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公開番号
2025027772
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-28
出願番号
2023132894
出願日
2023-08-17
発明の名称
油中水型エマルションインク
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
C09D
11/023 20140101AFI20250220BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】普通紙に印刷する際、インクが十分に乾燥した状態でも定着性に優れる印刷物を得ることができる油中水型エマルションインク、及び該油中水型エマルションインクの製造方法を提供する。
【解決手段】油相中に水相を有する油中水型エマルションインクであって、該水相が、着色材、ポリマーA、及び水を含有し、該油相が、オレフィンを含有する、油中水型エマルションインク、及び該油中水型エマルションインクの製造方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
油相中に水相を有する油中水型エマルションインクであって、
該水相が、着色材、ポリマーA、及び水を含有し、
該油相が、オレフィンを含有する、油中水型エマルションインク。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記油中水型エマルションインクの油相成分の含有量が50質量%超である、請求項1に記載の油中水型エマルションインク。
【請求項3】
前記油中水型エマルションインクの油相成分中の前記オレフィンの含有量が20質量%以上である、請求項1又は2に記載の油中水型エマルションインク。
【請求項4】
前記オレフィンの炭素数が8以上20以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の油中水型エマルションインク。
【請求項5】
前記オレフィンが内部オレフィンである、請求項1~4のいずれか1項に記載の油中水型エマルションインク。
【請求項6】
前記着色材が顔料であり、前記油中水型エマルションインクにおける水相成分中の該顔料の含有量が10質量%以上40質量%以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の油中水型エマルションインク。
【請求項7】
前記着色材が顔料であり、該顔料が前記ポリマーAで水相に分散されてなり、該ポリマーAが水不溶性ポリマー(a)を架橋剤で架橋した架橋ポリマー(a’)である、請求項1~6のいずれか1項に記載の油中水型エマルションインク。
【請求項8】
インクジェット記録用である、請求項1~7のいずれか1項に記載の油中水型エマルションインク。
【請求項9】
前記着色材が顔料であり、該顔料を前記ポリマーAで水系媒体に分散させた水系顔料分散体を含有する水相成分と油相成分とを混合及び乳化する工程を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の油中水型エマルションインクの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油中水型エマルションインク、及び該油中水型エマルションインクの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方式は、微細なノズルからインク液滴を吐出して、直接印刷媒体に付着させて、文字や画像が記録された印刷物を得る記録方式である。この方式は、フルカラー化が容易でかつ安価であり、被印刷物に非接触という利点があるため、一般消費者向けの民生用印刷に留まらず、近年は、商業印刷や産業印刷分野に応用され始めている。
商業印刷や産業印刷分野では高速印刷が求められており、この高速印刷に対応すべく、ラインヘッド型インクジェット記録方式を採用した印刷機が開発され、油性顔料インクが用いられている。油性顔料インクを用いて普通紙に印刷する場合には、該油性インクが印刷物の内部まで浸透し、印字濃度が低くなるという問題がある。
そこで、油中水型(W/O)型エマルションインクを用いる検討がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、貯蔵安定性に優れ、普通紙に印刷した際に、印字濃度が高く、印刷後の変形が少ない印刷物を得ることができる油中水型エマルションインク等の提供を目的として、油相中に水相を有する油中水型エマルションインクであって、該水相が、酸基を有するポリマーで分散されてなる顔料を含有し、該油相が、非水溶性有機溶剤及び乳化剤を含有し、該ポリマーの酸価が120mgKOH/g以上であり、該ポリマーの酸基の少なくとも一部が中和されてなり、該油中水型エマルションインク中の水の含有量が所定の範囲である油中水型エマルションインク等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-024982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術では、普通紙に印刷する際、水相中の成分が普通紙の表層部にとどまるため高い印字濃度を発現することができるが、インクが十分に乾燥した状態での印刷物の定着性を確保することができないことが判明した。
本発明は、普通紙に印刷する際、インクが十分に乾燥した状態でも定着性に優れる印刷物を得ることができる油中水型エマルションインク、及び該油中水型エマルションインクの製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、着色材、ポリマー、及び水を含有する水相、及び油相を有する油中水型エマルションインクであって、該油相がオレフィンを含有することにより、上記課題を解決し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、次の[1]及び[2]を提供する。
[1]油相中に水相を有する油中水型エマルションインクであって、
該水相が、着色材、ポリマーA、及び水を含有し、
該油相が、オレフィンを含有する、油中水型エマルションインク。
[2]前記着色材が顔料であり、該顔料を前記ポリマーAで水系媒体に分散させた水系顔料分散体を含有する水相成分と油相成分とを混合及び乳化する工程を含む、前記[1]に記載の油中水型エマルションインクの製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、普通紙に印刷する際、インクが十分に乾燥した状態でも定着性に優れる印刷物を得ることができる油中水型エマルションインク、及び該油中水型エマルションインクの製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[油中水型エマルションインク]
本発明の油中水型エマルションインク(以下、「エマルションインク」ともいう)は、油相中に水相を有する油中水型エマルションインクであって、該水相が、着色材、ポリマーA、及び水を含有し、該油相が、オレフィンを含有する。
本発明において「オレフィン」とは、一般式C
n
H
2n
で表される炭素-炭素二重結合を分子内に一つ有する脂肪族鎖式不飽和炭化水素を意味する。
【0009】
本発明によれば、普通紙に印刷する際、インクが十分に乾燥した状態でも定着性に優れる印刷物を得ることができる。その理由は定かではないが、以下のように考えられる。
本発明のエマルションインクは、水相が、着色材、ポリマー、及び水を含有し、油相が、オレフィンを含有する。オレフィンは、分子内に炭素-炭素二重結合を有することによりある程度の極性を有するため、着色材及びポリマーとの相互作用を発現する。そのため、本発明のエマルションインクを用いて普通紙に印刷すると、該エマルションインクの水相中の水が普通紙に吸収されて水相中の着色材が普通紙の表面に結着した際に、該オレフィンとの相互作用によってポリマーが可塑化され、この可塑化されたポリマーが着色材と普通紙との融着力を高める効果を奏すると考えられる。また、炭化水素溶剤であるオレフィンは、エステル系溶剤と比べて普通紙を構成するセルロース繊維との相互作用が弱く、普通紙に残留し難いため、インクが十分に乾燥した状態では該オレフィンによるポリマーの可塑化効果がなくなり、該ポリマーによって普通紙に融着した着色材は擦過によっても剥がれ難く、印刷物の定着性を向上させることができると考えられる。
【0010】
<水相>
本発明のエマルションインクの水相は、着色材、ポリマーA、及び水を含有する。
(【0011】以降は省略されています)
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