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公開番号
2025028445
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-03
出願番号
2023133257
出願日
2023-08-18
発明の名称
位相安定化回路、位相同期システム及び位相安定化方法
出願人
NECプラットフォームズ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H03H
11/16 20060101AFI20250221BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】基準信号を目標回路に供給する際に、目標回路における基準信号の位相変動を抑制する。
【解決手段】位相同期システムは、送信信号を伝送する伝送路140と、伝送路から入力された送信信号を2分岐し、分岐された一方の送信信号を折り返し信号として伝送路へ出力するループバック部と、位相制御信号が入力された場合は、位相制御信号に応じて、基準信号と受信信号との位相差が0となるように基準信号及び折り返し信号の位相差を調節する位相制御部と、を含む位相安定化回路を備える。位相制御部は、ループバック部からの受信信号を出力すると共に、電力を測定し、所定の閾値以上か否かの判定信号を出力する電力検出部と、判定信号が閾値以上の時は位相制御信号を位相制御部へ出力し、閾値未満の時は出力しない判定器と、ループバック部からの基準信号と電力検出器からの受信信号との位相差の位相制御信号を判定器へ出力する位相比較器とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
送信信号を伝送する伝送路と、
入力された基準信号を2分岐して出力し、入力された受信信号を出力する分岐手段と、
入力された前記送信信号の一部を折り返し信号として前記伝送路に折り返す折り返し手段と、
位相制御信号が入力された場合は、前記位相制御信号に応じて、
前記分岐手段から入力された前記基準信号の位相を調整して前記送信信号として出力し、
前記折り返し信号の位相を調整して受信信号として前記分岐手段に出力し、
前記位相制御信号が入力されない場合は前記基準信号及び前記折り返し信号のいずれの位相も調整しない、
位相制御手段と、
前記分岐手段から入力された前記受信信号を出力するとともに、前記分岐手段から出力された前記受信信号の電力を測定し、前記電力が所定の閾値以上か否かを示す判定信号を出力する電力検出手段と、
前記判定信号が、前記電力が所定の閾値以上であることを示す場合には前記位相制御信号を前記位相制御手段へ出力し、前記電力が所定の閾値未満であることを示す場合には前記位相制御信号を前記位相制御手段へ出力しない判定手段と、
前記分岐手段から入力された前記基準信号と前記電力検出手段から入力された前記受信信号との位相差を示す前記位相制御信号を前記判定手段へ出力する位相比較手段と、
を備え、
前記位相制御手段は、前記基準信号と前記受信信号との位相差が0となるように前記基準信号及び前記折り返し信号の位相差を調節する、
位相安定化回路。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記分岐手段は、
前記位相制御手段に入力される前記基準信号に90度の位相差を与え、
前記位相比較手段に入力される前記基準信号に180度の位相差を与え、
前記位相制御手段から出力された前記受信信号に180度の位相差を与え、
前記折り返し手段は、入力された前記送信信号に270度の位相差を与えて前記折り返し信号として前記伝送路に出力する、
請求項1に記載された位相安定化回路。
【請求項3】
前記分岐手段及び前記折り返し手段は、それぞれ90度ハイブリッドを含む、請求項2に記載された位相安定化回路。
【請求項4】
前記折り返し手段において折り返されずに前記折り返し手段から出力された前記送信信号の周波数を逓倍して出力する逓倍手段を備える、請求項1乃至3のいずれか1項に記載された位相安定化回路。
【請求項5】
前記逓倍手段は、前記送信信号の周波数を偶数倍する、請求項4に記載された位相安定化回路。
【請求項6】
前記基準信号を生成する信号源と、
前記信号源から前記基準信号が入力される、少なくとも1個の、請求項1乃至3のいずれか1項に記載された位相安定化回路と、
前記折り返し回路から出力される前記送信信号の供給を受ける目標回路と、を備える位相同期システム。
【請求項7】
前記所定の閾値は、前記目標回路の要求条件によって設定される、請求項6に記載された位相同期システム。
【請求項8】
複数の前記位相安定化回路と、
前記信号源から出力される前記基準信号を2以上に分配する分配器と、
分配された前記基準信号が、それぞれ異なる前記位相安定化回路に接続された、
請求項6に記載された位相同期システム。
【請求項9】
前記複数の前記位相安定化回路のそれぞれの前記電力検出手段が持つ前記所定の閾値は同一ではない、請求項8に記載された位相同期システム。
【請求項10】
位相制御手段から送信信号を出力し、
伝送路を伝搬した前記送信信号の一部を折り返し信号として前記伝送路に折り返し、
位相制御信号が入力された場合は、前記位相制御手段において、前記位相制御信号に応じて、
基準信号の位相を調整した前記送信信号を出力し、
折り返し信号の位相を調整した受信信号を出力し、
前記位相制御手段に前記位相制御信号が入力されない場合は、前記位相制御手段において、前記基準信号及び前記折り返し信号のいずれの位相も調整することなく前記送信信号及び前記受信信号を出力し、
