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公開番号2025018219
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121736
出願日2023-07-26
発明の名称車載空調システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類B60H 1/32 20060101AFI20250130BHJP(車両一般)
要約【課題】騒音および消費電力をより低減できる車載空調システムを提供する。
【解決手段】車載空調システム10は、車両に搭載され、コンプレッサ20とコンデンサ22とを含む空調装置12と、前記コンデンサ22に風を送る電動ファン14と、前記コンプレッサ20が吐出する冷媒圧力の瞬時値を圧力瞬時値Piとして検出する圧力センサ16と、検出圧力に応じて前記電動ファン14の出力を制御するコントローラ18と、を備え、前記コントローラ18は、現在から前記所定時間前までのサンプリング期間における前圧力瞬時値Piの平均値を圧力平均値Paveとして算出し、前記圧力平均値Pabeが規定の基準閾値Pthを超えた場合に、前記電動ファン14を規定の標準出力Loよりも高出力で駆動させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載され、コンプレッサとコンデンサとを含む空調装置と、
前記コンデンサに風を送る電動ファンと、
前記コンプレッサが吐出する冷媒圧力の瞬時値を圧力瞬時値として検出する検出装置と、
検出圧力に応じて前記電動ファンの出力を制御するコントローラと、
を備え、前記コントローラは、現在から前記所定時間前までのサンプリング期間における前記圧力瞬時値の平均値を圧力平均値として算出し、前記圧力平均値が規定の基準閾値を超えた場合に、前記電動ファンを規定の標準出力よりも高出力で駆動させる、
ことを特徴とする車載空調システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書は、車両に搭載される車載空調システムを開示する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、車両に搭載される車載空調システムが多数提案されている。例えば、特許文献1には、コンプレッサと、コンデンサと、電動ファンと、圧力検出手段と、制御手段と、を有する車載空調システムが開示されている。特許文献1において、検出手段は、コンプレッサが吐出する冷媒の圧力を検出する。また、制御手段は、検出された冷媒圧力に応じて、電動ファンの回転速度を制御する。具体的には、制御手段は、検出された冷媒圧力が予め規定された所定値以上の場合、所定値未満の場合よりも、速い速度で電動ファンを回転させる。かかる構成によれば、冷媒圧力が高いときには、電動ファンの出力が向上するため、コンプレッサに過剰な負荷がかかることが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平05-050847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1等の従来技術の場合、冷媒圧力の瞬時値に基づいて電動ファンの駆動を制御していたため、電動ファンが高出力運転に切り替わる頻度が高かった。すなわち、通常、所望の冷暖房能力を確保するために、コンプレッサの回転数が、短時間の間に増減する。コンプレッサの回転数の増減に伴い、冷媒圧力も、短時間の間に、増減する。その結果、冷媒圧力が、瞬間的にのみ、高くなることが多かった。従来の空調システムの場合、このように、冷媒圧力が、瞬間的にのみ高くなった場合にも、電動ファンが高出力運転に切り替わっていた。そして、これにより、騒音の増加や、消費電力の増加を招いていた。
【0005】
そこで、本明細書では、騒音および消費電力をより低減できる車載空調システムを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書で開示する車載空調システムは、車両に搭載され、コンプレッサとコンデンサとを含む空調装置と、前記コンデンサに風を送る電動ファンと、前記コンプレッサが吐出する冷媒圧力の瞬時値を圧力瞬時値として検出する検出装置と、検出圧力に応じて前記電動ファンの出力を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、現在から前記所定時間前までのサンプリング期間における前圧力瞬時値の平均値を圧力平均値として算出し、前記圧力平均値が規定の基準閾値を超えた場合に、前記電動ファンを規定の標準出力よりも高出力で駆動させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する車載空調システムによれば、電動ファンの出力の切り替えを、圧力平均値に基づいて判断しているため、高出力運転への切り替わりの頻度を低く抑えることができる。結果として、騒音および消費電力をより低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
空調システムの構成を示すブロック図である。
空調システムに関係する複数のパラメータの経間変化を示すグラフである。
従来の空調システムに関係する複数のパラメータの経間変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して空調システム10の構成について説明する。図1は、空調システム10の構成を示すブロック図である。この空調システム10は、車両に搭載される。空調システム10は、空調装置12と、電動ファン14と、圧力センサ16と、コントローラ18と、を含む。
【0010】
空調装置12は、ユーザからの要求に応じて、車室内を空調する。かかる空調装置12は、冷媒の膨縮、および、外部と冷媒との熱交換を組み合わせて、熱を移動させるヒートポンプ回路を含む。より具体的に説明すると、空調装置12は、コンプレッサ20と、コンデンサ22と、エバポレータ24と、ブロアファン26と、冷媒流路28と、を含む。コンプレッサ20は、冷媒流路28に流れる冷媒を圧縮して吐出する。圧縮圧力、ひいては、コンプレッサ20の回転数は、必要とされる冷暖房能力に応じて増減される。後述するコントローラ18は、例えば、必要な冷暖房能力を維持できるように、コンプレッサ20の回転数をフィードバック制御する。
(【0011】以降は省略されています)

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