TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025018131
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023121593
出願日
2023-07-26
発明の名称
X線撮影装置およびX線撮影システム
出願人
株式会社島津製作所
代理人
個人
,
個人
主分類
A61B
6/04 20060101AFI20250130BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】所定の方向に天板が傾くことに起因して、天板上における被検者の位置がずれることを抑制することが可能なX線撮影装置を提供する。
【解決手段】このX線撮影装置1は、X線照射部10と、X線検出器11と、天板12と、天板駆動機構13と、撮影部14と、被検者90および被検者保持部材21の画像に基づいて、被検者保持部材21の有無を取得する画像処理部15と、画像処理部15によって取得された被検者保持部材21の有無に基づいて、被検者保持部材21が配置されていない方向である移動不可の方向52を取得するとともに、天板12を傾ける方向と移動不可の方向52とが一致している場合に、天板駆動機構13の動作の制限、および、天板12を傾ける方向と移動不可の方向52とが一致していることの報知のうちの少なくともいずれかを行う制御部16と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
X線を照射するX線照射部と、
前記X線照射部から照射されたX線を検出するX線検出器と、
被検者が載置される天板と、
前記天板の傾きを変更可能な天板駆動機構と、
前記天板に載置された被検者、および、前記天板に配置され、被検者の姿勢を保持する被検者保持部材を撮影する撮影部と、
前記撮影部によって撮影された被検者および前記被検者保持部材の画像に基づいて、前記被検者保持部材の有無を取得する画像処理部と、
前記画像処理部によって取得された前記被検者保持部材の有無に基づいて、前記被検者保持部材が配置されていない方向である移動不可の方向を取得するとともに、前記天板駆動機構による前記天板を傾ける方向と、前記移動不可の方向とが一致しているか否かを判定し、前記天板を傾ける方向と前記移動不可の方向とが一致している場合に、前記天板駆動機構の動作の制限、および、前記天板を傾ける方向と前記移動不可の方向とが一致していることの報知のうちの少なくともいずれかを行う制御部と、を備える、X線撮影装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記天板を傾ける方向と前記移動不可の方向とが一致している場合において、前記天板駆動機構による前記天板の動作を制限するとともに、前記天板を傾ける方向と前記移動不可の方向とが一致していることを報知するように構成されている、請求項1に記載のX線撮影装置。
【請求項3】
前記被検者保持部材は、肩当て、握り棒、および、踏み台のうちの少なくともいずれかを含み、
前記画像処理部は、前記肩当て、前記握り棒、および、前記踏み台のうちの少なくともいずれかが、前記天板に配置されているか否かを取得することにより、前記被検者保持部材の有無を取得するように構成されており、
前記制御部は、前記天板を傾ける方向に対応する位置に、前記肩当て、前記握り棒、および、前記踏み台のうちの対応する前記被検者保持部材が配置されているか否かを判断し、前記天板を傾ける方向に対応する位置に、前記肩当て、前記握り棒、および、前記踏み台のうちの対応する前記被検者保持部材が配置されていない方向を、前記移動不可の方向に設定するように構成されている、請求項2に記載のX線撮影装置。
【請求項4】
前記画像処理部は、前記撮影部によって撮影された被検者および前記被検者保持部材の画像に基づいて、前記被検者保持部材の有無とともに、前記天板における被検者の向き、および、前記被検者保持部材の位置を取得するように構成されており、
前記制御部は、前記天板における被検者の向きと、前記被検者保持部材の有無および位置とに基づいて、前記移動不可の方向を設定するように構成されている、請求項3に記載のX線撮影装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記天板駆動機構による前記天板を傾ける動作を禁止するか、または、前記天板駆動機構による前記天板を傾ける速度を低下させることにより、前記天板駆動機構による前記天板の動作を制限するように構成されている、請求項4に記載のX線撮影装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記天板駆動機構による前記天板を傾ける動作を禁止することにより、前記天板駆動機構による前記天板の動作を制限するとともに、前記天板を傾ける動作を禁止した後、操作者による前記天板の動作の制限を解除する操作入力を受け付けるまで、前記天板駆動機構による前記天板を傾ける動作の禁止を継続するように構成されている、請求項5に記載のX線撮影装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記天板を傾ける方向と前記移動不可の方向とが一致している場合において、前記天板駆動機構に対する前記天板を移動させる操作入力があった後に、前記天板駆動機構による前記天板の動作を制限するとともに、前記天板を傾ける方向と前記移動不可の方向とが一致していることを報知するように構成されている、請求項6に記載のX線撮影装置。
【請求項8】
