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公開番号2025025994
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023131308
出願日2023-08-10
発明の名称蓄電デバイス用セパレータ及び蓄電デバイス
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H01M 50/489 20210101AFI20250214BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】高突刺強度と低透気度とを兼ね備え、かつ薄膜化の可能な蓄電デバイス用セパレータを提供すること。
【解決手段】微多孔層(A)を有するセパレータ基材を備える、蓄電デバイス用セパレータが提供され、上記微多孔層(A)の全質量を基準として、ポリオレフィンを80.0質量%以上99.5質量%以下、熱可塑性エラストマーを0.5質量%以上20.0質量%以下含み、かつ上記熱可塑性エラストマーを除く上記ポリオレフィンの全質量を基準として、ポリプロピレンを80.0質量%以上99.5質量%以下、ポリエチレンを0.5質量%以上20.0質量%以下含み、上記微多孔層(A)は、荷重2.16kg、温度230℃で測定した際のメルトフローレイト(MFR)が、0.90g/10min以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィンを主成分として含有し、かつ熱可塑性エラストマーを含有する微多孔層(A)をセパレータ基材として備える、蓄電デバイス用セパレータであって、
前記微多孔層(A)は、前記ポリオレフィンとしてポリプロピレン及びポリエチレンを含有し、
前記微多孔層(A)は、前記微多孔層(A)の全質量を基準として、前記ポリオレフィンを80.0質量%以上99.5質量%以下、前記熱可塑性エラストマーを0.5質量%以上20.0質量%以下含み、かつ前記熱可塑性エラストマーを除く前記ポリオレフィンの全質量を基準として、前記ポリプロピレンを80.0質量%以上99.5質量%以下、前記ポリエチレンを0.5質量%以上20.0質量%以下含み、かつ
前記微多孔層(A)は、荷重2.16kg及び温度230℃で測定した際のメルトフローレイト(MFR)が、0.90g/10min以下である、蓄電デバイス用セパレータ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記微多孔層(A)の240℃での溶融張力Mt

が、10mN以上35mN以下である、請求項1に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
【請求項3】
前記微多孔層(A)の重量平均分子量(Mw)が25万以上150万以下である、請求項1又は2に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
【請求項4】
前記微多孔層(A)の前記重量平均分子量(Mw)を数平均分子量(Mn)で除した値である分子量分布(Mw/Mn)が、3以上30以下である、請求項3に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
【請求項5】
前記微多孔層(A)は、示差走査熱量測定(DSC)の昇温過程でのDSC曲線において、100℃以上145℃以下の範囲にピーク値を有する吸熱ピークAと、155℃以上175℃以下の範囲にピーク値を有する吸熱ピークBとが存在し、かつ前記吸熱ピークAの面積S

と前記吸熱ピークBの面積S

との比率S

/S

が、2以上200以下である、請求項1又は2に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
【請求項6】
前記微多孔層(A)は、荷重2.16kg及び温度230℃で測定した際のメルトフローレイト(MFR)が、0.30g/10min以上である、請求項1又は2に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
【請求項7】
前記微多孔層(A)は、前記微多孔層(A)の全質量を基準として、前記ポリオレフィンを90.0質量%以上、前記熱可塑性エラストマーを10.0質量%以下含み、かつ前記熱可塑性エラストマーを除く前記ポリオレフィンの全質量を基準として、前記ポリプロピレンを90.0質量%以上、前記ポリエチレンを10.0質量%以下含む、請求項1又は2に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
【請求項8】
前記ポリプロピレンの重量平均分子量(Mw)が30万以上130万以下である、請求項1又は2に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
【請求項9】
13
C-NMR(核磁気共鳴法)で測定した前記ポリプロピレンのペンタッド分率が、94.0%以上である、請求項1又は2に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
【請求項10】
前記ポリエチレンの重量平均分子量(Mw)が10万以上180万以下である、請求項1又は2に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄電デバイス用セパレータ等に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
微多孔膜、特にポリオレフィン系微多孔膜は、精密濾過膜、電池用セパレータ、コンデンサー用セパレータ、燃料電池用材料等の多くの技術分野で使用されており、特にリチウム二次電池、およびリチウムイオン二次電池に代表される蓄電デバイス用セパレータとして使用されている。リチウムイオン電池は、携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ等の小型電子機器用途のほか、ハイブリッド自動車、及びプラグインハイブリッド自動車を含む電気自動車等、様々な用途へ応用されている。
【0003】
近年、高エネルギー容量、高エネルギー密度、かつ高い出力特性を有するリチウムイオン電池が求められ、それに伴い、薄膜であり、電池性能、電池の信頼性、および安全性に優れたセパレータへの需要が高まっている。
【0004】
例えば、特許文献1には、絶縁破壊および強度を含む特性を改良し得る多層マイクロポーラス薄膜または膜が記載されている。好ましい多層マイクロポーラス膜は、ミクロ層および1以上の積層バリアを含む。
【0005】
特許文献2には、高強度かつ薄膜化が可能な蓄電デバイス用セパレータが記載されており、ポリオレフィンを主成分とし、温度230℃で測定した際の溶融張力が、30mN以下であり、荷重2.16kg、および温度230℃で測定した際のメルトフローレイト(MFR)が、0.9g/10min以下である、微多孔膜が開示されている。
【0006】
特許文献3には、製品安全性などに優れた蓄電デバイス用セパレータが記載されており、ポリプロピレン樹脂と熱可塑性エラストマーを含み、特定のMFR及びモルフォロジーを有する微多孔膜が開示されている。
【0007】
特許文献4には、透気特性に優れ、シャットダウン特性を具備するリチウムイオンリチウム電池用セパレータが記載されており、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、及び結晶融解ピーク温度若しくはガラス転移温度がポリエチレン系樹脂の結晶融解ピーク温度以下である熱可塑性樹脂を含有する混合樹脂層を有し、かつβ活性を有する多孔性フィルムが開示されている
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
国際公開第2018/089748号
国際公開第2020/196120号
国際公開第2019/103947号
特開2010-111832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1~4に記載の方法では、特定の膜物性または樹脂混合により、薄膜、高強度、優れた透気特性などを各々発現させているが、蓄電デバイスには薄膜かつ高強度と低透気度を両立するセパレータが求められており、その観点で更なる改善の余地があった。
【0010】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、高突刺強度と低透気度とを兼ね備え、かつ薄膜化の可能な蓄電デバイス用セパレータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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