TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025018809
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023122822
出願日2023-07-27
発明の名称内臓脂肪蓄積抑制剤およびAKT活性化・ACC活性調節剤
出願人辻製油株式会社,国立大学法人三重大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61K 36/752 20060101AFI20250130BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】内臓脂肪の蓄積を抑制するのに有効な剤として、内臓脂肪蓄積抑制剤、AKT活性化剤、ACC活性調節剤などを提供することを目的とする。
【解決手段】本内臓脂肪蓄積抑制剤は、経口摂取により、内臓脂肪の蓄積を抑制する剤であって、カボス果皮の抽出物を有効成分として含有し、また、レシチンを含有し、該レシチンにカボス果皮の抽出物が内包され、カボス果皮の抽出物100質量部に対して、レシチンを120質量部~500質量部含有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
経口摂取により、内臓脂肪の蓄積を抑制する内臓脂肪蓄積抑制剤であって、カボス果皮の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする内臓脂肪蓄積抑制剤。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記内臓脂肪蓄積抑制剤は、レシチンを含有し、該レシチンに前記カボス果皮の抽出物が内包されることを特徴とする請求項1記載の内臓脂肪蓄積抑制剤。
【請求項3】
前記カボス果皮の抽出物100質量部に対して、前記レシチンを120質量部~500質量部含有することを特徴とする請求項2記載の内臓脂肪蓄積抑制剤。
【請求項4】
前記内臓脂肪が、腹腔内に蓄積した脂肪であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の内臓脂肪蓄積抑制剤。
【請求項5】
カボス果皮の抽出物を有効成分として含有することを特徴とするAKT活性化剤。
【請求項6】
カボス果皮の抽出物を有効成分として含有することを特徴とするACC活性調節剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内臓脂肪蓄積抑制剤、AKT活性化剤、およびACC活性調節剤などに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、肥満者は、世界中で増加しており、世界人口の約10%に相当するともいわれている。肥満は、深刻な健康問題であり、2型糖尿病、冠状動脈性心臓病、高血圧、癌などの多くの病気の危険因子である。過度にカロリー摂取量が増加すると、脂肪細胞は、トリアシルグリセロールの形でエネルギーを蓄積し、その結果、脂肪生成が促進され、脂肪組織の量が増加し、肥満となる。生活習慣病の予防には肥満の回避と改善が必要であり、近年、脂肪の生成を調節することに関する研究が行われている。
【0003】
ここで、前駆脂肪細胞3T3-L1細胞は、薬剤による刺激で効率よく脂肪細胞に分化する細胞であることから、脂肪細胞の分化から脂肪生成までのメカニズムに関する様々な研究に用いられている。そして、前駆脂肪細胞3T3-L1細胞を用いた研究により、薬物や天然成分が脂肪生成の促進または抑制を引き起こすことが種々報告されている。
【0004】
本出願人は、従来より、柑橘類の果皮の生理学的機能の研究を行っている。近年では、前駆脂肪細胞3T3-L1細胞を用いた研究において、カボス果皮の抽出物が脂肪細胞の脂肪滴蓄積を抑制したことを報告している(特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1では、生体内(in vivo)での報告はなされておらず、また、作用メカニズムの報告もなされていない。
【0005】
ところで、柑橘類は、機能性に関わる成分として、ノビレチンなどのポリメトキシフラボン類(PMFs)を含むことが知られている。PMFsは、脂肪細胞の分化や生成に関わるとされており、具体的には、細胞内のホスホジエステラーゼE(PDE)の活性を阻害することで、細胞内の環状アデノシン一リン酸(cAMP)を過剰に増加させる。そして、cAMPがプロテインキナーゼA(PKA)に結合し、PKAが活性化されるとAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)を活性化して、その下流のアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)が調節され、脂肪分解系が促進され、脂肪生成・蓄積が抑制される。このように、PKA/AMPKシグナル伝達経路の活性化は、脂肪生成・蓄積を抑制する方法の一つと考えられている。
【0006】
また、肥満は内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満がある。内臓脂肪型肥満は、皮下脂肪型に比べて種々の生活習慣病の原因となりやすく、特に、生活習慣病の予防の観点では、内臓脂肪の蓄積を抑えることが重要であるとされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-183565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、内臓脂肪の蓄積を抑制するのに有効な剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行ったところ、カボス果皮の抽出物を経口摂取することにより、特に内臓脂肪の蓄積が抑制されることを見出した。さらに、作用メカニズムについて検討したところ、肝臓組織においては、AKT活性化によるPI3K/AKTシグナル伝達経路の活性化が寄与していることを見出し、さらに白色脂肪組織(WAT)では、AMPKシグナルの下流に存在するACCがりん酸化を受けて活性化の調節がなされていることを見出した。従来、柑橘類に含まれるポリメトキシフラボン類(PMFs)によるPKA/AMPKシグナル伝達経路の活性化は報告されているが、今回、柑橘類によるPI3K/AKTシグナル伝達経路の活性化を新たに見出した。すなわち、本発明は下記の構成を有するものである。
【0010】
本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤は、経口摂取により、内臓脂肪の蓄積を抑制する内臓脂肪蓄積抑制剤であって、カボス果皮の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

辻製油株式会社
ヒアルロン酸産生促進剤およびその製造方法
3か月前
辻製油株式会社
内臓脂肪蓄積抑制剤およびAKT活性化・ACC活性調節剤
1か月前
個人
健康器具
28日前
個人
歯茎みが品
1か月前
個人
鼾防止用具
24日前
個人
錠剤撒き器
6か月前
個人
歯の掃除具
4か月前
個人
塗り薬塗り具
3か月前
個人
身体牽引装置
4か月前
個人
白内障治療法
3日前
個人
乗馬テラピー
4か月前
個人
マッサージ機
1か月前
個人
脈波測定方法
24日前
個人
導電香
1か月前
個人
脈波測定方法
1か月前
個人
片足歩行支援具
2か月前
個人
クリップ
1か月前
個人
健康器具
3か月前
個人
発熱器具
4か月前
個人
収納容器
3か月前
個人
染毛方法
3か月前
株式会社コロナ
脱臭機
6か月前
個人
眼科診療車
2か月前
個人
動体視力強化装置
5か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
6か月前
個人
口内洗浄具
1か月前
個人
車椅子持ち上げ器
3日前
個人
鼻腔拡張具
6か月前
個人
磁器治療器
4か月前
個人
血管硬化度算出方法
5か月前
株式会社コーセー
化粧料
2か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
3か月前
東レ株式会社
下肢着用具
4か月前
個人
避難困難者救出台車
2か月前
株式会社 MTG
浴用剤
1か月前
株式会社結心
手袋
10日前
続きを見る