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公開番号
2025019842
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-07
出願番号
2023123687
出願日
2023-07-28
発明の名称
金属樹脂複合体及びその製造方法
出願人
株式会社神戸製鋼所
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B29C
43/18 20060101AFI20250131BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】プレス成形により金属樹脂複合体を製造するにあたり、金型と押出材との隙間に樹脂材が意図せず流れ込むことを抑制する。
【解決手段】押出材20は、金属が露出する露出面21aを形成し、押出材20が第1金型91の収容部92に収容されている収容状態において、収容部92の第1内側面92aに近接対向すべき第1側壁21と、樹脂材50で被覆される被覆面22aを形成し、収容部92の第2内側面92bと共に樹脂材50が充填されるキャビティ90aを画定する第2側壁22と、第1側壁の型開き方向側の端部から突出し、収容状態において第1金型10に係止される鉤部29と、を有する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
金属製の押出材に樹脂材をプレス成形によって一体化する金属樹脂複合体の製造方法であって、
前記押出材の少なくとも一部を収容する収容部を形成する第1金型、及び前記第1金型に対して型閉め方向及び型開き方向に移動可能な第2金型を含む金型を準備することと、
前記押出材を前記収容部に収容し、前記樹脂材を前記第1金型に配置することと、
前記第2金型を前記型閉め方向に移動させ、前記押出材と前記金型とで画定されるキャビティを形成し、前記樹脂材を加圧して前記キャビティ内に充填することと、
を備え、
前記押出材は、
前記金属が露出する露出面を形成し、前記押出材が前記収容部に収容されている収容状態において、前記収容部の第1内側面と近接対向すべき第1側壁と、
前記樹脂材で被覆される被覆面を形成し、前記収容状態において、前記収容部の第2内側面と共に前記キャビティを画定する第2側壁と、
前記第1側壁の前記型開き方向側の端部から突出し、前記収容状態において前記第1金型に係止される鉤部と、
を有する、
金属樹脂複合体の製造方法。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記第1金型が、前記鉤部の外面の端部によって画定され、前記キャビティの一部を構成する溝を形成する、
請求項1に記載の金属樹脂複合体の製造方法。
【請求項3】
前記押出材及び前記樹脂材が、前記第2側壁の前記型閉め方向側の端部において嵌合構造を構成する、
請求項1又は2に記載の金属樹脂複合体の製造方法。
【請求項4】
前記押出材が、
前記収容状態において前記第1側壁及び前記第2側壁の前記型開き方向側の端部同士を接続する外接続壁と、
前記外接続壁と前記前記第2側壁とのコーナー部において前記被覆面に対して突出する突起と、
を更に有する、
請求項1又は2に記載の金属樹脂複合体の製造方法。
【請求項5】
金属製の押出材に樹脂材をプレス成形によって一体化してなる金属樹脂複合体であって、
前記押出材が、
前記金属を露出させる露出面を形成する第1側壁と、
前記樹脂材で被覆される被覆面を形成する第2側壁と、
前記第1側壁の前記露出面の端部から突出する鉤部と、
を有する、
金属樹脂複合体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属樹脂複合体、及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
車両フレームのような構造部品に適用される金属樹脂複合体について、様々な構造や製造方法が提案されてきた。例えば、特許文献1に開示される複合体では、熱硬化性を有する炭素繊維強化樹脂(CFRP)が、アルミ押出材の表面に接着剤で接着される。特許文献2に開示される複合体では、アルミ板にCFRPを熱プレスすることにより、アルミ板とCFRPとが一体化される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-119422号公報
特開2020-104411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アルミ押出材を含む複合体の製造に、特許文献2に例示された熱プレスを適用する場合には、アルミ押出材の公差を考慮して、金型と、基準寸法を有すると仮想されたアルミ押出材との間に相応の隙間を形成するように、金型を準備する必要があると考えられる。これにより、複合体を1つ製造するたび、公差内で成形されているアルミ押出材を金型に適正に設置できる。他方、アルミ押出材は、特許文献1で教示されるように熱間で押し出される。そのため、押出中にねじれや曲がりが生じやすく、アルミ押出材の寸法精度を高くすることは難しい。
【0005】
アルミ押出材の寸法精度の低さに照らして、金型とアルミ押出材との隙間は、金型の合わせ面同士の隙間と比べ、相当大きくする必要があると考えられる。すると、熱プレス中に、アルミ押出材の姿勢が金型に対して安定せず、意図せずに形成された隙間内へと樹脂材が流れ込むおそれがある。
【0006】
本発明は、押出材に樹脂材をプレス成形することにより金属樹脂複合体を製造するにあたり、金型と押出材との隙間に樹脂材が意図せず流れ込むことを抑制することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、金属製の押出材に樹脂材をプレス成形によって一体化する金属樹脂複合体の製造方法であって、前記押出材の少なくとも一部を収容する収容部を形成する第1金型、及び前記第1金型に対して型閉め方向及び型開き方向に移動可能な第2金型を含む金型を準備することと、前記押出材を前記収容部に収容し、前記樹脂材を前記第1金型に配置することと、前記第2金型を前記型閉め方向に移動させ、前記押出材と前記金型とで画定されるキャビティを形成し、前記樹脂材を加圧して前記キャビティ内に充填することと、を備え、前記押出材は、前記金属が露出する露出面を形成し、前記押出材が前記収容部に収容されている収容状態において、前記収容部の第1内側面と近接対向すべき第1側壁と、前記樹脂材で被覆される被覆面を形成し、前記収容状態において、前記収容部の第2内側面と共に前記キャビティを画定する第2側壁と、前記第1側壁の前記型開き方向側の端部から突出し、前記収容状態において前記第1金型に係止される鉤部と、を有する、金属樹脂複合体の製造方法を提供する。
【0008】
上記構成によれば、樹脂材が加圧されると、成形圧が樹脂材を介して押出材に作用する。鉤部の第1金型への係止により、押出材は、第1側壁の露出面が収容部の第1内側面に近接する姿勢を維持できる。すなわち、樹脂材をキャビティ内に充填している間、第1側壁と第1内側面との間の隙間を詰め続けることができる。樹脂材が露出面上で固化することを避け、金属が露出面に適切に露出するため、離型後に余分な樹脂を剥離する作業を省略又は大幅に簡略化できる。他方、被覆面と第2内側面との間には隙間が形成されるが、この隙間は、被覆面上に被覆されるべき樹脂材を意図的に流し込むキャビティとして機能する。樹脂材は被覆面上で適切に固化し、第2側壁が樹脂材で適切に被覆される。
【0009】
前記第1金型が、前記鉤部の外面の端部によって画定され、前記キャビティの一部を構成する溝を形成してもよい。
【0010】
上記構成によれば、鉤部の周辺に樹脂材を分厚く設けることができ、樹脂材が押出材からはがれにくくなる。
(【0011】以降は省略されています)
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