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公開番号2025033731
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139664
出願日2023-08-30
発明の名称振動デバイス及び発振器
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H03H 9/19 20060101AFI20250306BHJP(基本電子回路)
要約【課題】G感度特性に優れた振動デバイス及び発振器を提供する。
【解決手段】振動デバイス1は、直交座標系(X,Y,Z)のX軸の回りに所定角度回転し、この回転により得られた新たな直交座標系(X,Y’,Z’)のZ’軸の回りに所定角度回転した直交座標系(X’,Y’’,Z’)のY’’軸に直交した面5を有するSCカット水晶基板からなり、平面視で、一方の端部に設けられた支持部34、面5に励振電極36が配置された励振部33、及び少なくとも一部が支持部34と励振電極36との間に設けられたスリット35を備えた振動片3と、振動片3の支持部34が取り付けられた基板10と、を備え、平面視で、支持部34の中心52及び励振電極36の中心51を通る仮想線50とX’軸とが成す角度Ψが、30°以上65°以下、又は、-150°以上-125°以下である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
直交座標系(X,Y,Z)のX軸の回りに所定角度回転し、この回転により得られた新たな直交座標系(X,Y’,Z’)のZ’軸の回りに所定角度回転した直交座標系(X’,Y’’,Z’)のY’’軸に直交した面を有するSCカット水晶基板からなり、平面視で、一方の端部に設けられた支持部、前記面に励振電極が配置された励振部、及び少なくとも一部が前記支持部と前記励振電極との間に設けられたスリットを備えた振動片と、
前記振動片の前記支持部が取り付けられた基板と、
を備え、
平面視で、前記支持部の中心及び前記励振電極の中心を通る仮想線と前記X’軸とが成す角度が、30°以上65°以下、又は、-150°以上-125°以下である、
振動デバイス。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記支持部は、前記振動片の一方の前記面に配置された第1接続電極及び第2接続電極を含み、
前記第1接続電極と前記第2接続電極とは、前記振動片の一辺に沿って並んで配置されている、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項3】
前記支持部は、前記振動片の一方の前記面に配置された第1接続電極と、一方の前記面の裏側である他方の前記面に配置された第2接続電極と、を含み、
前記第1接続電極と前記第2接続電極とは、平面視で、重なっている、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項4】
前記振動片は、平面視で矩形状であり、
前記一方の端部は、前記矩形の一辺を含み、
前記支持部は、前記一辺の長さ方向における中心部に設けられている、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項5】
前記スリットは、平面視で、前記仮想線に対して交差する第1方向に沿って延びている第1部分を含み、
前記第1部分の前記仮想線に対して直交する方向における長さは、前記支持部の前記直交する方向における長さよりも長い、
請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の振動デバイス。
【請求項6】
前記スリットは、更に、前記第1部分に接続し、前記支持部と前記励振電極とが並ぶ方向である第2方向に沿った第2部分を含む、
請求項5に記載の振動デバイス。
【請求項7】
前記第2部分は、前記第1部分よりも前記支持部側に設けられている、
請求項6に記載の振動デバイス。
【請求項8】
前記スリットは、平面視で、前記仮想線に対して交差する第1方向に沿って延びている第1部分と、
前記第1部分に接続し、前記第1接続電極と前記第2接続電極との間に配置された第3部分と、
を含む、
請求項2に記載の振動デバイス。
【請求項9】
請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の振動デバイスと、
前記励振電極と接続され、前記励振部を励振させる発振回路と、を備え、
前記発振回路は、前記基板に設けられている、
