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公開番号2025016920
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023119732
出願日2023-07-24
発明の名称ヘッドガスケット
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人
主分類F16J 15/08 20060101AFI20250129BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】シリンダブロックとシリンダヘッドとカバー部材との間のシール性を高める。
【解決手段】シリンダ軸方向を厚み方向とする第1基板と、第1基板におけるシリンダ軸方向の一方側に配置された第2基板と、第2基板における前記シリンダ軸方向の一方側に配置された第3基板とを設け、第1乃至第3基板の少なくとも一つに、シリンダ軸方向の一方側または他方側に突出し且つシリンダ軸方向視においてカバー部材の合わせ面に向かって延びる稜線を有する突部を設ける。第2基板および第3基板に、シリンダ軸方向視において突部の近傍となる位置に形成されて、各基板の表裏を貫通し且つシリンダ軸方向視において互いに重複する貫通孔をそれぞれ設け、第2基板の貫通孔の孔径を、第3基板の貫通孔の孔径よりも小さくする。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダ軸方向に重なり合うシリンダブロックおよびシリンダヘッドと、当該シリンダブロックおよびシリンダヘッドにおける前記シリンダ軸方向と直交する方向の端面にそれぞれ当接する合わせ面を有するカバー部材とを備え、且つ、前記カバー部材の内部で潤滑油が使用されるエンジンにおける、前記シリンダブロックおよび前記シリンダヘッドの間に介挿されるヘッドガスケットであって、
前記シリンダ軸方向を厚み方向とする第1基板と、
前記第1基板における前記シリンダ軸方向の一方側に配置された第2基板と、
前記第2基板における前記シリンダ軸方向の一方側に配置された第3基板とを備え、
前記第1乃至第3基板の少なくとも一つは、前記シリンダ軸方向の一方側または他方側に突出し且つ前記シリンダ軸方向視において前記カバー部材の前記合わせ面に向かって延びる稜線を有する突部を含み、
前記第2基板および前記第3基板は、前記シリンダ軸方向視において前記突部の近傍となる位置に形成されて、各基板の表裏を貫通し且つ前記シリンダ軸方向視において互いに重複する貫通孔をそれぞれ有し、
前記第2基板の前記貫通孔の孔径は、前記第3基板の前記貫通孔の孔径よりも小さい、ことを特徴とするヘッドガスケット。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
請求項1に記載のヘッドガスケットにおいて、
前記第2基板の前記貫通孔は、前記シリンダ軸方向視において前記第3基板の前記貫通孔の内側に配置される、ことを特徴とするヘッドガスケット。
【請求項3】
請求項2に記載のヘッドガスケットにおいて、
前記第2基板の前記貫通孔は、その中心が前記第3基板の前記貫通孔の中心と一致するように配置される、ことを特徴とするヘッドガスケット。
【請求項4】
請求項2に記載のヘッドガスケットにおいて、
前記第2基板は、その前記貫通孔の周縁に、前記シリンダ軸方向の一方側且つ径方向内側に向かって折れ曲がる案内部を有する、ことを特徴とするヘッドガスケット。
【請求項5】
請求項1に記載のヘッドガスケットにおいて、
前記第1基板は、前記第2基板の前記貫通孔を前記シリンダ軸方向の他方側から塞ぐ形状を有する、ことを特徴とするヘッドガスケット。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のヘッドガスケットにおいて、
前記第1基板と前記第2基板との間に配置された第4基板をさらに備え、
前記第4基板は、当該第4基板の表裏を貫通し且つ前記シリンダ軸方向視において前記第2基板の前記貫通孔と重複する貫通孔を有する、ことを特徴とするヘッドガスケット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドガスケットに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
シリンダブロックとシリンダヘッドとを備える内燃機関では、シリンダ軸方向の一方側に突出する突部であっていわゆるビードを有するヘッドガスケットをシリンダブロックとシリンダヘッドとの間に配置して、ヘッドガスケットによってこれらの間をシールすることが行われている。
