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公開番号2025020082
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-12
出願番号2024095531
出願日2024-06-13
発明の名称折り畳み翼端航空機の異常な翼端拡張を検出するためのシステム及び方法
出願人ザ・ボーイング・カンパニー,The Boeing Company
代理人園田・小林弁理士法人
主分類B64C 3/56 20060101AFI20250204BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】折り畳み翼端システムの異常な動作が発生したかどうかを検出し、適切な対応を詳述する指示を行う技術を提供する。
【解決手段】本折り畳み翼端航空機は、主要部分に対して翼端344を回転させるように構成された折り畳み翼端システム230を含む。本折り畳み翼端航空機はまた、飛行制御コンピュータを含む。本飛行制御コンピュータは、第2の判定が、折り畳み翼端システム230による最後に完了したコマンドが折り畳みコマンドであったことを示すときに、翼端344の翼端位置が折り畳み位置内にないとの第1の判定に応じて、折り畳み翼端システム230のエラーコードを設定するように構成される。本飛行制御コンピュータはまた、エラーコードに基づいて、折り畳み翼端航空機が地上に留まることを示すために設定を変更するように構成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
主要部分(106)及び翼端(102)を含む翼(104)と、
前記主要部分に対して前記翼端を回転させるように構成された折り畳み翼端システム(230)と、
飛行制御コンピュータ(202)であって、
第2の判定(402)が、前記折り畳み翼端システムによる最後に完了したコマンドが折り畳みコマンドであったことを示すときに、前記翼端の翼端位置が折り畳み位置内にないとの第1の判定(406)に応じて、前記折り畳み翼端システムの第1のエラーコードを設定すること(412)と、
前記第1のエラーコードに基づいて、航空機が地上に留まることを示すように設定を変更すること(414)と
を実行するように構成される、飛行制御コンピュータ(202)と
を備える、航空機(100)。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記飛行制御コンピュータは、さらに、前記第1のエラーコードに基づいて、前記航空機の整備を予定する(416)ように構成される、請求項1に記載の航空機。
【請求項3】
前記整備は、前記翼端を前記折り畳み位置内に維持するように構成されたブレーキシステム(308)の整備を含む、請求項2に記載の航空機。
【請求項4】
前記整備は、翼端作動システム(304)の整備を含む、請求項2に記載の航空機。
【請求項5】
前記整備は、前記翼端位置がラッチピン干渉範囲内にあるとの第3の判定に応じて、翼端からラッチピンまでの落下整備を含む、請求項2に記載の航空機。
【請求項6】
前記翼端からラッチピンまでの落下整備は、
前記翼端の1つ以上の翼端ラグ(354)によって接触された1つ以上のラッチピン(358)を識別することと、
前記1つ以上のラッチピンを交換することと、
目に見える損傷のある前記1つ以上の特定のラッチピンの第1のサブセットをスクラップとして識別することと、
目に見える損傷のない前記1つ以上の特定のラッチピンの第2のサブセットに、目に見えない損傷がないか試験を受けさせることと
を実行する指示を含む、請求項5に記載の航空機。
【請求項7】
前記翼端からラッチピンまでの落下整備は、さらに、
前記1つ以上の翼端ラグ(354)を交換することと、
目に見える損傷のある前記1つ以上の翼端ラグの第1のサブセットをスクラップとして識別することと、
目に見える損傷のない前記1つ以上の翼端ラグの第2のサブセットに、目に見えない損傷がないか試験を受けさせることと
を実行する指示を含む、請求項6に記載の航空機。
【請求項8】
前記整備は、前記翼端位置が飛行位置又はその付近にあるとの第3の判定に応じて、翼端から止め具までの落下整備を含む、請求項2に記載の航空機。
【請求項9】
前記翼端から止め具までの落下整備は、
前記翼端の翼端ラグを交換することと、
前記主要部分のラグ止め具(360)を交換することと、
目に見える損傷のある前記翼端ラグの第1のサブセットをスクラップとして識別することと、
目に見える損傷のない前記翼端ラグの第2のサブセットに、目に見えない損傷がないか試験を受けさせることと
を実行する指示を含む、請求項8に記載の航空機。
【請求項10】
前記飛行制御コンピュータは、さらに、翼端位置が、前記翼端が前記折り畳み位置内にあることを示し、前記折り畳み位置から飛行位置まで前記翼端を移動させるための拡張コマンドを送信するとの判定に応じて、前記折り畳み翼端システムの電子コントローラ(316)に、前記拡張コマンドを送信する(408)ように構成される、請求項1に記載の航空機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、概して、折り畳み翼端航空機の異常な翼端拡張を検出することに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
[0002]一般的に、大型の航空機及び翼幅の広い航空機は、人、貨物、又はこの両方の輸送に対してより効率的な傾向にある。例えば、概して、2つの目的地の間を小型航空機で複数回飛行するよりも、より多くの乗客及び貨物を運ぶことができる大型航空機を運航する方が効率的である。一部の空港(例えば、タイプFの空港)では翼幅が大きい航空機を収容できるが、ほとんどの空港の誘導路間隔とゲート位置は、翼幅が広い航空機のために十分な間隔を設けずに設置されてきた。
