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公開番号
2025005592
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023105817
出願日
2023-06-28
発明の名称
増幅回路
出願人
株式会社村田製作所
代理人
個人
,
個人
主分類
H03F
1/02 20060101AFI20250109BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】電力効率の改善および信号歪みの抑制を実現できるドハティ型の増幅回路を提供する。
【解決手段】増幅回路10は、信号入力端子120と信号出力端子110との間に接続されたキャリアアンプ11と、信号入力端子120と信号出力端子110との間に接続されたピークアンプ21と、キャリアアンプ11と信号出力端子110との間に接続された移相線路43と、信号入力端子120とキャリアアンプ11の入力端との間に接続された補助アンプ22と、信号入力端子120とキャリアアンプ11の入力端との間に接続され、信号出力端子110における補助アンプ22の出力信号の位相を、信号出力端子110におけるピークアンプ21の出力信号の位相に対して反転させるよう構成された移相線路41および42と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
入力端子および出力端子と、
前記入力端子と前記出力端子との間に接続されたキャリアアンプと、
前記入力端子と前記出力端子との間に接続されたピークアンプと、
前記キャリアアンプと前記出力端子との間、または、前記ピークアンプと前記出力端子との間、に接続された第1移相回路と、
前記入力端子と前記キャリアアンプの入力端または出力端との間に接続された補助アンプと、
前記入力端子と前記キャリアアンプの入力端または出力端との間に接続され、前記出力端子における前記補助アンプの出力信号の位相を、前記出力端子における前記ピークアンプの出力信号の位相に対して反転させるよう構成された第2移相回路と、を備える、
増幅回路。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記第2移相回路は、
前記入力端子と前記ピークアンプの入力端および前記補助アンプの入力端の接続点との間に接続された第3移相回路と、
前記補助アンプの出力端と前記キャリアアンプの入力端との間に接続された第4移相回路と、を含み、
前記第1移相回路の一端は前記キャリアアンプの出力端に接続され、前記第1移相回路の他端は前記ピークアンプの出力端および前記出力端子の接続点に接続される、
請求項1に記載の増幅回路。
【請求項3】
さらに、入力側コイルおよび出力側コイルを有するトランスを備え、
前記第1移相回路の一端は前記ピークアンプの出力端に接続され、
前記入力側コイルの一端は前記キャリアアンプの出力端に接続され、
前記入力側コイルの他端は前記第1移相回路の他端に接続され、
前記出力側コイルの一端は前記出力端子に接続され、
前記出力側コイルの他端はグランドに接続され、
前記第2移相回路は、
前記入力端子と前記ピークアンプの入力端および前記補助アンプの入力端の接続点との間に接続された第3移相回路と、
前記補助アンプの出力端と前記キャリアアンプの入力端との間に接続された第4移相回路と、を含む、
請求項1に記載の増幅回路。
【請求項4】
前記キャリアアンプ、前記ピークアンプおよび前記補助アンプのそれぞれは、反転増幅器であり、
前記第1移相回路は、入力信号を90°遅らせる移相線路であり、
前記第3移相回路は、入力信号を90°遅らせる移相線路であり、
前記第4移相回路は、入力信号を90°進ませる移相線路である、
請求項2または3に記載の増幅回路。
【請求項5】
さらに、
前記補助アンプの出力端と、前記キャリアアンプの入力端および前記第4移相回路の接続点と、の間に接続された減衰器を備える、
請求項2または3に記載の増幅回路。
【請求項6】
前記補助アンプの利得は、前記ピークアンプの利得よりも低い、
請求項2または3に記載の増幅回路。
【請求項7】
前記第2移相回路は、前記入力端子および前記補助アンプの出力端の接続点と、前記キャリアアンプの入力端と、の間に接続され、
前記第1移相回路の一端は前記キャリアアンプの出力端に接続され、前記第1移相回路の他端は前記ピークアンプの出力端および前記出力端子の接続点に接続される、
請求項1に記載の増幅回路。
【請求項8】
さらに、入力側コイルおよび出力側コイルを有するトランスを備え、
前記第1移相回路の一端は前記ピークアンプの出力端に接続され、
前記入力側コイルの一端は前記キャリアアンプの出力端に接続され、
前記入力側コイルの他端は前記第1移相回路の他端に接続され、
前記出力側コイルの一端は前記出力端子に接続され、
前記出力側コイルの他端はグランドに接続され、
前記第2移相回路は、前記入力端子および前記補助アンプの出力端の接続点と、前記キャリアアンプの入力端と、の間に接続される、
