TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025075127
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186072
出願日2023-10-31
発明の名称飛行体ポート
出願人株式会社小糸製作所
代理人個人
主分類B64U 80/20 20230101AFI20250508BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】ドローンのような飛行体の整備を行うための飛行体ポートであり、整備に際しての通行者や飛行体の安全性を高める。
【解決手段】道路の一部に配設され、飛行体(ドローン)2が離着陸可能なプラットホーム101が路面から所定の高さ位置に設けられ、着陸した飛行体2を整備する機能を備える飛行体ポート1である。ポート1近傍の通行者M2を検知する検知装置12と、所定の警告を報知する報知装置13と、検知した通行者M2に対して報知装置13での報知を制御する制御装置14を備える。整備は飛行体2が搭載している電源装置(水素ボンベ3)の交換であってもよく、飛行体2の離着陸時や調整時に、報知装置12により所要の警告の報知を行い、通行者M2の安全を確保する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
道路の一部または道路に近接した場所に配設され、飛行体が離着陸可能なプラットホームが路面から所定の高さ位置に設けられ、着陸された飛行体を整備する機能を備えたポートであって、少なくともポート近傍の通行者を検知する検知装置と、所定の警告を報知する報知装置と、前記検知装置で検知した通行者に対して前記報知装置での報知を制御する制御装置を備えることを特徴とする飛行体ポート。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記飛行体がポートに離着陸する際に、前記検知装置において通行者が所定領域内に存在していることを検知したときに、前記飛行体の離着陸を停止させるとともに、前記報知装置を制御して通行者に対して所定の警告を報知する請求項1に記載の飛行体ポート。
【請求項3】
前記制御装置は、前記飛行体が備える電源装置を整備する際に、前記検知装置において通行者が所定領域内に存在していることを検知したときに、前記整備を停止させるとともに、前記報知装置を制御して通行者に対して所定の警告を報知する請求項1に記載の飛行体ポート。
【請求項4】
前記制御装置は、通行者に対する危険度の相違により前記報知装置での報知形態を相違する請求項1に記載の飛行体ポート。
【請求項5】
前記報知装置は、画像を表示する表示手段と、画像を投影する投影手段と、音声を発音する発音手段の少なくとも一つを備える請求項1に記載の飛行体ポート。
【請求項6】
前記飛行体における整備対象は燃料ボンベを備える燃料電池であり、前記整備は当該燃料ボンベを交換する作業である請求項1に記載の飛行体ポート。
【請求項7】
前記飛行体は複数の回転翼を備えるドローンであり、前記燃料ボンベは水素ボンベである請求項6に記載の飛行体ポート。
【請求項8】
前記燃料ボンベを地上から前記プラットホームに昇降させる昇降装置を備える請求項6に記載の飛行体ポート。
【請求項9】
前記道路を照明する照明器を備える請求項1に記載の飛行体ポート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は飛行体が駐機して整備を行うためのポートに関し、特にドローン用のポートに適用して好適な飛行体ポートに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、商品等の物品を自動配送する流通システムが提案されており、特に交通渋滞の影響を受け難い小型の飛行体、例えばドローンを利用した流通システムの実用化が進められている。ドローンは電池を用いているが、航続距離を長くする目的から、水素を燃料とする燃料電池を用いたドローンが開発されている。この燃料電池を用いたドローン(以下、単にドローンと称する)では、搭載している水素ボンベを交換するためのポート(駐機場)、あるいは水素ボンベに水素を充填するためのポート(以下、これらをポートと称する)を配備することが必要とされる。例えば、前者の場合には、ポートに交換用の水素ボンベを保管しておき、ポートに飛行して来て着陸し、駐機しているドローンに対して作業員が水素ボンベを交換し、あるいは自動交換機にて交換する機能を備えるようにする。
【0003】
