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公開番号
2025024902
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023129274
出願日
2023-08-08
発明の名称
インダクタ部品
出願人
株式会社村田製作所
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
H01F
17/00 20060101AFI20250214BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】外部電極と素体との界面に残留する応力に起因するクラックの発生を抑制可能なインダクタ部品を提供する。
【解決手段】インダクタ部品1Aは、素体10と、コイル20と、第1外部電極30aと、を備える。素体10は、第1、第2端面11a、11bと、第1、第2主面12a、12bと、第1、第2側面と、を有し、第1外部電極30aは、少なくとも一部が素体10から露出するように素体10に埋め込まれた第1電極層31aを有し、長さ方向L及び高さ方向Tに沿う断面のうち、第1電極層31aを含む断面において、第1稜線部14aに該当する第1点E1と、第2稜線部14bに該当する第2点E2と、第1主面12aに位置する第1電極層31aの第2稜線部14b側の先端に該当する第3点E3と、を定義したとき、第3点E3は、第1点E1と第2点E2とを結ぶ仮想直線Fよりも第2主面12b側に位置している。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
絶縁体を含む素体と、
前記素体の内部に設けられたコイルと、
前記コイルに電気的に接続された第1外部電極と、を備え、
前記素体は、長さ方向に相対する第1端面及び第2端面と、前記長さ方向に垂直な高さ方向に相対する第1主面及び第2主面と、前記長さ方向及び前記高さ方向に垂直な幅方向に相対する第1側面及び第2側面と、を有し、
前記第1端面及び前記第1主面は、第1稜線部で交わり、
前記第2端面及び前記第1主面は、第2稜線部で交わり、
前記第1外部電極は、少なくとも一部が前記素体から露出するように前記素体に埋め込まれた第1電極層を有し、
前記第1電極層は、前記第2稜線部から離れた位置で前記第1稜線部から前記第2稜線部に向かって延びつつ前記第1主面に露出し、かつ、前記第2主面に露出せず、
前記長さ方向及び前記高さ方向に沿う断面のうち、前記第1電極層を含む断面において、前記第1稜線部に該当する第1点と、前記第2稜線部に該当する第2点と、前記第1主面に位置する前記第1電極層の前記第2稜線部側の先端に該当する第3点と、を定義したとき、前記第3点は、前記第1点と前記第2点とを結ぶ仮想直線よりも前記第2主面側に位置している、インダクタ部品。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第3点と前記仮想直線との間の前記高さ方向における距離は、2μm以上、12μm以下である、請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項3】
前記第3点と前記仮想直線との間の前記高さ方向における距離は、前記インダクタ部品の前記高さ方向における最大寸法の1%以上、7%以下である、請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項4】
前記第3点と前記第2主面との間の前記高さ方向における距離は、前記第1点と前記第2主面との間の前記高さ方向における距離よりも小さい、請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項5】
前記第3点と前記コイルの表面との間の最短距離は、25μm以下である、請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項6】
前記第1電極層は、更に、前記第1稜線部を介して前記第1主面から前記第1端面にわたって延びつつ前記第1端面に露出している、請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項7】
前記第1外部電極は、前記第1電極層を覆うように前記素体の外部に設けられた第2電極層を更に有している、請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項8】
前記第1外部電極から離れた位置に設けられ、かつ、前記コイルに電気的に接続された第2外部電極を更に備え、
前記第2外部電極は、少なくとも一部が前記素体から露出するように前記素体に埋め込まれた第3電極層を有し、
前記第3電極層は、前記第1電極層から離れた位置で前記第2稜線部から前記第1稜線部に向かって延びつつ前記第1主面に露出し、かつ、前記第2主面に露出せず、
前記長さ方向及び前記高さ方向に沿う断面のうち、前記第1電極層及び前記第3電極層を含む断面において、前記第1主面に位置する前記第3電極層の前記第1稜線部側の先端に該当する第4点を定義したとき、前記第4点は、前記仮想直線よりも前記第2主面側に位置している、請求項1~7のいずれか1つに記載のインダクタ部品。
【請求項9】
