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公開番号
2024151638
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023065149
出願日
2023-04-12
発明の名称
高周波モジュール
出願人
株式会社村田製作所
代理人
個人
,
個人
主分類
H03F
1/02 20060101AFI20241018BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】高周波出力信号の品質劣化が抑制されたドハティ増幅回路を含む高周波モジュールを提供する。
【解決手段】高周波モジュール1は、キャリアアンプおよびピークアンプと、キャリアアンプの入力端およびピークアンプの入力端に接続された90°ハイブリッド回路11と、キャリアアンプの出力端およびピークアンプの出力端に接続された結合器20と、90°ハイブリッド回路11またはキャリアアンプに入力される高周波信号、および、キャリアアンプのドライブレベルを示す信号S1に基づいて、ピークアンプのバイアス電圧の閾値を可変するように構成された制御回路と、を備え、キャリアアンプおよびピークアンプは集積回路71に含まれ、制御回路は集積回路72に含まれ、集積回路71と集積回路72とは、積層されている。
【選択図】図7C
特許請求の範囲
【請求項1】
キャリアアンプおよびピークアンプと、
前記キャリアアンプの入力端および前記ピークアンプの入力端に接続された分波回路と、
前記キャリアアンプの出力端および前記ピークアンプの出力端に接続された合成回路と、
前記分波回路または前記キャリアアンプに入力される高周波信号、および、前記キャリアアンプのドライブレベルを示す信号に基づいて、前記ピークアンプのバイアス電圧の閾値を可変にするように構成された制御回路と、を備え、
前記キャリアアンプおよび前記ピークアンプは、第1集積回路に含まれ、
前記制御回路は、第2集積回路に含まれ、
前記第1集積回路と前記第2集積回路とは、積層されている、
高周波モジュール。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
さらに、モジュール基板を備え、
前記第1集積回路は、前記モジュール基板と前記第2集積回路との間に設けられている、
請求項1に記載の高周波モジュール。
【請求項3】
さらに、モジュール基板を備え、
前記第2集積回路は、前記モジュール基板と前記第1集積回路との間に設けられている、
請求項1に記載の高周波モジュール。
【請求項4】
前記制御回路は、
前記キャリアアンプの出力端に接続され、前記キャリアアンプのドライブレベルを示す信号を出力するよう構成されたドライブレベル検出回路と、
前記分波回路の入力端または前記キャリアアンプの入力端と前記ドライブレベル検出回路とに接続され、前記ピークアンプのバイアス電圧の閾値を可変する制御信号を前記ピークアンプのバイアス回路に出力するよう構成されたピークバイアス制御回路と、を備える、
請求項2または3に記載の高周波モジュール。
【請求項5】
前記キャリアアンプは、
前記分波回路に接続された入力端を有する第1増幅器と、
前記第1増幅器の出力端に接続された入力端を有する第2増幅器と、を含み、
前記第2増幅器の出力端は、前記合成回路に接続されている、
請求項4に記載の高周波モジュール。
【請求項6】
前記ドライブレベル検出回路は、前記モジュール基板の平面視において、前記第2増幅器に重なる、
請求項5に記載の高周波モジュール。
【請求項7】
前記キャリアアンプは、2つの前記第2増幅器を含み、
2つの前記第2増幅器は、前記第1増幅器と前記合成回路との間で並列接続されている、
請求項5に記載の高周波モジュール。
【請求項8】
前記ドライブレベル検出回路は、前記モジュール基板の平面視において、2つの前記第2増幅器の各々に重なる、
請求項7に記載の高周波モジュール。
【請求項9】
前記第1集積回路は、前記キャリアアンプの出力端に接続される第1出力端子を含み、
前記第2集積回路は、前記ドライブレベル検出回路の入力端に接続される第1入力端子を含み、
前記第1出力端子と前記第1入力端子とは、前記モジュール基板の平面視において重なっている、
請求項4に記載の高周波モジュール。
【請求項10】
さらに、
前記キャリアアンプの出力端に接続され、前記キャリアアンプのドライブレベルを示す信号を出力するよう構成されたドライブレベル検出回路を備え、
前記制御回路は、
前記分波回路の入力端または前記キャリアアンプの入力端と前記ドライブレベル検出回路とに接続され、前記ピークアンプのバイアス電圧の閾値を可変する制御信号を前記ピークアンプのバイアス回路に出力するよう構成されたピークバイアス制御回路を備える、
