TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025022750
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2024090852
出願日2024-06-04
発明の名称樹脂組成物、歯科材料及びマウスガード
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C08L 23/00 20060101AFI20250206BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】変色が抑制された樹脂組成物、歯科材料、及びマウスガードを提供する。
【解決手段】α-オレフィンポリマーと、銀及び亜鉛からなる群から選択される少なくとも1つの金属成分が担持された無機化合物と、を含み、37℃におけるショアA硬度が5~90である樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
炭化水素からなるα-オレフィンポリマーと、銀及び亜鉛からなる群から選択される少なくとも1つの金属成分が担持された無機化合物と、を含み、37℃におけるショアA硬度が5~90である樹脂組成物。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記無機化合物は、アルミノケイ酸塩及びリン酸塩ガラスからなる群から選択される1つ以上の化合物を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記無機化合物の含有量は、前記樹脂組成物の全量に対して、0.01質量%~15質量%である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
分散剤をさらに含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記分散剤の含有量は、前記樹脂組成物の全量に対して、0.01質量%~5質量%である、請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記分散剤は、脂肪酸、脂肪酸塩、脂肪酸エステル、変性ポリオレフィン、及びワックス類からなる群から選択される1つ以上の化合物を含む、請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記分散剤が以下の一般式(1)で表される化合物を含む、請求項4に記載の樹脂組成物。
JPEG
2025022750000006.jpg
23
50
一般式(1)中、R

は、炭素数7~22の炭化水素基であり、R

は、水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子又は置換基を有してもよい炭化水素基であり、nは1~3であり、


が水素原子又はアルカリ金属原子である場合、nは1であり、


がアルカリ土類金属原子である場合、nは2であり、


が置換基を有してもよい炭化水素基である場合、nは1~3である。
【請求項8】
前記R

は、炭素数12~20のアルキル基である、請求項7に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
前記変性ポリオレフィンを含み、
前記樹脂組成物全体に対する、前記変性ポリオレフィン中の不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン酸の誘導体に由来する構造の割合が、0.000001質量%~0.25質量%である、請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
歯科材料用である、請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂組成物、歯科材料及びマウスガードに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ボクシング、ラグビー、アメリカンフットボールなどの激しい動作を伴うスポーツでは、歯列や口腔内軟組織を保護するため、及び、脳への衝撃を緩和するため、一般にマウスガードと呼ばれる(マウスピースなどとも呼ばれる)保護具が広く用いられている。
【0003】
従来、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)製のマウスガードなどが知られていたが、衝撃吸収性が低い、咬合力が加わることで破損しやすいなどの問題があったため、種々のマウスガードが開発されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位とからなる4-メチル-1-ペンテン・プロピレン共重合体と、熱可塑性樹脂とを含む組成物が、衝撃吸収性に優れ、従来のものよりも薄く、軽量化でき装着感の良いマウスガード用シート及びマウスガード(主に、スポーツ用マウスガード)の製造に利用できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-40136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
マウスガード等の歯科用製品においては、抗菌性が求められることがある。
抗菌性を付与するためには、一般的に銀等の抗菌剤を樹脂組成物に加えることが知られている。しかし、抗菌剤を加えることで、樹脂組成物を成形してなる歯科材料が変色する場合がある。
【0007】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、変色が抑制された樹脂組成物、歯科材料、及びマウスガードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための手段は以下の態様を含む。
<1> 炭化水素からなるα-オレフィンポリマーと、銀及び亜鉛からなる群から選択される少なくとも1つの金属成分が担持された無機化合物と、を含み、37℃におけるショアA硬度が5~90である樹脂組成物。
<2> 前記無機化合物は、アルミノケイ酸塩及びリン酸塩ガラスからなる群から選択される1つ以上の化合物を含む、<1>に記載の樹脂組成物。
<3> 前記無機化合物の含有量は、前記樹脂組成物の全量に対して、0.01質量%~15質量%である、<1>又は<2>に記載の樹脂組成物。
<4> 分散剤をさらに含む、<1>~<3>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<5> 前記分散剤の含有量は、前記樹脂組成物の全量に対して、0.01質量%~5質量%である、<4>に記載の樹脂組成物。
<6> 前記分散剤は、脂肪酸、脂肪酸塩、脂肪酸エステル、変性ポリオレフィン、及びワックス類からなる群から選択される1つ以上の化合物を含む、<4>又は<5>に記載の樹脂組成物。
<7> 前記分散剤が以下の一般式(1)で表される化合物を含む、<4>~<6>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
【0009】
JPEG
2025022750000001.jpg
23
50
【0010】
一般式(1)中、R

は、炭素数7~22の炭化水素基であり、R

は、水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子又は置換基を有してもよい炭化水素基であり、nは1~3であり、


が水素原子又はアルカリ金属原子である場合、nは1であり、


がアルカリ土類金属原子である場合、nは2であり、


が置換基を有してもよい炭化水素基である場合、nは1~3である。
<8> 前記R

は、炭素数12~20のアルキル基である、<7>に記載の樹脂組成物。
<9> 変性ポリオレフィンを含み、
前記樹脂組成物全体に対する、前記変性ポリオレフィン中の不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン酸の誘導体に由来する構造の割合が、0.000001質量%~0.25質量%である、<4>~<8>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<10> 歯科材料用である、<1>~<9>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<11> マウスガード作製用である、<1>~<9>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<12> <1>~<9>のいずれか1つに記載の樹脂組成物を含む歯科材料。
<13> <1>~<9>のいずれか1つに記載の樹脂組成物を含むマウスガード。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東ソー株式会社
延伸物
2か月前
東ソー株式会社
押出成形体
13日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
3か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
3か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
1か月前
東ソー株式会社
射出成形体
26日前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
19日前
株式会社トクヤマ
樹脂組成物
2か月前
東ソー株式会社
ブロー成形体
1か月前
日本化薬株式会社
樹脂微粒子
4か月前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
4か月前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
4か月前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
20日前
三洋化成工業株式会社
樹脂組成物
1か月前
オムロン株式会社
電子部品
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
2日前
花王株式会社
樹脂組成物
14日前
NOK株式会社
EPDM組成物
3か月前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
1か月前
ヤマハ株式会社
重縮合体
14日前
住友精化株式会社
粘性組成物の製造方法
3か月前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
光硬化型樹脂組成物
20日前
アイカ工業株式会社
メラミン樹脂発泡体
3か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
5日前
第一工業製薬株式会社
熱可塑性樹脂組成物
4か月前
JNC株式会社
低誘電率樹脂形成用組成物
3か月前
日本ポリプロ株式会社
プロピレン系重合体
2か月前
株式会社トクヤマ
イオン交換膜の製造方法
14日前
株式会社大阪ソーダ
ゴム加硫物の製造方法
2か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
3か月前
積水フーラー株式会社
硬化性組成物
4か月前
東洋紡株式会社
積層ポリエステルフィルム
1か月前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
3か月前
東レ株式会社
光学用ポリエステルフィルム
2日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
3か月前
続きを見る