ドローンを配送に利用する場合には、燃料の消費を抑制することから、できるだけドローンが担当する配送領域から近い位置にポートを配備することが好ましい。ドローンの配送領域が市街領域である場合には、ポートは必然的に市街地に配備されることになる。市街地に配備されるポートには、水素ボンベの交換を含む種々の作業に際しての安全性を確保することが要求される。例えば、駐機するドローンに対する安全性や、市街地を通行する人や車両等の通行者に対する安全性を確保することが要求される。特に、水素ボンベの交換時には、通行者がポートに近づかないようにすることが要求される。このことは水素ボンベの交換に限られるものではなく、ドローンの装備品の交換、調整等の整備を行う場合についても同様である。
【0004】
特許文献1には、ドローンポートにおける安全性を確保する技術が提案されている。この技術は、ドローンポートにおいて複数のドローンの相互接触を避けるために、ポート側において特定のドローンを選択し、選択したドローンを優先的に着陸させる技術である。また、ドローンポートに物体が存在しないことを検知してドローンを着陸させる技術も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-114297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の技術は、ドローンの相互間、あるいはドローンと物体との間の接触を防止して安全性を確保する技術であり、ドローンに搭載されている水素ボンベの交換やその他の整備に際しての安全性を確保することについては特に言及されていない。そのため、特許文献1の技術を、水素ボンベを交換するポートに適用して通行者に対する安全性を確保することは難しく、前記したようなポートにおける安全性にかかわる要求を満たしたポートを構築することは難しい。
【0007】
本発明の目的は、ドローンのような飛行体が駐機し、かつ水素ボンベや電池等のような飛行体にかかわる整備を行うためのポートにおける飛行体の安全性、さらには通行者を含めた安全性を高めた飛行体ポートを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は道路の一部または道路に近接した場所に配設され、飛行体が離着陸可能なプラットホームが路面から所定の高さ位置に設けられ、着陸された飛行体に対する整備を行う機能を備えたポートであり、少なくともポート近傍の通行者を検知する検知装置と、所定の警告を報知する報知装置と、検知装置で検知した通行者に対して報知装置での報知を制御する制御装置を備える。
【0009】
例えば、制御装置は、飛行体がポートに離着陸する際に、検知装置において通行者が所定領域内に存在していることを検知したときに、飛行体の離着陸を停止させるとともに、報知装置を制御して通行者に対して所定の警告を報知する。あるいは、制御装置は、飛行体の電源装置を整備する際に、検知装置において通行者が所定領域内に存在していることを検知したときに、整備を停止させるとともに、報知装置を制御して通行者に対して所定の警告を報知する。
【0010】
本発明の好ましい形態は、飛行体の整備対象は燃料電池の燃料ボンベであり、当該燃料ボンベを交換することである。また、飛行体は複数の回転翼を備えるドローンであり、燃料ボンベは水素ボンベである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
ドローン
2か月前
個人
着火ドローン
3日前
個人
救難消防飛行艇
13日前
個人
ドローンシステム
4か月前
株式会社三圓
浮上装置
8か月前
個人
陸海空用の乗り物
1か月前
個人
連続回転可能な飛行機翼
23日前
個人
垂直離着陸機用エンジン改
4か月前
個人
ドローンの計測操作方法3
8か月前
個人
ドローンの計測操作方法2
8か月前
キヤノン電子株式会社
磁気トルカ
9か月前
個人
空中移動システム
5か月前
個人
ドローン消音装置
7か月前
個人
ドローンを自動離着陸する方法
4か月前
トヨタ自動車株式会社
ドローン
2か月前
個人
エアライナー全自動パラシュート
2か月前
合同会社アドエア
飛行体の落下補助装置
5か月前
合同会社アドエア
パラシュート射出装置
2か月前
株式会社ACSL
システム
3か月前
株式会社ACSL
システム
3か月前
株式会社小糸製作所
飛行体ポート
24日前
株式会社SUBARU
移動体
5か月前
全日本空輸株式会社
ドーリシステム
7か月前
個人
垂直離着陸機用ガスタービンエンジン
4か月前
ミネベアミツミ株式会社
無人機
2か月前
ミネベアミツミ株式会社
無人機
2か月前
管清工業株式会社
地中管内の調査装置
16日前
HDサービス合同会社
カメラ装着装置
7か月前
川崎重工業株式会社
水素航空機
23日前
株式会社SUBARU
構造体の製造方法
9か月前
株式会社日立製作所
推進装置
6か月前
株式会社 雲田商会
管路調査用ドローン
12日前
株式会社SUBARU
構造体の製造方法
9か月前
本田技研工業株式会社
航空機
8か月前
本田技研工業株式会社
航空機
8か月前
株式会社小糸製作所
航空機用灯具
9か月前
続きを見る