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公開番号2024097262
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-18
出願番号2023000717
出願日2023-01-05
発明の名称飛行艇
出願人個人
代理人個人,個人,個人
主分類B64C 35/00 20060101AFI20240710BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】より簡易な構成で水上航行時の造波抵抗を低減させ、効率的に離水速度まで加速させることのできる飛行艇を提供する。
【解決手段】胴体2は、上下方向から見たときに前後方向に延びる板状に形成されていて、かつ、左右方向から見たときに中央部22が膨らむ流線型に形成され、胴体2の左端部と右端部に、胴体2の前後方向に延びる側板5,5が、胴体2の下面よりも下方に突出するようにそれぞれ立設され、上記胴体2の後端部23であって、左端部に立設された側板5と、右端部に立設された側板5との間に、水平尾翼が揺動自在に支持されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
胴体と、
該胴体に設けられた主翼と、
上記胴体の上面に設けられた推進機とを有し、
水上で停止しているときには上記胴体が水面に浮き、水上で前進しているときには上記胴体が揚力を受けて水面から浮上する飛行艇において、
上記胴体は、前後方向に沿う断面において中央部が膨らむ流線型をなした板状に形成され、
上記胴体の左端部と右端部に、該胴体の前後方向に延びる側板が、上記胴体の下面よりも下方に突出するようにそれぞれ立設され、
上記胴体の後端部の上面に、一対の垂直尾翼が揺動自在に支持され、
上記主翼及び推進機は、いずれも、上記胴体の前後方向の上記中央部に設けられ、
上記胴体の後端部であって、上記左端部に立設された側板と、上記右端部に立設された側板との間に、水平尾翼が揺動自在に支持されていることを特徴とする飛行艇。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
上記側板の後端部が、上記胴体の後端部よりも後方に延出していることを特徴とする請求項1に記載の飛行艇。
【請求項3】
上記主翼は、上記胴体の中央部左側と該胴体の中央部右側にそれぞれ設けられており、上記胴体の上面よりも上方に配され、左右方向に延びる主翼本体と、該主翼本体の基端側に形成されていて、該胴体の中央部の上面に立設される主翼基部とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の飛行艇。
【請求項4】
上記胴体の中央部に、水を貯留するための貯留水槽と、該貯留水槽への給排水をするための給排水口と、該給排水口を開閉するための開閉機構と、上記貯留水槽と連通し、該貯留水槽内の気体を上記胴体の外部に排出するための通気口とが設けられ、
上記通気口は上記胴体の上面に設けられ、
上記給排水口は上記胴体の下面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の飛行艇。
【請求項5】
上記開閉機構は、上記給排水口の開口方向に往復動する駆動ロッドを有するシリンダーと、該駆動ロッドの先端側に設けられた弁体と、上記給排水口の周壁に形成された弁座とを有し、上記弁体と弁座との接離により、上記給排水口を開閉することを特徴とする請求項4に記載の飛行艇。
【請求項6】
上記貯留水槽は、下面に近づくにつれて平面方向の断面積が増大するように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の飛行艇。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、胴体の形状を飛行機の翼で採用されている流線形状とした飛行艇に関するものであり、水上で停止しているときには胴体に浮力が働くことで水面に浮き、水上で前進しているときには胴体と主翼に揚力が働くことで胴体が浮上して、離水することのできる飛行艇に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、水上で停止しているときには胴体に浮力が働くことで水面に浮き、水上で前進しているときには胴体と主翼に揚力が働くことで胴体が浮上して、離水することのできる飛行艇が知られている。例えば、特許文献1には、水上で離水時において上向きの揚力を発生させるための水中翼を艇底部の前方と後方にそれぞれ設け、この揚力によって機体を水面よりも上方に浮き上がらせることで、離水時における造波抵抗を低減させる飛行艇が開示されている。しかし、特許文献1の飛行艇は、飛行艇の艇底部の前方と後方に水中翼を設けているため、構造が複雑になり、製造コストも高くなる。
【0003】