【0003】
[0003]大きな翼幅を有し、一部の空港(例えば、タイプEの空港)に関連する翼幅制限に対応するために、一部の航空機は、折り畳み翼端航空機である。航空機の各翼は、航空機の胴体に接続された主要部分と、主要部分に対して折り畳む(例えば、回転させる)ように構成された翼端と、主要部分に対して翼端を折り畳むように構成された折り畳み翼端システムとを含む。翼端が飛行位置にあるときには、航空機の飛行効率を向上させるために、航空機の翼幅は大きく、翼端が折り畳み位置にあるときには、航空機の翼幅は、空港の翼幅制限に準拠する、より小さなものになる。
【0004】
[0004]翼端を上げ下げするように、折り畳み翼端システム(即ち、航空機の翼ごとに1つの折り畳み翼端システム)が設計される。折り畳み翼端システムの異常な動作(人為的ミス、部品の故障、又はその両方による)が発生する可能性は非常に低いが、そのような異常が発生したかどうかを検出し、適切な対応を詳述する指示を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0005】
[0005]特定の実施態様では、航空機は翼を含む。翼は、主要部分及び翼端を含む。航空機は、主要部分に対して翼端を回転させるように構成された折り畳み翼端システムを含む。航空機はまた、飛行制御コンピュータを含む。本飛行制御コンピュータは、折り畳み翼端システムによる最後に完了したコマンドが折り畳みコマンドであったと第2の判定が示す場合に、翼端の翼端位置が折り畳み位置内にないとの第1の判定に応じて、折り畳み翼端システムのエラーコードを設定するように構成される。本飛行制御コンピュータはまた、エラーコードに基づいて、航空機が地上に留まることを示すために設定を変更するように構成される。
【0006】
[0006]別の特定の実施態様では、方法は、折り畳み翼端システムによって最後に完了したコマンドが折り畳みコマンドであったとの判定に応じて、航空機の飛行制御コンピュータにおいて、翼端の翼端位置を判定することを含む。本方法は、翼端位置が、翼端が折り畳み位置内にないことを示していることに応じて、飛行制御コンピュータを介して、折り畳み翼端システムの第1のエラーコードを設定することを含む。本方法は、翼端位置が、翼端が折り畳み位置内にないことを示していることに応じて、飛行制御コンピュータを介して、航空機が地上に留まることを示すために設定を変更することを含む。本方法はまた、翼端位置が、翼端が折り畳み位置内にないことを示していることに応じて、飛行制御コンピュータを介して、第1のエラーコードに基づいて、航空機の整備を予定することを含む。
【0007】
[0007]別の特定の実施態様では、非一過性のコンピュータ可読媒体は、航空機の1つ以上のプロセッサによって実行可能な指示を含む。本指示は、折り畳み翼端システムによって最後に完了したコマンドが折り畳みコマンドであったとの判定に応じて、航空機の翼端の翼端位置を判定するために1つ以上のプロセッサによって実行可能である。本指示は、翼端位置が、翼端が折り畳み位置内にないことを示していることに応じて、折り畳み翼端システムの第1のエラーコードを設定するために1つ以上のプロセッサによって実行可能である。本指示は、第1のエラーコードに基づいて、航空機が地上に留まることを示すために設定を変更するために1つ以上のプロセッサによって実行可能である。本指示はまた、第1のエラーコードに基づいて航空機の整備を予定するために1つ以上のプロセッサによって実行可能である。
【0008】
[0008]本明細書に記載された特徴、機能、及び利点は、様々な実施態様において単独で実現することが可能であり、又は、さらに別の実行形態において組み合わせることもできる。これらの更なる詳細は、以下の明細書記載及び添付図面を参照することで理解されうる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
[0009]翼端が飛行位置にある状態での、翼端拡張異常検出器を含む折り畳み翼端航空機の図を示す。
[0010]翼端が折り畳み位置にある状態での、図1Aの折り畳み翼端航空機の図を示す。
[0011]翼端拡張異常検出器を含む折り畳み翼端航空機のブロック図である。
[0012]翼端拡張異常検出器を含む折り畳み翼端航空機の折り畳み翼端システムの図である。
[0013]翼端拡張異常検出を含む航空機の折り畳み翼端システム使用の第1の方法を実行するフローチャートである。
[0014]翼端拡張異常検出を含む航空機の折り畳み翼端システム使用の第2の方法を実行するフローチャートである。
[0015]翼端拡張異常検出を含む航空機の折り畳み翼端システム使用の第3の方法を実行するフローチャートである。
[0016]翼端拡張異常検出を含む航空機の折り畳み翼端システム使用の第4の方法を実行するフローチャートである。
[0017]図1Aの翼端拡張異常検出器を含む航空機のライフサイクルを示すフローチャートである。
[0018]航空機のブロック図である。
[0019]本開示によるコンピュータ実装方法及びコンピュータ実行可能プログラム指示(又はコード)の態様をサポートするように構成された計算装置を含む計算環境のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0020]折り畳み翼端航空機は、航空機の各翼のための折り畳み翼端システムを含む。折り畳み翼端システムにより、飛行位置から折り畳み位置までの、かつその逆の、翼の回転が可能になる。折り畳み翼端システムは、飛行制御コンピュータから折り畳み翼端システムを使用するためのコマンドを受信する。
(【0011】以降は省略されています)

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