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公開番号2025026839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-26
出願番号2024181493,2021536253
出願日2024-10-17,2019-12-19
発明の名称MUC18に特異的な抗体
出願人マルチチュード インコーポレーテッド,MULTITUDE INC.
代理人個人
主分類C07K 16/00 20060101AFI20250218BHJP(有機化学)
要約【課題】MUC18(MCAMまたはCD146としても知られる)に特異的な抗体およびこれを含む抗体-薬物抱合体(ADC)。
【解決手段】また本明細書に提供されるのは、治療および診断目的のための抗MUC18抗体またはADCの使用である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
CL070336、CL070335、CL070333、CL070319、CL070321、CL070320、CL070324、CL070341、CL070350、CL070349、CL070348、CL070370、およびJ253からなる群より選択される参照抗体と同じヒトMUC18のエピトープに結合する、ヒトMUC18に結合する単離された抗体。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
(a)重鎖相補性決定領域1(HC CDR1)、重鎖相補性決定領域2(HC CDR2)、および重鎖相補性決定領域3(HC CDR3)を含む重鎖可変領域(V

)、および
(b)軽鎖CDR1(LC CDR1)、軽鎖CDR2(LC CDR2)、および軽鎖CDR3(LC CDR3)を含む軽鎖可変領域(V

)、
を含み、
ここで、HC CDR1、HC CDR2、およびHC CDR3は、集合的に、参照抗体のHC CDR1、HC CDR2、およびHC CDR3と少なくとも85%同一であり、および/または、LC CDR1、LC CDR2、およびLC CDR3は、集合的に、参照抗体のLC CDR1、LC CDR2、およびLC CDR3と少なくとも85%同一である、請求項1または2に記載の単離された抗体。
【請求項3】


は、参照抗体と同じHC CDR1、HC CDR2、およびHC CDR3を含み、および/または、V

は、参照抗体と同じLC CDR1、LC CDR2、およびLC CDR3を含む、請求項2に記載の単離された抗体。
【請求項4】


は、参照抗体のHC CDR1、HC CDR2、およびHC CDR3と比べて、5個までのアミノ酸残基バリエーションを集合的に含有する、HC CDR1、HC CDR2、およびHC CDR3を含み、および/または、V

は、参照抗体のLC CDR1、LC CDR2、およびLC CDRと比べて、5個までのアミノ酸残基バリエーションを集合的に含有する、LC CDR1、LC CDR2、およびLC CDR3を含む、請求項2に記載の単離された抗体。
【請求項5】


は、参照抗体のV

と少なくとも少なくとも85%同一であり、および/または、V

は、参照抗体のV

と少なくとも85%同一である、請求項1~4のいずれか一項に記載の単離された抗体。
【請求項6】
参照抗体と同じV

および/または参照抗体と同じV

を含む、請求項5に記載の単離された抗体。
【請求項7】
ヒトMUC18に特異的に結合する、請求項1~6のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項8】
ヒトMUC18および非ヒトMUC18と交差反応する、請求項1~6のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項9】
非ヒトMUC18は、霊長類MUC18である、請求項8に記載の抗体。
【請求項10】
抗体は、完全長抗体またはその抗原結合性フラグメントである、請求項1~9のいずれか一項に記載の抗体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の背景
CD146または黒色腫細胞接着分子(MCAM)としても知られているMUC18は、主に細胞接着において機能する膜貫通当タンパク質である。それは、血管平滑筋を含む、血管組織内の内皮細胞において検出可能なレベルで発現される。注目すべきことに、MUC18は、ヒト悪性黒色腫において、具体的には、転移性病変および進行性原発腫瘍において、過剰発現される。それは、したがって、がんの処置および診断の両方における使用のための、抗MUC18抗体などの有効なMUC18アンタゴニストを開発するのに非常に重要である。
続きを表示(約 2,600 文字)【発明の概要】
【0002】
本発明の概要
本開示は、少なくとも一部が、MUC18に特異的な数多の抗体の開発に基づいている。かかる抗体は、標的MUC18抗原に対する高い結合親和性および/またはMUC18

細胞に対する高い阻害活性を示した。
【0003】
結果的に、本開示の一側面は、MUC18に結合する単離された抗体(抗MUC18抗体)を特色とし、ここで、この抗体は、CL070336、CL070335、CL070333、CL070319、CL070321、CL070320、CL070324、CL070341、CL070350、CL070349、CL070348、CL070370またはJ253である参照抗体と同じヒトMUC18のエピトープを結合する。これらの各々の構造特色は、本明細書に提供される。
【0004】
いくつかの態様において、抗MUC18抗体は、重鎖可変領域(V