請求項2または3に記載の高周波モジュール。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高周波モジュールに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
高効率な電力増幅回路として、ドハティ(Doherty)増幅回路が知られている。ドハティ増幅回路は、一般的に、入力信号の電力レベルにかかわらず動作するキャリアアンプと、高周波入力信号の電力レベルが小さい場合はオフとなり、大きい場合にオンとなるピークアンプとが並列に接続された構成である。上記構成では、高周波入力信号の電力レベルが大きい場合、キャリアアンプが飽和出力電力レベルで飽和を維持しながら動作する。これにより、ドハティ増幅回路は、通常の電力増幅回路に比べて効率を向上させることができる。
【0003】
特許文献1に記載の技術は、キャリアアンプの飽和をキャリアアンプのバイアス回路を介して検出し、検出信号に応じてピークアンプのバイアス回路を制御するものである。特許文献2に記載の技術は、キャリアアンプの飽和をキャリアアンプの出力信号によって検出し、検出信号に応じてピークアンプのバイアス回路を制御するものである。特許文献3に記載の技術は、ドハティ増幅回路に入力される高周波入力信号レベルまたはキャリアアンプに入力される高周波入力信号レベルに応じて、ピークアンプのバイアス回路を制御するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2016/0241209号明細書
米国特許出願公開第2020/0028472号明細書
特開2019-41277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1および2に記載の技術では、負荷変動に応じてピークアンプのバイアス回路を制御できるが、バイアス信号に応じてピークアンプをオンオフさせるタイミングがずれ、ドハティ増幅回路の高周波出力信号の品質が劣化する場合がある。また、特許文献3に記載の技術は、負荷変動に応じたピークアンプのバイアス回路の制御は困難であり、ドハティ増幅回路から出力される高周波出力信号の品質が劣化する場合がある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、高周波出力信号の品質劣化が抑制されたドハティ増幅回路を含む高周波モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る高周波モジュールは、キャリアアンプおよびピークアンプと、キャリアアンプの入力端およびピークアンプの入力端に接続された分波回路と、キャリアアンプの出力端およびピークアンプの出力端に接続された合成回路と、分波回路またはキャリアアンプに入力される高周波信号、および、キャリアアンプのドライブレベルを示す信号に基づいて、ピークアンプのバイアス電圧の閾値を可変にするように構成された制御回路と、を備え、キャリアアンプおよびピークアンプは、第1集積回路に含まれ、制御回路は、第2集積回路に含まれ、第1集積回路と第2集積回路とは、積層されている。
【0008】
本発明の別の一態様に係る高周波モジュールは、キャリアアンプおよびピークアンプと、キャリアアンプの入力端およびピークアンプの入力端に接続された分波回路と、キャリアアンプの出力端およびピークアンプの出力端に接続された合成回路と、ピークアンプのバイアス電圧の閾値を可変するように構成された制御回路と、を備え、制御回路の第1入力端は、キャリアアンプの入力端に接続され、制御回路の第2入力端は、キャリアアンプのバイアス回路に接続され、制御回路の出力端は、ピークアンプのバイアス回路に接続され、キャリアアンプおよびピークアンプは、第1集積回路に含まれ、制御回路は、第2集積回路に含まれ、第1集積回路と第2集積回路とは、積層されている。
【0009】
本発明の別の一態様に係る高周波モジュールは、キャリアアンプおよびピークアンプと、キャリアアンプの入力端およびピークアンプの入力端に接続された分波回路と、キャリアアンプの出力端およびピークアンプの出力端に接続された合成回路と、制御回路と、を備え、制御回路の第1入力端は、分波回路の入力端またはキャリアアンプの入力端に接続され、制御回路の第2入力端は、キャリアアンプの出力端に接続され、制御回路の出力端は、ピークアンプに接続され、キャリアアンプおよびピークアンプは、第1集積回路に含まれ、制御回路は、第2集積回路に含まれ、第1集積回路と第2集積回路とは、積層されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高周波出力信号の品質劣化が抑制されたドハティ増幅回路を含む高周波モジュールを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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