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公開番号2025023431
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127542
出願日2023-08-04
発明の名称耐凍上受圧構造体、及びその施工方法
出願人日特建設株式会社,国立研究開発法人土木研究所,日本基礎技術株式会社
代理人個人
主分類E02D 17/20 20060101AFI20250207BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】従来に比して費用を抑えるとともに凍上による不具合を抑制することができる地盤改良体造成装置、及びその施工方法を提案する。
【解決手段】耐凍上受圧構造体1は、地盤10に定着されたアンカー材12の頭部14側に設けられるものであって、合成樹脂を含む材料で形成されていて頭部14を取り囲んだ状態で地盤10の表面に接する第一受圧板2と、金属製であって頭部14の周囲を取り囲んだ状態で第一受圧板2の表面に重ねられる第二受圧板3と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
地盤に定着されたアンカー材の頭部側に設けられる耐凍上受圧構造体であって、
合成樹脂を含む材料で形成されていて前記頭部の周囲を取り囲んだ状態で前記地盤の表面に接する第一受圧板と、
金属製であって前記頭部の周囲を取り囲んだ状態で前記第一受圧板の表面に重ねられる第二受圧板と、を備える耐凍上受圧構造体。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記第一受圧板は、ガラス繊維で補強された熱硬化性樹脂発泡体で形成されている請求項1に記載の耐凍上受圧構造体。
【請求項3】
前記第一受圧板は、押出法ポリスチレンフォームで形成されている請求項1に記載の耐凍上受圧構造体。
【請求項4】
前記第一受圧板の端部は、前記第二受圧板の端部の外側に位置する請求項1~3の何れか一項に記載の耐凍上受圧構造体。
【請求項5】
地盤に定着されたアンカー材の頭部に設けられる耐凍上受圧構造体の施工方法であって、
合成樹脂を含む材料で形成されている第一受圧板を、前記頭部を取り囲んだ状態で前記地盤の表面に設置する工程と、
金属製の第二受圧板を、前記頭部を取り囲んだ状態で前記第一受圧板の表面に重ねる工程と、を含む施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐凍上受圧構造体、及びその施工方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、切土法面等における地盤の補強を図る工法として、グラウンドアンカー工やロックボルト工などのアンカー工が用いられている。
【0003】
グラウンドアンカー工では、地盤に穿孔した挿入孔に対して強度の高いPC鋼材等のアンカー材を挿入し、その先端部を地盤深部に定着させる。そして、アンカー材の頭部に受圧板を挿入した後、アンカー材の頭部を油圧ジャッキ等で引張しながら定着具をアンカー材の頭部に取り付ける。これにより、アンカー材の緊張力が受圧板を介して地盤表層部に作用するため、地盤が締め付けられてこれを補強することができる。
【0004】
またロックボルト工では、地盤に穿孔した挿入孔に対してアンカー材であるロックボルトを挿入し、モルタルやセメントミルク等によって挿入孔に挿入したロックボルトの全体を地盤に定着させる。そして、アンカー材の頭部に受圧板を挿入した後、ナット等の定着具をアンカー材の頭部に取り付ける。ここで、地盤が変形しようとすると、ロックボルトに受動的に引張力が生じて土塊のすべり力に対して抵抗させることができるため、地盤への補強効果を得ることができる。
【0005】
ところで寒冷地においては、冷気によって地盤表層部の温度が低下すると、地盤内の水分が凍結して地盤表層部が膨張する凍上が発生する。このような凍上が生じると、膨張した地盤表層部によってアンカー材が塑性域まで変形してしまい、凍結した地盤表層部が解凍して収縮した際に地盤補強効果が損なわれることがある。
【0006】
このような凍上による不具合を抑制する技術として、例えば特許文献1には、アンカー材の頭部側に設けられる耐凍上受圧構造体が示されている。この構造体は、皿ばね、受圧板、第1の支持板、及び第2の支持板を備えていて、皿ばねと受圧板との間に第1の支持板が介装され、また第2の支持板は、皿ばねに対して第1の支持板の反対側から当接する。そして、凍上時に生じる地盤の膨張を皿ばねで吸収することによってアンカー材の変形を抑制し、地盤解凍時でも補強効果を維持している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第4122641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし特許文献1の耐凍上受圧構造体は、上述したように皿ばねの他、第1の支持板や第2の支持板が必要であるため、部材費が増えるうえ、施工時の工費も嵩むことになる。
【0009】
このような従来の問題点に鑑み、本発明では、従来に比して費用を抑えつつ凍上による不具合を抑制することができる地盤改良体造成装置、及びその施工方法を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、地盤に定着されたアンカー材の頭部側に設けられる耐凍上受圧構造体であって、合成樹脂を含む材料で形成されていて前記頭部の周囲を取り囲んだ状態で前記地盤の表面に接する第一受圧板と、金属製であって前記頭部の周囲を取り囲んだ状態で前記第一受圧板の表面に重ねられる第二受圧板と、を備える耐凍上受圧構造体である。
(【0011】以降は省略されています)

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