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公開番号
2025025115
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023129593
出願日
2023-08-08
発明の名称
屋根上設置物の取り付け金具
出願人
株式会社カナメ
代理人
個人
主分類
E04D
13/18 20180101AFI20250214BHJP(建築物)
要約
【課題】屋根上設置物の取り付け金具において、断面形状が変化しない押し出し成形品を主材に用いることで、コストを削減し、多様な形状の屋根材に対応できる汎用性を兼ね備えた屋根上設置物の取り付け金具の提供を課題とするものである。
【解決手段】本発明は、一対の挟持体と挿通軸と締め付け螺合金具とを有し、一方の挟持体は、上側端部に、前記挿通軸が脱落しない円弧を有して該挿通軸を挿通する内側回動連結部を有するとともに、下側端部に屋根材の係合部を挟持するための挟持爪を有し、他方の挟持体は、上側端部に、前記内側回動連結部が脱落しない円弧を有して該内側回動連結部を挿嵌する外側回動連結部を有するとともに、下側端部に屋根材の係合部を挟持するための挟持爪を有し、前記挿通軸と、前記内側回動連結部と、前記外側回動連結部が環状に層を成して一対の挟持体が回動自在に連結される構成を採用した。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
挿通軸(12)と、内側回動連結部(15)と、外側回動連結部(18)が環状に層を成して一対の挟持体(11)が回動自在に連結されることを特徴とする屋根上設置物取り付け金具(1)。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
屋根上に設置物(S)を取り付けるための金具に用いられる揺動グリップ部(10)であって、
前記揺動グリップ部(10)は、一対の挟持体(11)と挿通軸(12)と締め付け螺合金具(13)とを有し、
一方の挟持体(14)は、上側端部に、前記挿通軸(12)が脱落しない円弧を有して該挿通軸(12)を挿通する内側回動連結部(15)を有するとともに、下側端部に屋根材(Y)の係合部(K)を挟持するための挟持爪(16)を有し、
他方の挟持体(17)は、上側端部に、前記内側回動連結部(15)が脱落しない円弧を有して該内側回動連結部(15)を挿嵌する外側回動連結部(18)を有するとともに、下側端部に屋根材(Y)の係合部(K)を挟持するための挟持爪(16)を有し、
前記一方の挟持体(14)と前記他方の挟持体(17)は、前記締め付け螺合金具(13)を介して挟持動作を行い、前記一方の挟持体(14)又は他方の挟持体(17)の何れか、若しくは双方に前記締め付け螺合金具との当接部にアール状突出部(19)が形成され、
前記挿通軸(12)と、前記内側回動連結部(15)と、前記外側回動連結部(18)が環状に層を成して一対の挟持体(11)が回動自在に連結されることを特徴とする屋根上設置物取り付け金具(1)。
【請求項3】
屋根上に設置物(S)を取り付けるための金具であって、
前記揺動グリップ部(10)と、
基台部(20)と、
押さえ部(30)と、
から構成され、
前記基台部(20)は、上部に前記設置物(S)を載置するための載置台(21)と、
固定用螺合部材(23)を立設するためのT字溝(24)を有し、
下部に前記外側回動連結部(18)を所定の角度範囲内で回動自在に軸受けする軸受け部(22)を備え、
前記押さえ部(30)は、前記載置台(21)に載置された前記設置物(S)を挟持して固定するための固定部材(31)を備えたことを特徴とする請求項2に記載の屋根上設置物取り付け金具(1)。
【請求項4】
前記基台部(20)と前記設置物(S)の間に金属製の導通金具(40)を設けたことを特徴とする請求項2に記載の屋根上設置物取り付け金具(1)。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋根上設置物の取り付け金具に関し、詳しくは、断面形状が変化しない押し出し成形材を主要な部材に用いることで、製造コストを低減し、棟軒方向と略直交する方向に配置された多様な形状の屋根材に対応できる汎用性を兼ね備えた屋根上設置物の取り付け金具の技術に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
2015年に、エネルギー、経済成長と雇用、気候変動等に関する持続可能な開発目標(SDGs)を掲げる「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が国連で採択され、同年には、今世紀後半に温室効果ガスの人為的な排出量と吸収源による除去量との均衡の達成を目指す「パリ協定」が発効され、脱炭素化に貢献する再生可能エネルギーの重要性が世界的に高まっている。我が国においても、首相が2020年10月に「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを表明し、国や企業が一斉にカーボンニュートラル実現へ動き出した。さらに政府が2050年時点での発電量に占める再生可能エネルギーの比率を現在の3倍の「50%~60%」に引き上げる目安を示し、化石燃料から再生可能エネルギーへとエネルギー政策が大きく転換されることとなった。
【0003】