前記画像処理部は、前記天板における前記被検者保持部材の位置を取得することを学習させた学習済みモデルによって、前記被検者保持部材の位置を取得するように構成されている、請求項7に記載のX線撮影装置。
【請求項9】
前記被検者保持部材の種類と、前記天板を傾ける方向との関係を記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、操作者の操作入力に基づいて、前記被検者保持部材の種類と、前記天板を傾ける方向との関係を、前記記憶部に記憶するとともに、前記天板を傾ける方向と前記移動不可の方向とが一致している場合でも、前記記憶部に記憶された前記被検者保持部材の種類と前記天板を傾ける方向との関係において、前記移動不可の方向への移動が許容されていれば、前記移動不可の方向に対する前記天板の動作を許容するように構成されている、請求項1に記載のX線撮影装置。
【請求項10】
前記撮影部は、前記X線照射部の筐体のうち、前記天板と対向する位置に設けられている、請求項1に記載のX線撮影装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、X線撮影装置およびX線撮影システムに関し、特に、被検者を載置する天板を備え、天板の傾きを変更して撮影を行うX線撮影装置およびX線撮影システムに関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、被検者を載置する天板を備え、天板の傾きを変更して撮影を行うX線撮影装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、透視撮影台と、X線管装置と、X線検出器と、制御部と、を備えるX線透視撮影装置が開示されている。上記特許文献1に開示されている透視撮影台は、被検者を載置するための天板と、天板を回動させるローリング機構と、天板の回動中に被検者が把持するための握り棒と、を有する。また、上記特許文献1に開示されている制御部は、天板に載置された被検者の重心位置を推測し、推測した重心位置に基づいて、天板の動作を制御するように構成されている。具体的には、上記特許文献1に開示されている制御部は、被検者の重心位置が天板の回動中心よりも高い位置にあり、かつ、被検者が握り棒を把持していない場合には、天板の回動速度を減速させるように構成されている。また、上記特許文献1に開示されている制御部は、被検者の重心位置が天板の回動中心よりも低い位置にある場合、または、被検者が握り棒を把持している場合には、天板の回動速度を減速させないように制御するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-164131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1に開示されている構成では、被検者の重心位置が高く、かつ、被検者が握り棒(被検者保持部材)を把持していない場合にのみ、天板の回動(動作)を抑制(制限)するように構成されている。しかしながら、上記特許文献1には開示されていないが、天板を回動させて(傾けて)撮影するX線撮影装置では、被検者保持部材が配置されていない方向に天板を傾けて撮影する場合がある。上記特許文献1に開示されている構成では、被検者保持部材が配置されていない場合、被検者保持部材が把持されていないと判定される。被検者保持部材が把持されていないと判定された場合、被検者の重心位置が高い場合にのみ天板の動作が制限される。また、被検者の重心位置が低い場合、または、被検者保持部材が保持されていると判定された場合には、天板の動作が制限されない。しかしながら、たとえば、被検者の腰の近傍に配置された被検者保持部材を被検者が右手で把持している状態において、天板が被検者の右手側に傾いた場合には、被検者が被写体保持部材を把持していたとしても、体重をうまく支持することができずに、天板上における被検者の位置がずれる可能性があるという不都合がある。すなわち、被検者が被検者保持部材を把持しているか否かにかかわらず、天板が傾く方向によって、天板上における被検者の位置がずれる可能性があるという不都合がある。しかしながら、上記特許文献1には、天板が傾く方向に基づいて、天板の動作を制限する構成は開示されていない。そのため、上記特許文献1に開示されている構成では、所定の方向に天板が傾くことに起因して、天板上における被検者の位置がずれることを抑制することが困難であるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、所定の方向に天板が傾くことに起因して、天板上における被検者の位置がずれることを抑制することが可能なX線撮影装置およびX線撮影システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の第1の局面におけるX線撮影装置は、X線を照射するX線照射部と、X線照射部から照射されたX線を検出するX線検出器と、被検者が載置される天板と、天板の傾きを変更可能な天板駆動機構と、天板に載置された被検者、および、天板に配置され、被検者の姿勢を保持する被検者保持部材を撮影する撮影部と、撮影部によって撮影された被検者および被検者保持部材の画像に基づいて、被検者保持部材の有無を取得する画像処理部と、画像処理部によって取得された被検者保持部材の有無に基づいて、被検者保持部材が配置されていない方向である移動不可の方向を取得するとともに、天板駆動機構による天板を傾ける方向と、移動不可の方向とが一致しているか否かを判定し、天板を傾ける方向と移動不可の方向とが一致している場合に、天板駆動機構の動作の制限、および、天板を傾ける方向と移動不可の方向とが一致していることの報知のうちの少なくともいずれかを行う制御部と、を備える。
【0008】
