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公開番号2025022692
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2024011846
出願日2024-01-30
発明の名称フルオレン化合物ならびにその製造方法および用途
出願人大阪ガスケミカル株式会社
代理人個人,個人
主分類C07C 217/94 20060101AFI20250206BHJP(有機化学)
要約【課題】9,9-ビスアリールフルオレン骨格を有する新規なフルオレン化合物、その製造方法および用途を提供する。
【解決手段】下式(1)で表されるフルオレン化合物を調製する。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025022692000039.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">57</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">154</com:WidthMeasure> </com:Image>
式中、Z1aおよびZ1bは、独立してアレーン環を示し、R2aおよびR2bは、独立して炭化水素基を示し、X1aおよびX1bは、独立してハロゲン原子を示す。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)
TIFF
2025022692000030.tif
57
155
(式中、R
1a
およびR
1b
は、独立して置換基を示し、m1aおよびm1bは、独立して0~3の整数を示し、

1a
およびZ
1b
は、独立してアレーン環を示し、

2a
およびR
2b
は、独立して炭化水素基を示し、

1a
およびX
1b
は、独立してハロゲン原子を示し、n1aおよびn1bは、独立して0以上の整数を示し、

3a
およびR
3b
は、独立して置換基を示し、m3aおよびm3bは、独立して0以上の整数を示す。)
で表されるフルオレン化合物。
続きを表示(約 4,200 文字)【請求項2】
前記式(1)において、R
1a
およびR
1b
が、独立して炭化水素基であり、m1aおよびm1bが、独立して0~2の整数であり、

1a
およびZ
1b
は、独立してC
6-14
アレーン環であり、

2a
およびR
2b
が、独立してアルキル基であり、

1a
およびX
1b
が、フッ素原子であり、n1aおよびn1bが、独立して0~4の整数であり、

3a
およびR
3b
が、独立して炭化水素基であり、m3aおよびm3bが、独立して0~2の整数である、請求項1記載のフルオレン化合物。
【請求項3】
前記式(1)において、R
1a
およびR
1b
が、独立してアルキル基であり、m1aおよびm1bが、独立して0または1であり、

1a
およびZ
1b
が、独立してC
6-12
アレーン環であり、

2a
およびR
2b
が、独立してC
1-6
アルキル基であり、

1a
およびX
1b
が、フッ素原子であり、n1aおよびn1bが、独立して0~2の整数であり、

3a
およびR
3b
が、独立してアルキル基であり、m3aおよびm3bが、独立して0または1である、請求項1または2記載のフルオレン化合物。
【請求項4】
下記式(2)
TIFF
2025022692000031.tif
59
158
(式中、Z
2a
およびZ
2b
は、独立してベンゼン環またはナフタレン環を示し、

4a
およびR
4b
は、独立して置換基を示し、m4aおよびm4bは、独立して0以上の整数を示し、

3a
およびZ
3b
は、独立してベンゼン環またはナフタレン環を示し、

5a
およびR
5b
は、独立して置換基を示し、m5aおよびm5bは、独立して0以上の整数を示し、

1a
およびR
1b
、m1aおよびm1b、Z
1a
およびZ
1b
、R
2a
およびR
2b
、X
1a
およびX
1b
、n1aおよびn1b、R
3a
およびR
3b
、m3aおよびm3bは、それぞれ前記式(1)に同じ。)
で表されるフルオレン化合物を加水分解する加水分解工程を含む、請求項1または2記載の式(1)で表されるフルオレン化合物の製造方法。
【請求項5】
下記式(2)
TIFF
2025022692000032.tif
59
158
(式中、R
1a
およびR
1b
は、独立して置換基を示し、m1aおよびm1bは、独立して0~3の整数を示し、

1a
およびZ
1b
は、独立してアレーン環を示し、

2a
およびR
2b
は、独立して水素原子または炭化水素基を示し、

1a
およびX
1b
は、独立してハロゲン原子を示し、n1aおよびn1bは、独立して0以上の整数を示し、

3a
およびR
3b
は、独立して置換基を示し、m3aおよびm3bは、独立して0以上の整数を示し、

2a
およびZ
2b
は、独立してベンゼン環またはナフタレン環を示し、

4a
およびR
4b
は、独立して置換基を示し、m4aおよびm4bは、独立して0以上の整数を示し、

3a
およびZ
3b
は、独立してベンゼン環またはナフタレン環を示し、

5a
およびR
5b
は、独立して置換基を示し、m5aおよびm5bは、独立して0以上の整数を示す。)
で表されるフルオレン化合物。
【請求項6】
下記式(3)
TIFF
2025022692000033.tif
58
154
(式中、X
2a
およびX
2b
は、独立してハロゲン原子を示し、

