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公開番号
2025028216
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-28
出願番号
2024219489,2023001293
出願日
2024-12-13,2018-03-30
発明の名称
画像通信システム、通信端末、画像通信方法、通信方法、表示方法及びプログラム
出願人
株式会社リコー
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
H04N
7/15 20060101AFI20250220BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】全天球画像と重畳画像の各データを送受信する場合であっても、画像データの遅延を抑制することができる通信端末、画像通信システム、表示方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】画像通信システムにおいて、全体画像における所定領域の画像である所定領域画像を表示手段に表示可能な通信端末は、他の通信端末が送信した、前記全体画像のデータ、重畳画像のデータ及び全体画像内に重畳画像を重畳する位置を示す重畳位置情報を受信する受信手段と、重畳位置情報に基づいて全体画像に重畳画像を重畳する画像処理手段と、全体画像における所定領域画像を表示手段に表示させる表示制御手段と、を有する。表示制御手段は、表示手段の表示領域内における所定領域画像及び重畳画像の割合に応じて変更された画像品質の所定領域画像及び重畳画を表示手段に表示させる。
【選択図】図37
特許請求の範囲
【請求項1】
全体画像における所定領域の画像である所定領域画像を表示手段に表示可能な通信端末であって、
他の通信端末が送信した、前記全体画像のデータ、重畳画像のデータ、及び前記全体画像内に前記重畳画像を重畳する位置を示す重畳位置情報を受信する受信手段と、
前記重畳位置情報に基づいて前記全体画像に前記重畳画像を重畳する画像処理手段と、
前記全体画像における所定領域画像を表示手段に表示させる表示制御手段と、
を有し、
前記表示制御手段は、前記表示手段の表示領域内における前記所定領域画像及び前記重畳画像の割合に応じて変更された画像品質の前記所定領域画像及び前記重畳画を前記表示手段に表示させることを特徴とする通信端末。
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【請求項2】
請求項1に記載の通信端末であって、
前記表示手段に表示されている前記所定領域画像を前記全体画像内で変更する受け付けを行う受付手段と、
前記所定領域画像の変更によって前記表示手段の表示領域内における前記所定領域画像及び前記重畳画像の割合が変更した場合には、前記表示制御手段は、前記表示手段における前記所定領域画像及び前記重畳画像の変更後の割合に応じて変更された画像品質の前記所定領域画像及び前記重畳画を前記表示手段に表示させることを特徴とする通信端末。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の通信端末であって、更に、
前記表示手段における前記所定領域画像及び前記重畳画像の割合を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された割合を示す割合情報を、前記他の通信端末との通信を中継する通信管理システムに送信する送信手段と、
前記送信手段によって送信された前記割合情報を受信した前記通信管理システムが、当該割合情報に示されている割合に応じて前記全体画像及び前記重畳画像の画像品質を変更して送信した、当該変更後の全体画像のデータ及び当該変更後の所定領域画像のデータを受信する受信手段と、
を有し、
前記表示制御手段は、前記受信手段によって受信された前記変更後の所定領域画像及び前記重畳画像の割合に応じて変更された画像品質の前記全体画像及び前記重畳画を前記表示手段に表示させることを特徴とする通信端末。
【請求項4】
請求項3に記載の通信端末と、
前記通信管理システムと、
を有することを特徴とする画像処理システム。
【請求項5】
前記全体画像は、全天球パノラマ画像であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の通信端末。
【請求項6】
前記通信端末は、ビデオ会議端末、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、デジタルテレビ、スマートウオッチ、又はカーナビゲーション装置であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の通信端末。
【請求項7】
全体画像における所定領域の画像である所定領域画像を表示手段に表示可能な通信端末が実行する表示方法であって、
前記通信端末は、
他の通信端末が送信した、前記全体画像のデータ、重畳画像のデータ、及び前記全体画像内に前記重畳画像を重畳する位置を示す重畳位置情報を受信する受信ステップと、
前記重畳位置情報に基づいて前記全体画像に前記重畳画像を重畳する画像処理ステップと、
前記全体画像における所定領域画像を表示手段に表示させる表示制御ステップと、
を実行し、
前記表示制御ステップは、前記表示手段の表示領域内における前記所定領域画像及び前記重畳画像の割合に応じて変更された画像品質の前記所定領域画像及び前記重畳画を前記表示手段に表示させる処理を含むことを特徴とする通信端末。
【請求項8】
コンピュータに、請求項7に記載の方法を実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末、画像通信システム、表示方法、及びプログラムに関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