我が国の2022年度の発電量に占める自然エネルギー比率は22.7%であり、中でも太陽光発電の年間の発電電力量の割合は9.9%と、主要なエネルギー源となっている。しかしながら、再生可能エネルギーの大量導入を進めるためには、家庭や工場或いは発電所と、幅広い用途で活躍できる分散型電源として、太陽光発電の普及をさらに推し進める必要がある。
【0004】
また、国土面積が小さいわが国では、一般家庭や工場等の屋根上に太陽光発電モジュールパネルを設置することが多い。係るパネルの設置には、台風が直撃したとき等でも強風で吹き飛ばされないように屋根にしっかりと備えなければならない。そこで、係るパネル設置には、これらに耐えられる高強度な取り付け金具を用いることが必要である。そして係る取り付け金具には、形状などが多様な屋根材の種類へ対応できる汎用性も求められているといえる。そして勿論のことであるが、耐候性やコスト面も考慮しなければならないことはいうまでもない。
【0005】
このような現状に鑑み、従来からも種々の技術提案がなされている。発明の名称を「折版屋根への太陽電池モジュールの取付け構造」とし、解決しようとする課題を「太陽電池モジュールの設置位置の設計の自由度を高くでき、折版屋根の補強の必要をなくせ、施工も容易に行え、低コストを実現できる折版屋根への太陽電池モジュールの取付け構造を提供する」とするもので、具体的な解決手段を「屋根がハゼ式折版屋根1からなり、取付け金具2が、折版屋根1のハゼ部1aをつかんで固着されるハゼつかみ部4と、太陽電池モジュール3の外枠3aを下から受ける受け部5とを備え、この受け部5から立ち上げられている雄ネジ棒部9が抑え部6のネジ通孔6aに通され、この抑え部6の上から第1ナット11が螺合され締め付けられることで、外枠3aが受け部5と抑え部6との間に挟み込まれて取付け金具1に固着されている。」としたものである。しかしながら、係る技術は、板材を曲げ加工又はプレス加工を施すことが必要になると考えられ、又その加工箇所も多いことから構成部品の製作負担やコスト負担が大きいものといえる。
【0006】
また、発明の名称を「基盤体上の構造物の支持装置、自在支柱体及び指示構造」とし、解決しようとする課題を「建物の屋根、既設のベランダ、テラス、床、棚、その他の基盤体の上方離隔位置に任意の上部構造物を安定して設置し得る基盤体上の構造物の支持装置を提供する。」とするもので、具体的な解決手段を「基盤体12の上方離隔位置に上部構造物を配置支持させる支持装置であり、基盤体12上に設置され、それぞれ基盤体12への固定部16と上部構造物を受ける受部18とを有して一体化された複数の自在支柱体14を含む。自在支柱体14は、受部18側を所定の範囲で変位させその変位状態で上部構造物を支持させる変位支持機構を有する。受部側を上下高さ調整、縦軸周り調整、横軸周り揺動調整を自在に行える。」としたものである。係る技術は、変位支持機構により、少なくとも受部の高さ位置を可変設定する構成を採用したものであって、面的に上部構造物を支持する際の分散配置される点状の自在支柱体の支持位置において、高さ位置調整を自在支柱体の個々について行うようにし、上部構造物の姿勢、勾配、面出し等を高精度に行えるようにしている点で、本発明が有する、屋根上の設置物が撓んでいたり傾いている場合でも一対の挟持体が挿通軸を中心に回動し、対応可能とする点で効果が共通している。しかしながら、上下を繋いでいる長ナットの上下螺合部に曲げ方向の力が作用した場合は、ネジ山が崩れる可能性がある。
【0007】
また、発明の名称を「折版屋根への太陽電池モジュールの取付け構造」とし、解決しようとする課題を「太陽電池モジュールの設置位置の設計の自由度を高くでき、折版屋根の補強の必要をなくせ、施工も容易に行え、低コストを実現できる折版屋根への太陽電池モジュールの取付け構造を提供する。」とするもので、具体的な解決手段を「屋根がハゼ式折版屋根1からなり、取付け金具2が、折版屋根1のハゼ部1aをつかんで固着されるハゼつかみ部4と、太陽電池モジュール3の外枠3aを下から受ける受け部5とを備え、この受け部5から立ち上げられている雄ネジ棒部9が抑え部6のネジ通孔6aに通され、この抑え部6の上から第1ナット11が螺合され締め付けられることで、外枠3aが受け部5と抑え部6との間に挟み込まれて取付け金具1に固着されている。従来のような架台はない。」としたものである。しかしながら、係る技術は、特に、係合部において側方への受け部の張出しが小さい場合に有効的な構造であるといえるが、側方へ受け部の張出しが大きい係合部に対しては掴むことができず、本発明が課題の一つとする汎用性に欠けると言わざるを得ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第3332327号
特開2006-322305号
特開2003-96986号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、屋根上設置物の取り付け金具において、断面形状が変化しない押し出し成形品を主たる部材に用いることで、製造コストを低減し、多様な形状の屋根材に対応できる汎用性を兼ね備えた屋根上設置物の取り付け金具の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、挿通軸と、内側回動連結部と、外側回動連結部が環状に層を成して回動自在に連結される構成を採用した。
(【0011】以降は省略されています)
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