位相比較手段によって、前記基準信号と前記受信信号との位相差を求め、前記位相差が0となる指示である前記位相制御信号を出力し、
前記受信信号の電力を測定し、前記電力が所定の閾値である場合には、前記位相制御信号を前記位相制御手段へ出力し、
前記電力が前記所定の閾値未満である場合には、前記位相制御信号を前記位相制御手段へ出力しない、
位相安定化方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、位相安定化回路、位相同期システム及び位相安定化方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
電気信号である基準信号を分岐し、同軸ケーブル等の伝送路を経由して他の電気回路へ供給する信号分配システムが知られている。このようなシステムでは、基準信号の供給先となる電気回路(以下、「目標回路」という。)における基準信号の受信時に、基準信号の位相が一定であることが要請される場合がある。
【0003】
しかしながら、伝送路を介して信号を伝送すると、伝送路の周囲の温度変化や伝送路に印加される振動等によって、伝送路から目標回路へ供給される信号の位相が変動する場合がある。この時、基準信号の送信側において、伝送路を伝搬する前の基準信号と、目標回路において基準信号を折り返した折り返し信号との位相差を制御することによって、伝送路から目標回路へ出力される基準信号の位相を安定化する技術が特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7160212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された技術において、折り返し信号は伝送路を往復して目標回路を往復した基準信号である。従って、伝送路が長くなるほど、伝送路の損失によって折り返し信号の減衰量が増大する。
【0006】
しかしながら、折り返し信号が減衰すると、その電力が信号分配システムの各部のインピーダンス不整合等により発生する不要な反射信号の電力以下となる可能性がある。このような、折り返し信号の電力が小さいために不要な反射信号の存在が無視できない場合に、基準信号の送信時に基準信号と折り返し信号との位相差を制御すると、反射信号の影響によって誤った位相制御が行われる可能性がある。これは、目標回路へ供給される基準信号の位相の安定性が大きく損なわれる原因となる。
【0007】
(発明の目的)
本開示は、基準信号を目標回路に供給する際に、目標回路における基準信号の位相変動を抑制するための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る位相安定化回路は、
送信信号を伝送する伝送路と、
入力された基準信号を2分岐して出力し、入力された受信信号を出力する分岐手段と、
入力された前記送信信号の一部を折り返し信号として前記伝送路に折り返す折り返し手段と、
位相制御信号が入力された場合は、前記位相制御信号に応じて、
前記分岐手段から入力された前記基準信号の位相を調整して前記送信信号として出力し、
前記折り返し信号の位相を調整して受信信号として前記分岐手段に出力し、
前記位相制御信号が入力されない場合は前記基準信号及び前記折り返し信号のいずれの位相も調整しない、
位相制御手段と、
前記分岐手段から入力された前記受信信号を出力するとともに、前記分岐手段から出力された前記受信信号の電力を測定し、前記電力が所定の閾値以上か否かを示す判定信号を出力する電力検出手段と、
前記判定信号が、前記電力が所定の閾値以上であることを示す場合には前記位相制御信号を前記位相制御手段へ出力し、前記電力が所定の閾値未満であることを示す場合には前記位相制御信号を前記位相制御手段へ出力しない判定手段と、
前記分岐手段から入力された前記基準信号と前記電力検出手段から入力された前記受信信号との位相差を示す前記位相制御信号を前記判定手段へ出力する位相比較手段と、
を備え、
前記位相制御手段は、前記基準信号と前記受信信号との位相差が0となるように前記基準信号及び前記折り返し信号の位相差を調節する。
【0009】
また、本開示に係る位相安定化方法は、
位相制御手段から送信信号を出力し、
伝送路を伝搬した前記送信信号の一部を折り返し信号として前記伝送路に折り返し、
位相制御信号が入力された場合は、前記位相制御手段において、前記位相制御信号に応じて、
基準信号の位相を調整した前記送信信号を出力し、
折り返し信号の位相を調整した受信信号を出力し、
前記位相制御手段に前記位相制御信号が入力されない場合は、前記位相制御手段において、前記基準信号及び前記折り返し信号のいずれの位相も調整することなく前記送信信号及び前記受信信号を出力し、
位相比較手段によって、前記基準信号と前記受信信号との位相差を求め、前記位相差が0となる指示である前記位相制御信号を出力し、
前記受信信号の電力を測定し、前記電力が所定の閾値である場合には、前記位相制御信号を前記位相制御手段へ出力し、
前記電力が前記所定の閾値未満である場合には、前記位相制御信号を前記位相制御手段へ出力しない、
手順を含む。
【発明の効果】
【0010】
本開示は、基準信号を目標回路に供給する際に、目標回路における基準信号の位相変動を抑制することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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