インターネット等の通信ネットワークを介して、遠隔地との間で遠隔会議を行う会議システムが普及している。この会議システムにおいては、遠隔会議を行う出席者等の当事者の一方がいる会議室において、遠隔会議システムの通信端末を用いて会議の当事者などの会議室の画像および発言などの音声を撮影および収集し、これらをデジタルデータに変換して相手方の通信端末に送信している。これにより、相手方の会議室のディスプレイに画像表示およびスピーカにより音声出力して、映像通話(ビデオ通話)を行なうことができるため、実際の会議に近い状態で遠隔地間の会議を行うことができる(特許文献1参照)。
【0003】
また、通信端末に全天球パノラマ画像をリアルタイムに取得可能な撮影装置を接続し、この撮影装置から取得された全天球パノラマ画像を相手方の各通信端末に送信し、相手方の各通信端末において、全天球パノラマ画像から当該画像の一部である所定領域を示す所定領域画像をディスプレイ等に表示する技術が知られている(特許文献2参照)。これにより、各拠点の利用者は、全天球パノラマ画像の全体画像のうちで自分が気になる所定領域を示す所定領域画像を独自に決めて表示することができる。
【0004】
また、送信側の通信端末が原映像と注目物体画像をサーバに送信し、受信側の通信端末で現映像中の注目物体の座標を検出することにより、送信側の利用者が原映像の中で注目して欲しい領域に図形情報等の資料画像(重畳画像)を重畳することが開示されている(特許文献3参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、インターネット等の通信ネットワークを介して複数の通信端末間で全天球(パノラマ)画像のデータと重畳画像のデータの両方を送受信すると、通信負荷が増大して画像データの遅延が発生してしまうという課題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、全体画像における所定領域の画像である所定領域画像を表示手段に表示可能な通信端末であって、他の通信端末が送信した、前記全体画像のデータ、重畳画像のデータ、及び前記全体画像内に前記重畳画像を重畳する位置を示す重畳位置情報を受信する受信手段と、前記重畳位置情報に基づいて前記全体画像に前記重畳画像を重畳する画像処理手段と、前記全体画像における所定領域画像を表示手段に表示させる表示制御手段と、を有し、前記表示制御手段は、前記表示手段の表示領域内における前記所定領域画像及び前記重畳画像の割合に応じて変更された画像品質の前記所定領域画像及び前記重畳画を前記表示手段に表示させることを特徴とする通信端末である。
【発明の効果】
【0007】
以上説明したように本発明によれば、全天球画像と重畳画像の各データを送受信する場合であっても、画像データの遅延を抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
(a)は撮影装置の左側面図であり、(b)は撮影装置の正面図であり、(c)は撮影装置の平面図である。
撮影装置の使用イメージ図である。
(a)は撮影装置で撮影された半球画像(前)、(b)は撮影装置で撮影された半球画像(後)、(c)はメルカトル図法により表された画像を示した図である。
(a)メルカトル画像で球を被う状態を示した概念図、(b)全天球パノラマ画像を示した図である。
全天球パノラマ画像を3次元の立体球とした場合の仮想カメラ及び所定領域の位置を示した図である。
(a)は図5の立体斜視図、(b)は通信端末のディスプレイに所定領域の画像が表示されたている状態を示す図である。
所定領域情報と所定領域Tの画像との関係を示した図である。
球座標による3次元ユークリッド空間内の点を示した図である。
本発明の実施形態に係る画像通信システムの概略図である。
撮影装置のハードウェア構成図である。
ビデオ会議端末のハードウェア構成図である。
通信管理システム及びPCのハードウェア構成図である。
スマートフォンのハードウェア構成図である。
画像通信システムの一部の機能ブロック図である。
画像通信システムの一部の機能ブロック図である。
画像種類管理テーブルを示す概念図である。
撮影装置管理テーブルを示す概念図である。
所定領域管理テーブルを示す概念図である。
重畳位置管理テーブルを示す概念図である。
重畳位置の説明図である。
セッション管理テーブルを示す概念図である。
画像種類管理テーブルを示す概念図である。
所定領域情報管理テーブルを示す概念図である。
割合管理テーブルを示す概念図である。
特定の通信セッションへの参加処理を示したシーケンス図である。
通信セッション(仮想の会議室)の選択画面を示した図である。
画像種類情報の管理処理を示すシーケンス図である。
映像通話の状態を示したイメージ図である。
映像通話における撮影画像データ、音データ及び資料画像データの通信処理を示すシーケンス図である。
拠点Bにおけるディスプレイの表示例を示し、(a)は、撮影装置1a,1bから送られて来た画像データから、全天球パノラマ画像の作成及び所定領域画像の作成をせずに、そのまま表示する場合を示し、図30(b)は、撮影装置1a,1bから送られて来た画像データから、全天球パノラマ画像の作成及び所定領域画像の作成をした場合を示し、図30(c)は図30(b)の所定領域画像を変更した場合を示した図である。
所定領域情報を共有する処理を示すシーケンス図である。
所定領域情報を共有する他の処理を示すシーケンス図である。
重畳位置情報を共有する処理を示すシーケンス図である。
重畳位置を変更する画面例である。
重畳画像の表示処理を示したフローチャートである。
拠点Bにおける重畳画像(資料画像)の表示例を示す。
画像品質を変更する処理を示したシーケンス図である。
資料画像を含んだ所定領域画像を変更した場合の図である。
変更後の所定領域を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1乃至図36を用いて、本発明の実施形態について説明する。
【0010】
<<実施形態の概略>>
<全天球パノラマ画像の生成方法>
図1乃至図7を用いて、全天球パノラマ画像の生成方法について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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