TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024117914
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-30
出願番号
2023024003
出願日
2023-02-20
発明の名称
構造体の製造方法
出願人
株式会社SUBARU
代理人
個人
主分類
B64F
5/10 20170101AFI20240823BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約
【課題】部品の連結によって構造体を製作する場合において、部品間にギャップが生じた際に適切な形状のシムを製作できるようにすることである。
【解決手段】実施形態に係る構造体の製造方法は、第1及び第2の部品の第1及び第2の合わせ面における第1及び第2のプロファイル並びに第1及び第2の部品の第3及び第4の面における第3及び第4のプロファイルを位置決め完了前に測定するステップと、第1及び第2の合わせ面を突き合わせて位置決めを行うステップと、位置決め完了後の第3及び第4の面における第5及び第6のプロファイルを測定するステップと、第1から第6のプロファイルに基づいて第1の部品と第2の部品との間に形成される隙間の大きさを算出するステップと、算出した隙間の大きさに基づいてシムを製作するステップと、隙間にシムを挿入して位置決めを行った状態で第1の部品と第2の部品を連結するステップとを有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の部品と第2の部品との間に形成される隙間にシムを挿入して連結することによって、航空機、航空機部品、宇宙飛行体又は宇宙飛行体の部品からなる構造体を製造する製造方法において、
前記第1の部品の、前記第2の部品との第1の合わせ面における第1のプロファイルを、前記第1の部品及び前記第2の部品の連結位置への前記第1の部品及び前記第2の部品の位置決め完了前に測定するステップと、
前記第2の部品の、前記第1の部品との第2の合わせ面における第2のプロファイルを、前記位置決め完了前に測定するステップと、
前記第1の部品の、前記位置決め完了後に測定することが可能な少なくとも一部の第3の面における第3のプロファイルを前記位置決め完了前に測定するステップと、
前記第2の部品の、前記位置決め完了後に測定することが可能な少なくとも一部の第4の面における第4のプロファイルを前記位置決め完了前に測定するステップと、
前記第1の合わせ面と前記第2の合わせ面を突き合わせて前記位置決めを行うステップと、
前記位置決め完了後の前記第3の面における第5のプロファイルを測定するステップと、
前記位置決め完了後の前記第4の面における第6のプロファイルを測定するステップと、
測定した前記第1から第6のプロファイルに基づいて、前記隙間の大きさを算出するステップと、
算出した前記隙間の大きさに基づいて前記シムを製作するステップと、
前記隙間に前記シムを挿入して前記位置決めを行った状態で前記第1の部品と前記第2の部品を連結するステップと、
を有する構造体の製造方法。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
測定した前記第1から第6のプロファイルに基づいて、前記位置決め完了後の前記第1の合わせ面における第7のプロファイルと、前記位置決め完了後の前記第2の合わせ面における第8のプロファイルを算出し、
算出した前記第7及び第8の各プロファイルに基づいて、前記隙間の大きさを算出する請求項1記載の構造体の製造方法。
【請求項3】
測定した前記第3から第6のプロファイルに基づいて、前記位置決め完了後における前記第1の部品と前記第2の部品の各変形量を算出し、
算出した前記各変形量と、前記位置決め完了前に測定した前記第1及び第2の各プロファイルに基づいて、前記位置決め完了後の前記第1の合わせ面における第7のプロファイルと、前記位置決め完了後の前記第2の合わせ面における第8のプロファイルを算出する請求項2記載の構造体の製造方法。
【請求項4】
前記位置決め完了後における前記第1の合わせ面と、前記位置決め完了後における前記第2の合わせ面との間における距離を隙間ゲージで測定せずに、算出した前記隙間の大きさに基づいて前記シムを製作する請求項1記載の構造体の製造方法。
【請求項5】
ウェブを有する部品又はパネルからなる前記第1の部品と、ウェブを有する部品、パネル、補強部材又はフィッティングからなる前記第2の部品とを連結することによって前記構造体を製造する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、構造体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
翼構造体等の航空機構造体は、部品の組立によって製作されるが、製造誤差等によって部品間にギャップが発生した場合には、ギャップを埋めるためのシムが挿入される(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。部品間に生じたギャップを埋めるためシムを製作するためには、製作すべきシムの形状を決定することが必要となる。そこで、多くの場合、部品間に生じたギャップを隙間ゲージで直接測定することによって、シムの形状が決定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-051751号公報
特開2018-041439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、部品間に生じたギャップを隙間ゲージで測定しようとしても、部品同士を合わせる面の端部における隙間しか計測することができない。このため、部品同士を合わせる面の中央付近でギャップが膨らんでいる場合のように、部品の端部以外の部分においてギャップが膨らんでいても、ギャップが膨らんでいることを把握することができない。その結果、部品間に隙間が残ったり、シムの挿入後に隙間が発見された場合にはシムの再作が必要になったりするという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、部品の連結によって構造体を製作する場合において、部品間にギャップが生じた際に適切な形状のシムを製作できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態に係る構造体の製造方法は、第1の部品と第2の部品との間に形成される隙間にシムを挿入して連結することによって、航空機、航空機部品、宇宙飛行体又は宇宙飛行体の部品からなる構造体を製造するものである。この製造方法は、前記第1の部品の、前記第2の部品との第1の合わせ面における第1のプロファイルを、前記第1の部品及び前記第2の部品の連結位置への前記第1の部品及び前記第2の部品の位置決め完了前に測定するステップと、前記第2の部品の、前記第1の部品との第2の合わせ面における第2のプロファイルを、前記位置決め完了前に測定するステップと、前記第1の部品の、前記位置決め完了後に測定することが可能な少なくとも一部の第3の面における第3のプロファイルを前記位置決め完了前に測定するステップと、前記第2の部品の、前記位置決め完了後に測定することが可能な少なくとも一部の第4の面における第4のプロファイルを前記位置決め完了前に測定するステップと、前記第1の合わせ面と前記第2の合わせ面を突き合わせて前記位置決めを行うステップと、前記位置決め完了後の前記第3の面における第5のプロファイルを測定するステップと、前記位置決め完了後の前記第4の面における第6のプロファイルを測定するステップと、測定した前記第1から第6のプロファイルに基づいて、前記隙間の大きさを算出するステップと、算出した前記隙間の大きさに基づいて前記シムを製作するステップと、前記隙間に前記シムを挿入して前記位置決めを行った状態で前記第1の部品と前記第2の部品を連結するステップとを有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態に係る構造体の製造方法の流れを示すフローチャート。
図1に示す製造方法で製造される構造体の組立順序を概略的に説明する図。
図1に示す製造方法で製造される構造体の第1の例を示す斜視図。
図1に示す製造方法で製造される構造体の第2の例を示す斜視図。
図1に示す製造方法で製造される構造体の第3の例を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態に係る構造体の製造方法について添付図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係る構造体の製造方法の流れを示すフローチャートである。
【0010】
図1に示す構造体の製造方法は、第1の部品と第2の部品との間に形成される隙間にシムを挿入して連結することによって、構造体を製造する場合に採用することができる。すなわち、構造体は、少なくとも第1の部品と第2の部品を組立てることによって製作され、第1の部品と第2の部品との間に形成される隙間にシムが挿入される。
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る