する原因究明に掛かる手間を軽減することができる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、製品に不良があった場合でも現場データを特定するまでの手間を軽減するデータ収集表示システム及びデータ収集表示方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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