請求項1に記載の増幅回路。
【請求項9】
前記キャリアアンプ、前記ピークアンプおよび前記補助アンプのそれぞれは、反転増幅器であり、
前記第1移相回路は、入力信号を90°遅らせる移相線路であり、
前記第2移相回路は、入力信号を90°進ませる移相線路である、
請求項7または8に記載の増幅回路。
【請求項10】
さらに、
前記入力端子および前記補助アンプの出力端の接続点と、前記補助アンプの出力端と、の間に接続された減衰器を備える、
請求項7または8に記載の増幅回路。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、増幅回路に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、キャリアアンプおよびピークアンプを備えたドハティ増幅回路が開示されている。ドハティ増幅回路では、入力信号の電力レベルが大きくなるとピークアンプが動作することでキャリアアンプの出力端の負荷インピーダンスが調整される。これにより、ドハティ増幅回路の効率や線形性が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-127568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ドハティ増幅回路の場合、ピークアンプ動作時にはキャリアアンプおよびピークアンプの合成出力信号がキャリアアンプから出力される。しかしながら、キャリアアンプの出力端の負荷インピーダンスが理想的とならないことにより、ピークアンプの出力信号の一部がキャリアアンプの出力信号と合成されずに単独でドハティ増幅回路の出力端子へ漏れてしまう場合がある。これにより、ドハティ増幅回路の電力効率が劣化し、また、利得の線形性が悪化して信号歪みが発生する場合がある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、電力効率の改善および信号歪みの抑制を実現できるドハティ型の増幅回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る増幅回路は、入力端子および出力端子と、入力端子と出力端子との間に接続されたキャリアアンプと、入力端子と出力端子との間に接続されたピークアンプと、キャリアアンプと出力端子との間、または、ピークアンプと出力端子との間、に接続された第1移相回路と、入力端子とキャリアアンプの入力端または出力端との間に接続された補助アンプと、入力端子とキャリアアンプの入力端または出力端との間に接続され、出力端子における補助アンプの出力信号の位相を、出力端子におけるピークアンプの出力信号の位相に対して反転させるよう構成された第2移相回路と、を備える。
【0007】
また、本発明の一態様に係る増幅回路は、入力端子および出力端子と、入力端子と出力端子との間に接続されたキャリアアンプと、入力端子と出力端子との間に接続されたピークアンプと、キャリアアンプの出力端と出力端子との間に接続された第1移相回路と、入力端子とキャリアアンプの入力端との間に接続された補助アンプと、入力端子および補助アンプの出力端の接続点と、キャリアアンプの入力端との間に接続された第2移相回路と、を備える。
【0008】
また、本発明の一態様に係る増幅回路は、入力端子および出力端子と、入力端子と出力端子との間に接続されたキャリアアンプと、入力端子と出力端子との間に接続されたピークアンプと、第1移相回路および第2移相回路と、入力端子とキャリアアンプの入力端との間に接続された補助アンプと、入力側コイルおよび出力側コイルを有するトランスと、を備え、第1移相回路の一端はピークアンプの出力端に接続され、入力側コイルの一端はキャリアアンプの出力端に接続され、入力側コイルの他端は第1移相回路の他端に接続され、出力側コイルの一端は出力端子に接続され、出力側コイルの他端はグランドに接続され、第2移相回路の一端は入力端子および補助アンプの出力端の接続点に接続され、第2移相回路の他端はキャリアアンプの入力端に接続される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電力効率の改善および信号歪みの抑制を実現できるドハティ型の増幅回路を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1に係る増幅回路、高周波回路および通信装置の回路構成図である。
比較例に係る増幅回路の回路構成図である。
実施例および比較例に係る増幅回路の利得および負荷インピーダンスの特性を模式的に示すグラフである。
実施例2に係る増幅回路、高周波回路および通信装置の回路構成図である。
実施例3に係る増幅回路の回路構成図である。
実施例4に係る増幅回路の回路構成図である。
実施例5に係る増幅回路の回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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