1a
およびR
1b
、m1aおよびm1b、Z
1a
およびZ
1b
、R
2a
およびR
2b
、X
1a
およびX
1b
、n1aおよびn1b、R
3a
およびR
3b
、ならびにm3aおよびm3bは、それぞれ前記式(2)に同じ。)
で表されるフルオレン化合物と、下記式(4a)で表されるイミン化合物および下記式(4b)で表されるイミン化合物
TIFF
2025022692000034.tif
40
154
(式中、Z
2a
およびZ
2b
、R
4a
およびR
4b
、m4aおよびm4b、Z
3a
およびZ
3b
、R
5a
およびR
5b
、ならびにm5aおよびm5bは、それぞれ前記式(2)に同じ。)
とを、カップリング反応させるカップリング工程を含む、請求項5記載の式(2)で表されるフルオレン化合物の製造方法。
【請求項7】
下記式(3)
TIFF
2025022692000035.tif
57
154
(式中、R
1a
およびR
1b
は、独立して置換基を示し、m1aおよびm1bは、独立して0~3の整数を示し、

1a
およびZ
1b
は、独立してアレーン環を示し、

2a
およびR
2b
は、独立して炭化水素基を示し、

1a
およびX
1b
は、独立してハロゲン原子を示し、n1aおよびn1bは、独立して0以上の整数を示し、

3a
およびR
3b
は、独立して置換基を示し、m3aおよびm3bは、独立して0以上の整数を示し、

2a
およびX
2b
は、独立してハロゲン原子を示す。)
で表されるフルオレン化合物。
【請求項8】
下記式(5)
TIFF
2025022692000036.tif
37
154
(式中、R
1a
およびR
1b
は、独立して置換基を示し、m1aおよびm1bは、独立して0~3の整数を示し、

2a
およびX
2b
は、独立してハロゲン原子を示す。)
で表されるフルオレン化合物と、下記式(6a)で表されるアレーン化合物および下記式(6b)で表されるアレーン化合物
TIFF
2025022692000037.tif
28
154
(式中、Z
1a
およびZ
1b
は、独立してアレーン環を示し、

2a
およびR
2b
は、独立して炭化水素基を示し、

1a
およびX
1b
は、独立してハロゲン原子を示し、n1aおよびn1bは、独立して0以上の整数を示し、

3a
およびR
3b
は、独立して置換基を示し、m3aおよびm3bは、独立して0以上の整数を示す。)
とを反応させるカルド骨格形成工程を含む、請求項7記載の式(3)で表されるフルオレン化合物の製造方法。
【請求項9】
下記式(1)
TIFF
2025022692000038.tif
57
154
(式中、R
1a
およびR
1b
は、独立して置換基を示し、m1aおよびm1bは、独立して0~3の整数を示し、

1a
およびZ
1b
は、独立してアレーン環を示し、

2a
およびR
2b
は、独立して水素原子または炭化水素基を示し、

1a
およびX
1b
は、独立してハロゲン原子を示し、n1aおよびn1bは、独立して0以上の整数を示し、

3a
およびR
3b
は、独立して置換基を示し、m3aおよびm3bは、独立して0以上の整数を示す。)
で表されるフルオレン化合物を重合成分として含む、樹脂。
【請求項10】
ポリイミド系樹脂である、請求項9記載の樹脂。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、特定の化学構造を有するフルオレン化合物ならびにその製造方法および用途に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
9,9-ビスアリールフルオレン骨格(カルド骨格またはカルド構造)を有する化合物は、光学特性などの種々の特性に優れており、樹脂原料(または重合成分)などとして利用されている。例えば、9,9-ビスアリールフルオレン骨格を有するジアミン化合物は、ポリアミドやポリイミドなどの樹脂原料として利用できることも知られている。
【0003】
特開昭62-149650号公報(特許文献1)には、芳香族ビスアニリンの製造方法について開示され、実施例では、フルオレノンと2―フルオロアニリンとを所定の方法で反応させて、9,9-ビス(4-アミノフェニル)フルオレンを製造したことが記載されている。
【0004】
また、特開2011-84502号公報(特許文献2)には、フルオレノンと2―フルオロアニリンとを所定の方法で反応させて、9,9-ビス(3-フルオロー4-アミノフェニル)フルオレンを製造する方法について開示され、得られたジアミン化合物がポリアミドやポリイミドの樹脂原料に有効であることが記載されている。
【0005】
さらに、長谷川匡俊,“フレキシブル回路基板用低熱膨張・低吸水性ポリイミド”,エレクトロニクス実装学会誌,vol. 16, No. 5 (2013),p. 399-404(非特許文献1)の図3には、低吸水性ポリイミドの原料として、カルド骨格を有する下記ジアミン化合物が例示されている。
【0006】
TIFF
2025022692000001.tif
22
154
【0007】
なお、中国特許出願公開第103936686号明細書(特許文献3)では、フルオレン骨格を有する4官能のベンゾオキサジン化合物について開示されている。この文献の実施例では、下記図(特許文献3の図1)に示す合成経路に基づいて、中間体(M-1)として2,7-ジアミノ-9,9-ビス(4-ヒドロキシフェニル)フルオレンを経由して前記ベンゾオキサジン化合物(BF-ap)を合成し、得られたベンゾオキサジン化合物を熱硬化してポリベンゾオキサジン樹脂を調製したことが記載されている。
【0008】
TIFF
2025022692000002.tif
53
154
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開昭62-149650号公報
特開2011-84502号公報
中国特許出願公開第103936686号明細書
【非特許文献】
【0010】
長谷川匡俊,“フレキシブル回路基板用低熱膨張・低吸水性ポリイミド”,エレクトロニクス実装学会誌,vol. 16, No. 5 (2013),p. 399-404
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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