発振器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、振動デバイス及び発振器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、2回回転水晶片のX’軸に沿った第1の辺及びZ’軸に沿った第2の辺のいずれか一方の辺に2つの固定部を配置し容器に固定した水晶振動子において、2つの固定部の位置を一方の辺の左端側にずらし、励振電極の中心と2つの固定部の間の中心とを結んだ線分と、第1、第2の辺の他方の辺とが成す角度ωを規定した水晶振動子が開示されている。一方の辺が第1の辺の場合、角度ωの範囲を7.9°~20.4°とし、一方の辺が第2の辺の場合、角度ωの範囲を2.7°~15°とすることで、温度による周波数変化率を小さくしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-78062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の水晶振動子は、温度変化によって生じる支持応力を軽減することにより、温度特性を改善しているがG感度については考慮されていないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
振動デバイスは、直交座標系(X,Y,Z)のX軸の回りに所定角度回転し、この回転により得られた新たな直交座標系(X,Y’,Z’)のZ’軸の回りに所定角度回転した直交座標系(X’,Y’’,Z’)のY’’軸に直交した面を有するSCカット水晶基板からなり、平面視で、一方の端部に設けられた支持部、前記面に励振電極が配置された励振部、及び少なくとも一部が前記支持部と前記励振電極との間に設けられたスリットを備えた振動片と、前記振動片の前記支持部が取り付けられた基板と、を備え、平面視で、前記支持部の中心及び前記励振電極の中心を通る仮想線と前記X’軸とが成す角度が、30°以上65°以下、又は、-150°以上-125°以下である。
【0006】
発振器は、上記に記載の振動デバイスと、前記励振電極と接続され、前記励振部を励振させる発振回路と、を備え、前記発振回路は、前記基板に設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態に係る振動デバイスの概略構造を示す平面図。
図1のA1-A1線での断面図。
第1実施形態に係る振動デバイスが備える振動片の概略構造を示す平面図。
振動片の面内回転角である角度Ψを説明する平面図。
振動片の面内回転角である角度Ψに対するG感度を示す図。
第2実施形態に係る振動デバイスの概略構造を示す平面図。
図6のA2-A2線での断面図。
第3実施形態に係る振動デバイスが備える振動片の概略構造を示す平面図。
第3実施形態に係る振動デバイスが備える振動片の変形例1を示す平面図。
第4実施形態に係る振動デバイスが備える振動片の概略構造を示す平面図。
第4実施形態に係る振動デバイスが備える振動片の変形例1を示す平面図。
第4実施形態に係る振動デバイスが備える振動片の変形例2を示す平面図。
第5実施形態に係る振動デバイスが備える振動片の概略構造を示す平面図。
第5実施形態に係る振動デバイスが備える振動片の変形例1を示す平面図。
第5実施形態に係る振動デバイスが備える振動片の変形例2を示す平面図。
第5実施形態に係る振動デバイスが備える振動片の変形例3を示す平面図。
第5実施形態に係る振動デバイスが備える振動片の変形例4を示す平面図。
第6実施形態に係る振動デバイスが備える振動片の概略構造を示す平面図。
第6実施形態に係る振動デバイスが備える振動片の変形例1を示す平面図。
第7実施形態に係る発振器の概略構造を示す平面図。
図20のA3-A3線での断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1.第1実施形態
先ず、第1実施形態に係る振動デバイス1について、振動片3が基板10と蓋体20とに収容された振動子を一例として挙げ、図1、図2、及び図3を参照して説明する。尚、図1において、振動デバイス1の内部構成を説明する便宜上、蓋体20を取り外した状態を図示している。
【0009】
また、説明の便宜上、以降の振動デバイス1,1a及び発振器2の各図には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、及びZ軸を図示している。また、X軸に沿った方向を「X方向」、Y軸に沿った方向を「Y方向」、Z軸に沿った方向を「Z方向」と言う。また、各軸方向の矢印先端側を「プラス側」、基端側を「マイナス側」とも言う。
【0010】
更に、説明の便宜上、以降の振動片3,3a,3b,3c,3d,3eの各図には、水晶の結晶軸に相当する互いに直交する3つの結晶軸として、X’’軸、Y’’軸、及びZ’’軸を図示している。また、X’’軸に沿った方向を「X’’方向」、Y’’軸に沿った方向を「Y’’方向」、Z’’軸に沿った方向を「Z’’方向」と言う。また、各軸方向の矢印先端側を「プラス側」、基端側を「マイナス側」とも言う。尚、X軸は、結晶軸のX’’軸と一致し、Y軸は、結晶軸のZ’’軸と一致し、Z軸は、結晶軸のY’’軸と一致する。
(【0011】以降は省略されています)

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