この発明の第2の局面におけるX線撮影システムは、X線を照射するX線照射部と、X線照射部から照射されたX線を検出するX線検出器と、被検者が載置される天板と、天板の傾きを変更可能な天板駆動機構と、天板に載置された被検者、および、天板に配置され、被検者を保持する被検者保持部材を撮影する撮影部と、撮影部によって撮影された被検者および被検者保持部材の画像に基づいて、被検者保持部材の有無を取得する画像処理部と、画像処理部によって取得された被検者保持部材の有無に基づいて、被検者保持部材が配置されていない方向である移動不可の方向を取得するとともに、天板駆動機構による天板を傾ける方向と、移動不可の方向とが一致しているか否かを判定し、天板を傾ける方向と移動不可の方向とが一致している場合に、天板駆動機構の動作の制限、および、天板を傾ける方向と移動不可の方向とが一致していることの報知のうちの少なくともいずれかを行う制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明の第1の局面におけるX線撮影装置、および、第2の局面におけるX線撮影システムでは、被検者および被検者保持部材の画像に基づいて、被検者保持部材の有無を取得する画像処理部と、画像処理部によって取得された被検者保持部材の有無に基づいて、被検者保持部材が配置されていない方向である移動不可の方向を取得するとともに、天板駆動機構による天板を傾ける方向と、移動不可の方向とが一致しているか否かを判定し、天板を傾ける方向と移動不可の方向とが一致している場合に、天板駆動機構の動作の制限、および、天板を傾ける方向と移動不可の方向とが一致していることの報知のうちの少なくともいずれかを行う制御部とを備える。これにより、移動不可の方向と一致する方向に対して天板を傾ける操作入力があった場合には、天板駆動機構の動作が制限されるか、天板を傾ける方向と移動不可の方向とが一致していることが報知される。天板駆動機構の動作が制限される場合、天板上における被検者の位置がずれる角度まで天板が傾くことを抑制することができる。また、天板を傾ける方向と移動不可の方向とが一致していることが報知される場合、天板上における被検者の位置がずれる可能性があることを操作者に把握させることが可能となるので、操作者に対して天板駆動機構の動作を停止することを促すことができる。これらの結果、所定の方向に天板が傾くことに起因して、天板上における被検者の位置がずれることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態によるX線撮影装置を備えるX線撮影システムの構成を示したブロック図である。
一実施形態によるX線撮影装置の構成を示した模式図である。
一実施形態によるX線撮影システムが備える操作卓の構成を示した模式図である。
一実施形態による操作卓における第2入力受付部を拡大した模式図である。
一実施形態による撮影部が撮影する画像を説明するための模式図である。
一実施形態による画像処理部が、被検者保持部材の有無の情報、被検者保持部材の位置の情報、および、被検者の向きの情報を習得する構成を説明するための模式図である。
一実施形態による制御部が、移動不可の方向を取得する構成を説明するための模式図である。
一実施形態による制御部が、起倒方向を移動不可の方向に設定する構成を説明するための模式図である。
一実施形態による制御部が、逆傾斜方向を移動不可の方向に設定する構成を説明するための模式図である。
一実施形態による制御部が、頭足方向を軸とする回転方向のうちの一方側の方向を移動不可の方向に設定する構成を説明するための模式図である。
一実施形態による制御部が、頭足方向を軸とする回転方向のうちの他方側の方向を移動不可の方向に設定する構成を説明するための模式図である。
一実施形態による制御部が、天板を傾ける方向と移動不可の方向とが一致していることを報知する構成を説明するための模式図である。
一実施形態によるX線撮影装置が、天板の動作を制御する処理を説明するためのフローチャートである。
一実施形態による制御部が、天板駆動機構の動作の禁止を解除する処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
錠剤撒き器
5か月前
個人
歯の掃除具
3か月前
個人
男性用下着
7か月前
個人
歯茎みが品
19日前
個人
乗馬テラピー
3か月前
個人
塗り薬塗り具
2か月前
個人
マッサージ機
6日前
個人
身体牽引装置
3か月前
個人
導電香
12日前
個人
収納容器
1か月前
個人
染毛方法
2か月前
個人
健康器具
2か月前
個人
発熱器具
3か月前
個人
片足歩行支援具
27日前
個人
クリップ
26日前
個人
挟圧手工爪矯正具
5か月前
個人
磁器治療器
3か月前
個人
動体視力強化装置
3か月前
個人
眼科診療車
1か月前
株式会社コロナ
脱臭機
5か月前
個人
鼻腔拡張具
5か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
2か月前
個人
避難困難者救出台車
1か月前
株式会社コーセー
化粧料
27日前
株式会社 MTG
浴用剤
13日前
株式会社コーセー
美爪料
27日前
株式会社ナカニシ
生検針
3か月前
東レ株式会社
下肢着用具
3か月前
個人
血管硬化度算出方法
4か月前
個人
除菌システム
27日前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
5か月前
株式会社ダリヤ
皮膚洗浄剤
5か月前
株式会社ニデック
眼科装置
19日前
株式会社ファンケル
化粧料
4か月前
個人
唾液分泌促進具
3か月前
株式会社MIC
陰茎補助具
2か月前
続きを見る
他の特許を見る