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公開番号2024158916
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074545
出願日2023-04-28
発明の名称移相回路
出願人株式会社ベックス
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H03H 7/20 20060101AFI20241031BHJP(基本電子回路)
要約【課題】入力される信号の位相をシフトすることで、発振回路やフィルタ回路における特性を変更することが可能な移相回路を提供する。
【解決手段】本発明に係る移相回路1は、入力端子Vinと出力端子Voutとの間に抵抗群Rxとリアクタンス素子とが設けられ、前記入力端子Vinには信号が入力され、前記抵抗群Rxに、アナログスイッチSと、前記アナログスイッチSに対し前記アナログスイッチSを所定のデューティー比でオンオフさせるPWM信号を入力するアナログスイッチ制御回路10とが含まれており、前記抵抗群の抵抗値Rxが、所定のデューティー比で変化する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
入力端子と出力端子との間に抵抗群とリアクタンス素子とが設けられ、
前記入力端子には信号が入力され、
前記抵抗群に、アナログスイッチと、前記アナログスイッチに対し前記アナログスイッチを所定のデューティー比でオンオフさせるPWM信号を入力するアナログスイッチ制御回路とが含まれており、前記抵抗群の抵抗値が、所定のデューティー比で変化する移相回路。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記リアクタンス素子がコンデンサである請求項1に記載の移相回路。
【請求項3】
前記リアクタンス素子がコイルである請求項1に記載の移相回路。
【請求項4】
前記抵抗群を複数有し、全ての前記抵抗群におけるPWM信号の周期が等しい請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の移相回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発振回路やフィルタ回路内に設けられ、入力される正弦波信号の位相をシフトすることで、発振回路やフィルタ回路における特性を変更する移相回路に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
抵抗と、コンデンサやコイルとからなり、発振回路やフィルタ回路内に設けられ、入力される正弦波信号の位相をシフトする移相回路が知られている。例えば、特許文献1(特開昭58-170111号公報)には、その図1に関連して、抵抗RとコンデンサCを含むローパスフィルタにおけるカットオフ周波数を変更するために、抵抗Rを可変とすることが記載されている。同文献には、抵抗Rを可変する方法として、ボリウム等を手動で操作すること、ディジタル値や直流電圧で抵抗値を変更することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭58-170111号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された従来技術では、抵抗RやコンデンサCを可変とすることによる問題点を回避するために、アッティネータを採用し、このアッティネータによる調整を行うことが記載されている。しかしながら、回路を構成する部品としてアッティネータは高価であり、かつ体積も大きいため、移相回路が含まれる発振回路やフィルタ回路のコストが増大すると共に、回路基板における専有面積が大きくなってしまう、という問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような課題を解決するために、本発明の一態様に係る移相回路は、例えば、入力端子と出力端子との間に抵抗群とリアクタンス素子とが設けられ、前記入力端子には信号が入力され、前記抵抗群に、アナログスイッチと、前記アナログスイッチに対し前記アナログスイッチを所定のデューティー比でオンオフさせるPWM信号を入力するアナログスイッチ制御回路とが含まれており、前記抵抗群の抵抗値が、所定のデューティー比で変化する。
また、本発明の一態様に係る移相回路は、例えば、前記リアクタンス素子がコンデンサである。
また、本発明の一態様に係る移相回路は、例えば、前記リアクタンス素子がコイルである。
また、本発明の一態様に係る移相回路は、例えば、前記抵抗群を複数有し、全ての前記抵抗群におけるPWM信号の周期が等しい
【発明の効果】
【0006】
本発明に係る移相回路は、入力端子と出力端子との間に抵抗群とリアクタンス素子とが設けられ、前記抵抗群には、アナログスイッチと、前記アナログスイッチに対し、前記アナログスイッチを所定のデューティー比でオンオフさせるPWM信号を入力するアナログスイッチ制御回路とが含まれることで、前記抵抗群の抵抗値が、所定のデューティー比で変化する。このような本発明に係る移相回路によれば、発振回路やフィルタ回路の特性を変更するためのアッティネータ等が不用となり、発振回路やフィルタ回路のコストや回路規模を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の第1実施形態に係る移相回路1の概要を説明する図である。
本発明の他の実施形態に係る移相回路1の回路図である。
本発明の他の実施形態に係る移相回路1の回路図である。
本発明の第9実施形態に係る移相回路1における抵抗群の構成例を示す回路図である。
抵抗群R
x1
、抵抗群R
x2
、抵抗群R
x3
それぞれのPWM信号によるアナログスイッチS
1
乃至S
3
のオンオフのタイミングチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。本発明の第1実施形態に係る移相回路1の概要を説明する図であり、図1(A)は第1実施形態に係る移相回路1の回路図であり、図1(B)は移相回路1における抵抗群R
x
の構成例を示す回路図であり、図1(C)はアナログスイッチ制御回路10からのPWM(Pulse Width Modulation)信号によるアナログスイッチSのオンオフタイミングチャートの一例ある。
【0009】
本発明に係る移相回路1は、発振回路やフィルタ回路内に設けられ、入力される信号の位相をシフトすることで、発振回路やフィルタ回路における特性を変更する回路として利用されることが想定されるものである。ここで、本明細書では移相回路1への入力を「正弦波信号」などと称するが、本発明が、一般の信号レベルの比較的小電力の正弦波を扱うことに限定されるものではない。本発明において「正弦波信号」で搬送し得る電力の大小が関係するものではない。また、本明細書では、正弦波信号の角周波数をω、周波数をfとして説明する。
【0010】
本発明に係る移相回路1は、例えば、L型回路を基本構成とすることができる。このL型回路は、図示する移相回路1は、端部として入力端子Vinと、出力端子Voutと、グランド電位端子Gとを有するものである。本明細書では、入力端子Vin、出力端子Vout、グランド電位端子Gそれぞれからのラインが交わるNを中点と称する。
(【0011】以降は省略されています)

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