)を含んでいてもよく、ここで、重鎖相補性決定領域1(HC CDR1)、重鎖相補性決定領域2(HC CDR2)、および重鎖相補性決定領域3(HC CDR3)は、集合的に、参照抗体のHC CDR1、HC CDR2、およびHC CDR3と、少なくとも85%(例として、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%以上)同一である。いくつかの場合において、抗体は、上記参照抗体の1つと同じHC CDR1、HC CDR2、およびHC CDR3を含むV

を含んでいてもよい。他の態様において、本明細書に記載の抗MUC18抗体は、参照抗体のHC CDR1、HC CDR2、およびHC CDR3と比べて、5、4、3、2、または1個までの突然変異(単数または複数)を集合的に含有する、HC CDR1、HC CDR2、およびHC CDR3を含むV

を含んでいてもよい。
【0005】
代替的にまたは加えて、本明細書に記載の抗MUC18抗体は、軽鎖可変領域(V

)を含んでいてもよく、ここで、軽鎖相補性決定領域1(LC CDR1)、軽鎖相補性決定領域2(LC CDR2)、および軽鎖相補性決定領域3(LC CDR3)は、集合的に、参照抗体のLC CDR1、LC CDR2、およびLC CDR3と、少なくとも85%(例として、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%以上)同一である。いくつかの場合において、抗体は、上記の参照抗体の1つと同じLC CDR1、LC CDR2、およびLC CDR3を含んでいてもよい。他の態様において、本明細書に記載の抗MUC18抗体は、参照抗体のLC CDR1、LC CDR2、およびLC CDR3と比べて、5、4、3、2、または1個までの突然変異(単数または複数)を集合的に含有する、LC CDR1、LC CDR2、およびLC CDR3を含んでいてもよい。
【0006】
いくつかの例において、本明細書に記載の抗MUC18は、上記参照抗体の1つと同じ重鎖および/または軽鎖CDRを含む。いくつかの場合において、かかる抗MUC18抗体は、参照抗体と同じV

および/またはV

を含んでいてもよい。
【0007】
本明細書に記載の抗MUC18抗体のいずれかは、ヒトMUC18に特異的に結合してもよい。いくつかの場合において、抗MUC18抗体は、ヒトMUC18および霊長類MUC18などの非ヒトMUC18と交差反応してもよい。抗体は、ヒト抗体またはヒト化抗体であり得る。いくつかの例において、それは、キメラ抗体であり得る。
【0008】
いくつかの態様において、抗MUC18抗体は、完全長抗体(例として、IgG分子)またはそれらの抗原結合性フラグメントであり得る。代替的に、それは、単鎖抗体であり得る。
【0009】
別の側面において、本開示は、本明細書に記載の抗MUC18抗体のいずれかを集合的にコードする核酸または一組の核酸(例として、2つの核酸)、および、抗MUC18抗体をコードする核酸(単数または複数)を含むベクターまたは一組のベクター(例として、2つのベクター)を特色とする。いくつかの場合において、ベクターまたはベクターセットは、発現ベクター(単数または複数)であり得る。また、本明細書に提供されるのは、核酸(単数または複数)またはベクター(単数または複数)を含む宿主細胞である。さらに、本開示は、本明細書に記載の抗MUC18を作製するための方法を提供し、抗体についてのコード配列を含むベクターまたはベクターセットを含む宿主細胞を培養すること、ここで、コード配列は好適なプロモーターに操作可能に連結されている、および、このようにして産生された抗体を、例えば、宿主細胞または培養培地から収集すること、を含む。
【0010】
さらに、本開示は、本明細書に記載の抗MUC18抗体のいずれかおよび少なくとも1つの治療剤を含む、抗体-薬物抱合体(ADC)を提供し、少なくとも1つの治療剤は、抗体に共有結合的に抱合されている。いくつかの例において、治療剤は、細胞傷害剤、例としては、モノメチルアウリスタチンEであり得る。
いくつかの態様において、抗体および治療剤は、リンカーを介して抱合されてもよい。いくつかの例において、リンカーは、切断可能なリンカー、例えば、プロテアーゼ感受性リンカー、pH感受性リンカー、またはグルタチオン感受性リンカーであり得る。いくつかの例において、リンカーは、プロテアーゼ感受性リンカーであり得、これは、2~5個のアミノ酸を有するペプチドを含み得る。ペプチドは、天然に存在するアミノ酸残基、天然に存在しないアミノ酸残基、またはそれらの組み合わせを含み得る。一例において、ペプチドは、バリン-シトルリンを含み得る。他の例において、リンカーは、切断不能なリンカーであり得る。かかる切断不能なリンカーは、任意に置換されたアルカンまたはチオエーテルを含み得る。
(【0011】以降は省略されています)

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