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公開番号
2025003073
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023103538
出願日
2023-06-23
発明の名称
フィルタデバイスおよび通信装置
出願人
京セラ株式会社
代理人
主分類
H03H
9/25 20060101AFI20241226BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】 優れたフィルタ特性をもつフィルタデバイスを提供する。
【解決手段】 フィルタデバイスは、IDC素子を含む容量チップと、弾性波共振子を含む第1弾性波チップと、を備える。IDC素子は、圧電性材料もしくは誘電性材料を含む第1層と、前記第1層上に位置する一対の第1櫛歯電極と、を有する。弾性波共振子は、圧電性材料を含む第2層と、第2層上に位置する一対の第2櫛歯電極と、を有する。第1層の厚みは、第2層の厚みよりも大きい。
【選択図】 図12
特許請求の範囲
【請求項1】
IDC素子を含む容量チップと、弾性波共振子を含む第1弾性波チップと、を備えるフィルタデバイスであって、
前記IDC素子は、
圧電性材料もしくは誘電性材料を含む第1層と、
前記第1層上に位置する一対の第1櫛歯電極と、
を有し、
前記弾性波共振子は、
圧電性材料を含む第2層と、
前記第2層上に位置する一対の第2櫛歯電極と、
を有し、
前記第1層の厚みは、前記第2層の厚みよりも大きい、
フィルタデバイス。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記第1層は厚みが1μm以上であって、前記第2層は厚みが1μm未満である、
請求項1に記載のフィルタデバイス。
【請求項3】
前記第1層は、タンタル酸リチウムもしくはニオブ酸リチウムを含む、
請求項1に記載のフィルタデバイス。
【請求項4】
前記弾性波共振子の主共振周波数は、3GHz以上である、
請求項1に記載のフィルタデバイス。
【請求項5】
前記弾性波共振子は、主共振として板波またはバルク波を励振する、
請求項1に記載のフィルタデバイス。
【請求項6】
前記弾性波共振子は、
支持基板と、
前記第2層と前記支持基板の間に位置し、前記第2層よりも音響インピーダンスが小さい低音響インピーダンス層と、
をさらに有する、
請求項1に記載のフィルタデバイス。
【請求項7】
前記IDC素子は、電磁気フィルタの容量素子である、
請求項1に記載のフィルタデバイス。
【請求項8】
前記弾性波共振子が形成する減衰極は、前記電磁気フィルタが形成する減衰極よりも前記通過帯域の近くに位置する、
請求項7に記載のフィルタデバイス。
【請求項9】
前記電磁気フィルタに含まれるすべての容量素子は、前記第1層上に位置する櫛歯電極で構成される、
請求項7に記載のフィルタデバイス。
【請求項10】
前記一対の第2櫛歯電極が有する複数の電極指のデューティは、前記一対の第1櫛歯電極が有する複数の電極指のデューティよりも小さい、
請求項1に記載のフィルタデバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、弾性波を利用する電子部品であるフィルタデバイスおよび当該フィルタデバイスを含む通信装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
圧電基板にてキャパシタをなす櫛歯電極の各々の歯に、狭幅部と、狭幅部よりも幅広の拡幅部を備えることで、当該キャパシタの共振が抑制され、良好な特性を得られる弾性表面波フィルタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-20081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の弾性表面波フィルタのように、IDT(Interdegital
Transducer)電極とキャパシタを形成する導電パターンとが同一の圧電基板上に形成されているため、導電パターンによるスプリアス共振が周波数特性に影響を及ぼす可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)
本開示の一実施形態に係るフィルタデバイスは、IDC素子を含む容量チップと、弾性波共振子を含む第1弾性波チップと、を備えるフィルタデバイスであって、前記IDC素子は、圧電性材料もしくは誘電性材料を含む第1層と、前記第1層上に位置する一対の第1櫛歯電極と、を有し、前記弾性波共振子は、圧電性材料を含む第2層と、前記第2層上に位置する一対の第2櫛歯電極と、を有し、前記第1層の厚みは、前記第2層の厚みよりも大きい。
【0006】
(2)
本開示の一実施形態に係るフィルタデバイスは、上記(1)に記載するフィルタデバイスであって、前記第1層は厚みが1μm以上であって、前記第2層は厚みが1μm未満である。
【0007】
(3)
本開示の一実施形態に係るフィルタデバイスは、上記(1)または(2)に記載するフィルタデバイスであって、前記第1層は、タンタル酸リチウムもしくはニオブ酸リチウムを含む。
【0008】
(4)
本開示の一実施形態に係るフィルタデバイスは、上記(1)乃至(3)のいずれかに記載するフィルタデバイスであって、前記弾性波共振子の主共振周波数は、3GHz以上である。
【0009】
(5)
本開示の一実施形態に係るフィルタデバイスは、上記(1)乃至(4)のいずれかにに記載するフィルタデバイスであって、前記弾性波共振子は、主共振として板波またはバル
ク波を励振する。
【0010】
(6)
本開示の一実施形態に係るフィルタデバイスは、上記(1)乃至(5)のいずれかに記載するフィルタデバイスであって、前記弾性波共振子は、支持基板と、前記第2層と前記支持基板の間に位置し、前記第2層よりも音響インピーダンスが小さい低音響インピーダンス層と、をさらに有する。
(【0011】以降は省略されています)
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