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公開番号
2025026674
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2024216343,2020085387
出願日
2024-12-11,2020-05-14
発明の名称
細胞検出装置及び細胞検出方法
出願人
株式会社日立ハイテク
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
C12M
1/34 20060101AFI20250214BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】細胞を破壊せずに高感度に細胞由来の物質を検出する技術を提供する。
【解決手段】本開示の細胞検出装置は、細胞を非破壊で検出する細胞検出装置であって、検出対象の細胞を保持する培養容器に対し、用意された培地のうち一部の培地を添加する培地添加装置と、前記培養容器から添加された前記一部の培地のうち、前記培養容器に残留する分と蒸発する分とを差し引いた量を回収することにより、前記細胞から前記培地中に生じたアデノシン三リン酸を回収する培地回収装置と、前記回収した前記培地及び前記アデノシン三リン酸と混合された、前記アデノシン三リン酸と反応して発光する発光試薬からの光を検出する検出装置と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
細胞を非破壊で検出する細胞検出装置であって、
検出対象の細胞を保持する培養容器に対し、用意された培地のうち一部の培地を添加する培地添加装置と、
前記培養容器から添加された前記一部の培地のうち、前記培養容器に残留する分と蒸発する分とを差し引いた量を回収することにより、前記細胞から前記培地中に生じたアデノシン三リン酸を回収する培地回収装置と、
前記回収した前記培地及び前記アデノシン三リン酸と混合された、前記アデノシン三リン酸と反応して発光する発光試薬からの光を検出する検出装置と、を備えることを特徴とする細胞検出装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記培地回収装置により回収された前記培地に対し、前記発光試薬を添加する発光試薬添加装置をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の細胞検出装置。
【請求項3】
前記培養容器及び前記回収された前記培地を収容する回収容器が、同一の密閉空間内において離れた位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の細胞検出装置。
【請求項4】
前記培養容器は、前記細胞の大きさよりも小さい孔径のフィルタを有し、前記フィルタに前記細胞が保持され、
前記培養容器は、前記フィルタを保持するフィルタホルダと、前記フィルタを収容する空間を画定する部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の細胞検出装置。
【請求項5】
前記培地回収装置は、前記一部の培地がそれぞれ回収される複数の回収容器のうち任意の回収容器と前記培養容器とを接続する選択機構を備え、
前記選択機構が、前記培養容器と前記複数の回収容器のうち1つとを連通させる流路を切り替えるバルブであることを特徴とする請求項1に記載の細胞検出装置。
【請求項6】
前記培養容器は、前記細胞の大きさよりも小さい孔径のフィルタを有し、前記フィルタに前記細胞が保持され、
前記フィルタの前記細胞を保持する面に配置され、前記面を複数のマスに分割する隔壁をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の細胞検出装置。
【請求項7】
前記培地回収装置は、前記一部の培地がそれぞれ回収される複数の回収容器のうち任意の回収容器と前記培養容器とを接続する選択機構をさらに備え、
前記複数の回収容器が前記培養容器の周囲に配置され、
前記選択機構が、前記培養容器と前記複数の回収容器のうち1つとを連通させる流路であり、
前記培地回収装置は、前記培養容器と前記複数の回収容器のうち1つが連通した状態で、前記培養容器を回転させることを特徴とする請求項1に記載の細胞検出装置。
【請求項8】
細胞を非破壊で検出する細胞検出方法であって、
検出対象の細胞を保持する培養容器に対し、用意された培地のうち一部の培地を添加することと、
前記培養容器から添加された前記一部の培地のうち、前記培養容器に残留する分と蒸発する分とを差し引いた量を回収することにより、前記細胞から前記培地中に生じたアデノシン三リン酸を回収することと、
前記回収した前記培地及び前記アデノシン三リン酸と混合された、前記アデノシン三リン酸と反応して発光する発光試薬からの光を検出することと、を含む細胞検出方法。
【請求項9】
前記培養容器は、前記細胞の大きさよりも小さい孔径のフィルタを有し、
前記細胞検出方法は、
前記フィルタに前記細胞を捕捉することをさらに含み、
前記フィルタの前記細胞を保持する面と平行に前記培養容器に前記培地を移動させることを特徴とする請求項8に記載の細胞検出方法。
【請求項10】
前記培養容器は、前記細胞の大きさよりも小さい孔径のフィルタを有し、
前記細胞検出方法は、
前記フィルタに前記細胞を捕捉することをさらに含み、
前記培養容器に対し、前記フィルタの前記細胞を保持する面を覆う部材を設けることをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の細胞検出方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、細胞検出装置及び細胞検出方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
医薬品等の無菌検査においては、ごく少数の細菌又は真菌(以下、単に「菌」という)を検出する必要がある。従来、無菌検査に用いられてきた培養法は、培地中で菌を培養して細胞数を増加させて検出する方法であり、検出に十分な菌数を得るには1日以上の培養が必要で時間がかかる点が大きな課題であった。そこで近年、いくつかの迅速試験法が開発されてきている。
【0003】
その中でも、高感度に菌を検出可能な方法として、ATP(Adenosine Triphosphate:アデノシン三リン酸)法による検出方法が知られている。ATP法は、菌のATPをルシフェリン-ルシフェラーゼ反応による生物発光により検出する方法であり、一般に100CFU(Colony forming unit、コロニー形成単位)程度の菌を検出することができる。
【0004】
例えば特許文献1には、プレートに細菌培養液と発光試薬を分注し、ATP法による発光計測を行うことで、高感度に細菌の増殖・死滅を検出することが開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、試料をフィルタろ過してフィルタ上に菌を捕集して濃縮し、さらに菌体外のATPを消去してバックグラウンドのATPを除いてから菌体内のATPを抽出するという方法が開示されている。特許文献2の方法は、高感度な菌検出が可能であり、菌を数個から検出することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第2696081号公報
特開2013-116083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一方、菌有無の試験で菌が検出された場合には、同一の試料を用いて菌種同定などその他の検査を行うことが望まれる。これは、試料に混入した菌の詳細を把握し、菌の混入経路の推定や品質管理への反映を行うためである。しかし、上述のような菌体内ATPを測定する方法では、菌体内のATPを抽出する際に菌を破壊する必要があるため、その後増菌培養することができず、同定検査などを行うことができない。
【0008】
菌の存在を検出後にさらに増菌培養するためには、菌を部分的に破壊してATP法で検査する方法をとることが考えられる。すなわち、液体培地中で菌を増殖させ、時間ごとにその液体培地の一部を分取して菌体内ATPを測り、ATPの増加を認めた場合に菌が増殖したと見做す方法である。この方法では、元の液体培地中に生菌が残るため、その後増菌培養して他の検査に進むことが可能である。しかし、液体培地から繰り返し分取するため、最大分取回数を考慮した培地容量で培養を開始する必要があり、菌は培地で希釈されて菌濃度が希薄となるので、菌の検出感度に改善の余地がある。
【0009】
以上の課題は、菌に限らず、培養細胞など少数の細胞を破壊せずに高感度かつ迅速に検出するための、細胞全般の検出においても同様である。
【0010】
そこで、本開示は、細胞を破壊せずに高感度に細胞を検出する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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