【0003】
また、特許文献1に開示されるように、シリンダブロックおよびシリンダヘッドにおけるシリンダ軸方向と直交する方向の端面に当接する合わせ面を有するカバー部材(特許文献1ではチェーンケース)を有する内燃機関において、これら3つの部材が対向するいわゆる3面合わせ部分を液体シール剤(特許文献1では液状ガスケット)でシールすることが知られている。
【0004】
具体的に、特許文献1には、ヘッドガスケットのシリンダ軸方向の両側面に液体シール剤を塗布し、その後、シリンダヘッドとシリンダブロックとを締結することで上記の3面合わせ部分に液体シール剤を配置するようにしたエンジンの組み付け方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5978918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の構成では、ヘッドガスケットが複数の基板が積層された複層タイプのガスケットである場合に、3面合わせ部分のシール性が十分に確保されないおそれがある。具体的に、複層タイプのヘッドガスケットにおいて単にそのシリンダ軸方向の両側面に液体シール剤を配置しただけでは、シリンダヘッドとシリンダブロックとの締結時に、所定の基板の突部およびその周辺部分とこれと対向する基板との間に区画される通路内の空気がカバー部材側に押し出されることで、3面合わせ部分の液体シール剤が吹き飛ばされてしまい、3面合わせ部分に十分な液体シール剤が確保されないおそれがある。
【0007】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、シリンダブロックとシリンダヘッドとカバー部材との間のシール性を高めることのできるヘッドガスケットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、シリンダ軸方向に重なり合うシリンダブロックおよびシリンダヘッドと、当該シリンダブロックおよびシリンダヘッドにおける前記シリンダ軸方向と直交する方向の端面にそれぞれ当接する合わせ面を有するカバー部材とを備え、且つ、前記カバー部材の内部で潤滑油が使用されるエンジンにおける、前記シリンダブロックおよび前記シリンダヘッドの間に介挿されるヘッドガスケットであって、前記シリンダ軸方向を厚み方向とする第1基板と、前記第1基板における前記シリンダ軸方向の一方側に配置された第2基板と、前記第2基板における前記シリンダ軸方向の一方側に配置された第3基板とを備え、前記第1乃至第3基板の少なくとも一つは、前記シリンダ軸方向の一方側または他方側に突出し且つ前記シリンダ軸方向視において前記カバー部材の前記合わせ面に向かって延びる稜線を有する突部を含み、前記第2基板および前記第3基板は、前記シリンダ軸方向視において前記突部の近傍となる位置に形成されて、各基板の表裏を貫通し且つ前記シリンダ軸方向視において互いに重複する貫通孔をそれぞれ有し、前記第2基板の前記貫通孔の孔径は、前記第3基板の前記貫通孔の孔径よりも小さい、ことを特徴とする。
【0009】
本発明では、複層タイプのヘッドガスケットにおいて、第2基板と第3基板とにそれぞれ貫通孔が形成されている。そのため、各貫通孔を通じて第3基板と第2基板の間の突部近傍および第2基板と第1基板の間の突部近傍に液体シール剤を導入でき、突部周辺に形成される通路の一部を液体シール剤で封鎖できる。しかも、第2基板の貫通孔と第3基板の貫通孔とが互いに重複するように、且つ、第2基板の貫通孔の孔径が第3基板の貫通孔の孔径よりも小さくなるように構成されている。そのため、第3基板の貫通孔に流入した液体シール剤を第2基板の貫通孔ひいては第2基板と第1基板との間に確実に導入できるとともに、第3基板の貫通孔を通過した液体シール剤の一部を第2基板によって堰き止めて第2基板と第3基板との間に導入でき、上記通路の一部を確実に液体シール剤によって封鎖できる。
【0010】
上記より、本発明によれば、シリンダブロックとシリンダヘッドとの締結時に、上記通路を通ってヘッドガスケットの端部からカバー部材側に勢いよく空気が押し出されて当該端部の周囲に配置された液体シール剤が吹き飛ばされるのを防止でき、シリンダブロックとシリンダヘッドとカバー部材との間のシール性を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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