前記第4点と前記仮想直線との間の前記高さ方向における距離は、2μm以上、12μm以下である、請求項8に記載のインダクタ部品。
【請求項10】
前記第4点と前記仮想直線との間の前記高さ方向における距離は、前記インダクタ部品の前記高さ方向における最大寸法の1%以上、7%以下である、請求項8に記載のインダクタ部品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インダクタ部品に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、積層された複数の絶縁層と、上記絶縁層を介して積層された複数の内部導体層とからなる略直方体形状をなす積層体を備え、上記内部導体層は、螺旋状に接続してコイル構造を有する積層型インダクタにおいて、上記コイル構造のコイル軸が、上記積層体の底面に対して平行であり、かつ、上記積層体の対向する端面に形成した一対の外部電極の対向方向に対して垂直であるように構成され、上記内部導体層の断面のエッジ部が丸みを帯びていることを特徴とする積層型インダクタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-98356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の積層型インダクタの製造方法では、コイル構造用の導体ペーストと外部電極用の導体ペーストとが印刷された絶縁体シートを積層した後、個片に切断することにより、グリーン積層型インダクタを得ている。そして、特許文献1に記載の積層型インダクタの製造方法では、グリーン積層型インダクタを焼成することにより、積層型インダクタを得ている。
【0005】
特許文献1に記載の積層型インダクタの製造方法では、グリーン積層型インダクタを焼成する際に、互いに異なる材料で構成される、外部電極用の導体ペーストと絶縁体シート用の絶縁体ペーストとを同時に焼成する必要がある。そのため、特許文献1に記載の積層型インダクタの製造方法では、外部電極用の導体ペーストと絶縁体シート用の絶縁体ペーストとの間で膨張率、弾性率等の特性が異なることにより、グリーン積層型インダクタを焼成することで得られる積層型インダクタにおいて、外部電極用の導体ペーストから得られる外部電極と、絶縁体シートから得られる絶縁層との界面に応力が残留するおそれがある。積層型インダクタでは、外部電極と絶縁層との界面に応力が残留していると、例えば、積層型インダクタを実装する際に、積層型インダクタに負荷(衝撃)が加わることにより、上記界面を起点として積層型インダクタの内部にクラックが発生するおそれがある。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、外部電極と素体との界面に残留する応力に起因するクラックの発生を抑制可能なインダクタ部品を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のインダクタ部品は、絶縁体を含む素体と、上記素体の内部に設けられたコイルと、上記コイルに電気的に接続された第1外部電極と、を備え、上記素体は、長さ方向に相対する第1端面及び第2端面と、上記長さ方向に垂直な高さ方向に相対する第1主面及び第2主面と、上記長さ方向及び上記高さ方向に垂直な幅方向に相対する第1側面及び第2側面と、を有し、上記第1端面及び上記第1主面は、第1稜線部で交わり、上記第2端面及び上記第1主面は、第2稜線部で交わり、上記第1外部電極は、少なくとも一部が上記素体から露出するように上記素体に埋め込まれた第1電極層を有し、上記第1電極層は、上記第2稜線部から離れた位置で上記第1稜線部から上記第2稜線部に向かって延びつつ上記第1主面に露出し、かつ、上記第2主面に露出せず、上記長さ方向及び上記高さ方向に沿う断面のうち、上記第1電極層を含む断面において、上記第1稜線部に該当する第1点と、上記第2稜線部に該当する第2点と、上記第1主面に位置する上記第1電極層の上記第2稜線部側の先端に該当する第3点と、を定義したとき、上記第3点は、上記第1点と上記第2点とを結ぶ仮想直線よりも上記第2主面側に位置している、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、外部電極と素体との界面に残留する応力に起因するクラックの発生を抑制可能なインダクタ部品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明のインダクタ部品の一例を示す斜視模式図である。
図2は、図1に示すインダクタ部品の線分a1-a2に沿う断面の一例を示す断面模式図である。
図3は、本発明のインダクタ部品の別の一例を示す断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明のインダクタ部品について説明する。なお、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更されてもよい。また、以下において記載する個々の好ましい構成を複数組み合わせたものもまた本発明である。
(【0011】以降は省略されています)
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