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公開番号2025174341
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024080627
出願日2024-05-17
発明の名称車両用灯具
出願人株式会社小糸製作所
代理人個人
主分類B60Q 1/24 20060101AFI20251120BHJP(車両一般)
要約【課題】自動車に連結したトレーラを監視するのに好適な配光特性を備え、かつデザイン上の要求を満たす照明ランプとして構成された車両用灯具を提供する。
【解決手段】車体後部に連結器JNTを介してトレーラTRLを連結する自動車CARの後部に設けられ、車体後部からトレーラTRLまでの領域を照明するための照明ランプ(TBGランプ)1として構成される。TBGランプ1は自動車CARに備えられている他のランプRCLと干渉しない位置において外部から露見されないよう、ガーニッシュGNの内部に配設される。また、TBGランプ1は少なくとも連結器JNTを含む領域を所定の照度で照明し、自動車CARにトレーラTRLが連結されたときに点灯される。
【選択図】図10

特許請求の範囲【請求項１】
車体後部に連結器を介してトレーラを連結する車両の後部に設けられ、少なくとも前記車体後部から前記トレーラまでの領域を照明するための照明ランプとして構成された車両用灯具であり、前記照明ランプは前記車両に備えられている他のランプと干渉しない位置において、当該車両の外部から露見されない状態で配設されており、少なくとも前記連結器を含む領域を所定の照度で照明することを特徴とする車両用灯具。
続きを表示（約 810 文字）【請求項２】
前記照明ランプは、前記車両に前記トレーラが連結されたときに点灯される請求項１に記載の車両用灯具。
【請求項３】
前記連結器は前記車両の車幅方向の中央位置に配設され、前記照明ランプは前記車両の車幅方向の中央位置を外れた位置に配設され、当該照明ランプから出射される光の一部を車幅方向の中央に向けて偏向する請求項１に記載の車両用灯具。
【請求項４】
前記照明ランプは光源部と、この光源部の光が入射され、かつ偏向して出射する照明レンズを備え、前記照明レンズは前記光源部の光を少なくとも車両の車幅方向に向けて偏向する請求項３に記載の車両用灯具。
【請求項５】
前記照明レンズは前記光源部の光を出射する光出射面として第１出射面と第２出射面を備え、第１出射面は前記車両の車体後部の近傍でかつ車幅方向の中央位置に向けて前記光を偏向し、第２出射面は前記車両の車体後部の遠方に向けて前記光を偏向する請求項４に記載の車両用灯具。
【請求項６】
前記照明レンズは前記光源部の光を入射する光入射面として、入射された前記光を水平方向にはそのままの状態または発散状態で透過させる入射面と、入射された前記光を鉛直方向には収束状態で透過させる入射面を備える請求項４に記載の車両用灯具。
【請求項７】
前記照明ランプは、前記車両の車体後部に設けられた装飾部材の内部に配設される請求項１に記載の車両用灯具。
【請求項８】
前記装飾部材は車体後部に設けられたガーニッシュであり、車体とガーニッシュとの間隙を通して前記照明ランプの光を出射する請求項７に記載の車両用灯具。
【請求項９】
前記照明ランプは少なくとも前記連結器よりも高い位置に配設され、前記照明ランプの光を車両の下方ないし斜め下方に向けて出射する請求項８に記載の車両用灯具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は自動車でトレーラを牽引する際に、トレーラを照明するために用いて好適な車両用灯具に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
自動車の後部にトレーラを連結して牽引する際に、夜間時にはトレーラに備えられているリアランプが点灯され、その一方で当該自動車のリアランプが消灯される。従来の自動車には、トレーラを監視するための照明用ランプが装備されていないため、自動車のリアランプが消灯されたときには、自動車の乗員がトレーラの状態、例えば自動車とトレーラとを連結している連結部の状態を監視することが難しくなる。特許文献１には、トレーラを監視する必要が生じたときにリアランプを点灯してトレーラを照明し、トレーラを監視できるようにした技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－５００３０５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１の技術によれば、リアランプを点灯してトレーラを照明することによりトレーラの監視は可能になるが、自動車のリアランプは所定の配光特性での照明を行うように設計されているので、リアランプを点灯したときにはトレーラを照明する一方で、トレーラを外れた領域にも光が照射されることがある。そのため、トレーラを外れた領域の光が他車両や歩行者に向けて照射されることがあり、他車両や歩行者を幻惑するおそれがある。
【０００５】
そこで、自動車にトレーラを監視するための専用の照明ランプを備えることが考えられる。しかし、新たな照明ランプを備えるに際しては、自動車に既に設けられているランプと干渉しないように配設位置に制約を受けるとともに、自動車のデザイン上の要求からも照明ランプの配設位置や形状等に制約を受ける。また、専用のランプから出射される照明用の光について、他車両や歩行者を幻惑しないための配光特性が要求される。このように、専用の照明ランプを備えるに際しては種々の課題がある。
【０００６】
本発明の目的は、トレーラを監視するのに好適な配光特性を備えるとともに、自動車のデザイン上の要求を満たすことができる照明ランプとして構成された車両用灯具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、車体後部に連結器を介してトレーラを連結する車両に設けられ、少なくとも車体後部からトレーラまでの領域を照明するための照明ランプとして構成された車両用灯具であり、照明ランプは車両に備えられている他のランプと干渉しない位置において車両の外部から露見されない状態で配設されており、少なくとも連結器を含む領域を所定の照度で照明する構成とされている。この照明ランプは車両にトレーラが連結されたときに点灯される。
【０００８】
本発明において、連結器は車両の車幅方向の中央位置に配設されており、照明ランプは車両の車幅方向の中央位置を外れた位置に配設され、照明ランプから出射される光の一部を車幅方向の中央に向けて偏向する構成とされる。例えば、照明ランプは光源部と、この光源部の光を偏向して出射する照明レンズを備えており、照明レンズは光源部の光を少なくとも車両の車幅方向に偏向する。
【０００９】
また、本発明において照明ランプは車両の車体後部に設けられた装飾部材の内部に配設されることが好ましい。例えば、装飾部材は車体後部に設けられたガーニッシュであり、車体とガーニッシュとの間隙を通して照明ランプの光が出射される。また、照明ランプは少なくとも連結器よりも高い位置に配設され、光を車両の下方ないし斜め下方に向けて出射する。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、照明ランプは車両に備えられている他のランプと干渉しない位置において車両の外部から露見されない状態で配設されるので、自動車のデザイン上の要求を満たすことができる。また、照明ランプは少なくとも連結器を含む領域を所定の照度で照明するので、トレーラを監視するのに好適な配光特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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