このような課題に対して、本発明者は、簡単な構成で、離水時における推進抵抗を低減させる飛行艇を得るべく、鋭意検討を行った。その結果、機体の下面に気流の通路を形成し、この気流の圧力を上昇させて機体に揚力を得ることで、機体が水面から浮上し、それにより離水時における造波抵抗が低減することを見いだした。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-167792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はかかる知見に基づくものであり、本発明の技術的課題は、より簡易な構成で水上航行時の造波抵抗を低減させ、効率的に離水速度まで加速させることのできる飛行艇を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の飛行艇は、胴体と、該胴体に設けられた主翼と、上記胴体の上面に設けられた推進機とを有し、水上で停止しているときには上記胴体が水面に浮き、水上で前進しているときには上記胴体が揚力を受けて水面から浮上する飛行艇において、上記胴体は、前後方向に沿う断面において中央部が膨らむ流線型をなした板状に形成され、上記胴体の左端部と右端部に、該胴体の前後方向に延びる側板が、上記胴体の下面よりも下方に突出するようにそれぞれ立設され、上記胴体の後端部の上面に、一対の垂直尾翼が揺動自在に支持され、上記主翼及び推進機は、いずれも、上記胴体の前後方向の上記中央部に設けられ、上記胴体の後端部であって、上記左端部に立設された側板と、上記右端部に立設された側板との間に、水平尾翼が揺動自在に支持されていることを特徴とするものである。
【0007】
この場合において、上記側板の後端部は、上記胴体の後端部よりも後方に延出していることが好ましい。
また、上記主翼は、上記胴体の中央部左側と該胴体の中央部右側にそれぞれ設けられており、上記胴体の上面よりも上方に配され、左右方向に延びる主翼本体と、該主翼本体の基端側に形成されていて、該胴体の中央部の上面に立設される主翼基部とを有していてもよい。
【0008】
また、この飛行艇は、上記胴体の中央部に、水を貯留するための貯留水槽と、該貯留水槽への給排水をするための給排水口と、該給排水口を開閉するための開閉機構と、上記貯留水槽と連通し、該貯留水槽内の気体を上記胴体の外部に排出するための通気口とが設けられ、上記通気口は上記胴体の上面に設けられ、上記給排水口は上記胴体の下面に設けられていてもよい。
この場合において、上記開閉機構は、上記給排水口の開口方向に往復動する駆動ロッドを有するシリンダーと、該駆動ロッドの先端側に設けられた弁体と、上記給排水口の周壁に形成された弁座とを有し、上記弁体と弁座との接離により、上記給排水口を開閉するものであってもよい。
また、上記貯留水槽は、下面に近づくにつれて平面方向の断面積が増大するように形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の飛行艇は、胴体の左端部と右端部のそれぞれに側板が立設されているため、水上での前進時に、水面と胴体と側板とで囲まれた空間に空気が押し込まれれて気流通路が形成される。そして、この気流通路を通る空気によって、胴体に揚力が発生し、胴体を水面から浮上させることができる。
また、本発明の飛行艇は、胴体を水面から浮上させた状態で、飛行艇の速度を離水速度まで上昇させた時に、水平尾翼を下方向に揺動させることで、この気流通路の圧力が上昇し、それにより胴体にかかる揚力を増大させることができる。そのため、胴体が安定的に水面から浮上し、側板に生じる造波抵抗を低減させることができる。そして、この胴体が安定的に水面から浮上した状態で水平尾翼を上に上げることで、胴体が上向きとなり、胴体と主翼が揚力を受けるため、飛行艇を離水させることができる。
したがって、本発明によれば、従来よりも簡易な構成で、水上航行時の造波抵抗を少なくし、効率的に離水させることのできる飛行艇を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る飛行艇の平面図である。
本発明に係る飛行艇の側面図である。
本発明に係る飛行艇の正面図である。
本発明に係る飛行艇が水上に浮いている状態を示す図である。
図4に示す飛行艇が水面から浮上している状態を示す図である。
図4に示す飛行艇が離水している状態を示す図である。
図4に示す飛行艇が空中を上昇している状態を示す図である。
図4に示す飛行艇が水平飛行をしている状態を示す図である。
図4に示す飛行艇が着水している状態を示す図である。
本発明に係る消防用の飛行艇の平面図である。
本発明に係る消防用の飛行艇の側面図である。
本発明に係る消防用の飛行艇の正面図である。
消防用の飛行艇の給排水口を閉じた状態を示す図である。
消防用の飛行艇の給排水口を開いた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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