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公開番号2025023492
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127644
出願日2023-08-04
発明の名称直動案内装置のスライダ移設用スペーサ
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類F16C 29/08 20060101AFI20250207BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】低コスト且つ簡単な構成で、防塵シールを損傷することなく、スライダを仮軸上から案内レールに移設することができる直動案内装置のスライダ移設用スペーサを提供する。
【解決手段】直動案内装置のスライダ移設用スペーサは、スライダが仮軸上から案内レールに移設する際に、仮軸の軸方向端部と案内レールの軸方向端部との間に同軸且つ一直線状をなすように取り付けられて使用される。当該スペーサは、案内レールの軸方向端部に対向するレール側端面と、仮軸の軸方向端部に対向する仮軸側端面と、案内レールの上面及び両側面に沿うように軸方向に延び、レール側端面と仮軸側端面とを繋ぐ外形面と、を備える。レール側端面と外形面との外縁部のうち、防塵シールが通過する部分の少なくとも一部を含む箇所には、案内レールの軸方向端部に形成されたレール側面取りに沿った内面と、外形面を軸方向に延ばした外面とで、軸方向に突出して形成される突起部が設けられる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
案内レールと、前記案内レールに対して転動体を介して前記案内レールの長手方向に相対移動可能で、前記案内レールの外面に摺接可能な防塵シールを持ったスライダとを備える直動案内装置の前記スライダが組み付けられた仮軸を用いて、前記スライダが前記仮軸上から前記案内レールに移設する際に、前記仮軸の軸方向端部と前記案内レールの軸方向端部との間に同軸且つ一直線状をなすように取り付けられて使用される直動案内装置のスライダ移設用スペーサであって、
前記案内レールの軸方向端部に対向するレール側端面と、前記仮軸の軸方向端部に対向する仮軸側端面と、前記案内レールの上面及び両側面に沿うように軸方向に延び、前記レール側端面と前記仮軸側端面とを繋ぐ外形面と、を備え、
前記レール側端面と前記外形面との外縁部のうち、前記防塵シールが通過する部分の少なくとも一部を含む箇所には、前記案内レールの軸方向端部に形成されたレール側面取りに沿った内面と、前記外形面を軸方向に延ばした外面とで、軸方向に突出して形成される突起部が設けられる、
直動案内装置のスライダ移設用スペーサ。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記外形面の外形寸法は、前記案内レールの外形寸法以上である、
請求項1に記載の直動案内装置のスライダ移設用スペーサ。
【請求項3】
前記外形面の外形寸法は、前記仮軸の外形寸法より大きく、
前記仮軸側端面と前記外形面との外縁部には、前記仮軸側端面の外形寸法が前記仮軸の軸方向端部の外形寸法よりも小さくなるように面取り部が形成される、
請求項1に記載の直動案内装置のスライダ移設用スペーサ。
【請求項4】
下面から上面に向かって切欠くとともに、軸方向に貫通する肉抜き部が設けられる、
請求項1~3のいずれか1項に記載の直動案内装置のスライダ移設用スペーサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、直動案内装置のスライダを仮軸上から案内レールに移設する際に用いられる直動案内装置のスライダ移設用スペーサに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
一般的な直動案内装置の例を、図1を参照しながら説明する。図1は、直動案内装置の構成を説明する側面図である。
直動案内装置100では、軸方向に延びる横断面略角形の案内レール101の上に、スライダ102が軸方向に相対移動可能に組み付けられている。スライダ102の横断面形状は略コ字状で、その内面の横断面形状は、案内レール101の外面の横断面形状に沿う形状とされている。この案内レール101の両側面には、軸方向に延びる2条の転動体軌道面110,110がそれぞれ形成されている。
【0003】
また、スライダ102は、スライダ本体102Aと、その軸方向両端部に取り付けられたエンドキャップ102B,102Bと、を備え、スライダ本体102Aの左右両袖部106,106の内側面には、案内レール101の転動体軌道面110,110に対向する不図示の転動体軌道面が形成されている。
【0004】
そして、案内レール101の転動体軌道面110,110と両袖部106,106の転動体軌道面とで、転動体転動路が形成されていて、これらの転動体転動路は軸方向に延びている。なお、案内レール101及びスライダ102が備える転動体軌道面の数は、片側2条に限らず、例えば片側1条又は3条以上などであってもよい。
【0005】
さらに、この転動体転動路内には、軸方向に沿って並べられた不図示の転動体が複数転動自在に配されていて、これらの転動体の転動を介してスライダ102が案内レール101に沿って軸方向に滑らかに移動するようになっている。
このような直動案内装置100を射出成形機、工作機械(例えば各種研削機)、ロボットなどに取り付けて使用すると、案内レール101の転動体軌道面110やその他の露出面にゴミ、塵埃等の異物が堆積して転動体の転動に支障をきたすおそれがあることから、エンドキャップ102Bには防塵埃用のサイドシール105が取り付けられることが通例である。
【0006】
すなわち、スライダ102の軸方向両端部(各エンドキャップ102Bの軸方向端面)に、略板状のサイドシール105,105が装着されていて、案内レール101とスライダ102との間の隙間の開口のうちエンドキャップ102Bの軸方向端面に開口する部分がシールされ、該隙間への外部からの異物の侵入や、該隙間から外部への潤滑剤の流出が防止されている。
【0007】
さらに、スライダ本体102A及びエンドキャップ102Bには、サイドシール105を越えてスライダ102内に侵入したゴミ、塵埃等の異物が転動体軌道面に侵入することを防止するために、案内レール101の上面及び両側面に沿って防塵シール109が設けられている。
【0008】
スライダ102を案内レール101に装着して直動案内装置100を組み立てる際には、スライダ102内に保持された転動体が転動体軌道面から脱落することを防止するために、図7に示すように、仮軸30が用いられる。具体的には、案内レール101と略同一の形状に形成された樹脂製の仮軸30にスライダ102を仮に組み付けた上、この仮軸30を案内レール101と同軸且つ一直線状に配置して、仮軸上のスライダ102を軸方向に移動させて案内レール101上に乗り移らせる。
【0009】
上記のような一般的な仮軸30を用いた場合には、仮軸30の上面又は側面と、案内レール101の上面又は側面との間には、段差130が形成される。このため、スライダ102を仮軸30から案内レール101に移設する際に、これら段差130とサイドシール105及び防塵シール109とが引っ掛かるようにして接触するため、サイドシール105、及び防塵シール109に損傷が生じるおそれがあった。
【0010】
特許文献1には、案内レールの長手方向端面を覆う板状部材と、案内レールの両側面の外側にそれぞれ弾性変形状態で配置される複数の腕部と有し、板状部材の上面や側面に傾斜面を形成した保護部品(スライダ移設用スペーサ)が記載されている。
(【0011】以降は省略されています)

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