TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025016718
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024193980,2020217311
出願日2024-11-05,2020-12-25
発明の名称ペプチド及びその使用
出願人学校法人北里研究所
代理人個人,個人
主分類A61K 38/10 20060101AFI20250128BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ヒト血液中に存在する新規の生理活性ペプチドを提供する。
【解決手段】配列番号1若しくは2に記載のアミノ酸配列からなるペプチド又はこれらの変異ペプチドを有効成分とする、抗肥満薬;配列番号3若しくは4に記載のアミノ酸配列からなるペプチド又はこれらの変異ペプチドを有効成分とする、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞におけるNF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現誘導剤;配列番号5に記載のアミノ酸配列からなるペプチド又はその変異ペプチドを有効成分とする、動脈硬化促進剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(iii)配列番号2に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は
(iv)配列番号2に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ哺乳動物に投与した場合に摂食又は飲水を抑制させる活性を有するペプチド、
を有効成分とする、抗肥満薬。
続きを表示(約 3,100 文字)【請求項2】
(v)配列番号3に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、
(vi)配列番号3に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、
(vii)配列番号4に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は
(viii)配列番号4に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、
を有効成分とする、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞におけるNF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現誘導剤。
【請求項3】
(v)配列番号3に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、
(vi)配列番号3に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、
(vii)配列番号4に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は
(viii)配列番号4に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、
の受容体を同定する工程と、
被験物質をスクリーニングし、前記受容体の阻害薬を同定する工程と、を含み、
前記阻害薬が、炎症性疾患又は腫瘍の治療剤である、
炎症性疾患又は腫瘍の治療剤のスクリーニング方法。
【請求項4】
(v)配列番号3に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、
(vi)配列番号3に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、
(vii)配列番号4に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は
(viii)配列番号4に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、及び、
被験物質の存在下で、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞を培養し、前記細胞における炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現量を測定する工程を含み、
前記発現量が、前記被験物質の非存在下と比較して有意に減少することが、前記被験物質が炎症性疾患又は腫瘍の治療剤であることを示す、
炎症性疾患又は腫瘍の治療剤のスクリーニング方法。
【請求項5】
(v)配列番号3に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、
(vi)配列番号3に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、
(vii)配列番号4に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は
(viii)配列番号4に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、
に対する抗体又はその断片を有効成分とする、炎症性疾患又は腫瘍の治療剤。
【請求項6】
(ix)配列番号5に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は
(x)配列番号5に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、ApoE
-/-
マウスに投与した場合に動脈硬化を促進させる活性を有するペプチド、
を有効成分とする、動脈硬化促進剤。
【請求項7】
(ix)配列番号5に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は
(x)配列番号5に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、ApoE
-/-
マウスに投与した場合に動脈硬化を促進させる活性を有するペプチド、
の受容体を同定する工程と、
被験物質をスクリーニングし、前記受容体の阻害薬を同定する工程と、を含み、
前記阻害薬が、動脈硬化治療剤である、
動脈硬化治療剤のスクリーニング方法。
【請求項8】
(ix)配列番号5に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は
(x)配列番号5に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、ApoE
-/-
マウスに投与した場合に動脈硬化を促進させる活性を有するペプチド、及び、
被験物質の存在下で、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞を培養し、前記細胞における炎症性サイトカイン又は動脈硬化促進因子の発現量を測定する工程を含み、
前記発現量が、前記被験物質の非存在下と比較して有意に減少することが、前記被験物質が動脈硬化治療剤であることを示す、
動脈硬化治療剤のスクリーニング方法。
【請求項9】
(ix)配列番号5に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は
(x)配列番号5に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、ApoE
-/-
マウスに投与した場合に動脈硬化を促進させる活性を有するペプチド、
に対する抗体又はその断片を有効成分とする、動脈硬化治療剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ペプチド及びその使用に関する。
続きを表示(約 5,700 文字)【背景技術】
【0002】
血液中には膨大な量の高分子量タンパク質が存在する。このため、従来の質量分析技術だけでは、血液中に存在する生理活性ペプチドを同定することは不可能であった。過去20年間、ヒトの生理活性ペプチドはほとんど発見されていない。
【0003】
発明者らは、以前に、従来困難とされていた血漿中のペプチドーム解析技術を開発し、ヒト血漿中に存在する大量の小分子量ペプチドの構造決定に成功した(非特許文献1、2を参照。)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Kawashima Y., et al., High-yield peptide-extraction method for the discovery of subnanomolar biomarkers from small serum samples, J Proteome Res, 9 (4), 1694-1705, 2010.
Saito T., et al., Establishment and application of a high-quality comparative analysis strategy for the discovery and small-scale validation of low-abundance biomarker peptides in serum based on an optimized novel peptide extraction method, J Electrophoresis, 57, 1, 1-9, 2013.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ヒト血液中に存在する新規の生理活性ペプチドを提供することを目的とする。より具体的には、本発明は、抗肥満薬;血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞におけるNF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現誘導剤;炎症性疾患又は腫瘍の治療剤のスクリーニング方法;炎症性疾患又は腫瘍の治療剤;動脈硬化促進剤及び動脈硬化治療剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下の態様を含む。
[1](i)配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、(ii)配列番号1に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ哺乳動物に投与した場合に摂食又は飲水を抑制させる活性を有するペプチド、(iii)配列番号2に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は、(iv)配列番号2に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ哺乳動物に投与した場合に摂食又は飲水を抑制させる活性を有するペプチド、を有効成分とする、抗肥満薬。
[2](v)配列番号3に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、(vi)配列番号3に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、(vii)配列番号4に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は、(viii)配列番号4に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、を有効成分とする、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞におけるNF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現誘導剤。
[3](v)配列番号3に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、(vi)配列番号3に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、(vii)配列番号4に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は、(viii)配列番号4に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、の受容体を同定する工程と、被験物質をスクリーニングし、前記受容体の阻害薬を同定する工程と、を含み、前記阻害薬が、炎症性疾患又は腫瘍の治療剤である、炎症性疾患又は腫瘍の治療剤のスクリーニング方法。
[4](v)配列番号3に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、(vi)配列番号3に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、(vii)配列番号4に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は、(viii)配列番号4に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、及び、被験物質の存在下で、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞を培養し、前記細胞における炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現量を測定する工程を含み、前記発現量が、前記被験物質の非存在下と比較して有意に減少することが、前記被験物質が炎症性疾患又は腫瘍の治療剤であることを示す、炎症性疾患又は腫瘍の治療剤のスクリーニング方法。
[5](v)配列番号3に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、(vi)配列番号3に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、(vii)配列番号4に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は、(viii)配列番号4に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞に接触させた場合に、NF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現を誘導する活性を有するペプチド、に対する抗体又はその断片を有効成分とする、炎症性疾患又は腫瘍の治療剤。
[6](ix)配列番号5に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は、(x)配列番号5に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、ApoE
-/-
マウスに投与した場合に動脈硬化を促進させる活性を有するペプチド、を有効成分とする、動脈硬化促進剤。
[7](ix)配列番号5に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は、(x)配列番号5に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、ApoE
-/-
マウスに投与した場合に動脈硬化を促進させる活性を有するペプチド、の受容体を同定する工程と、被験物質をスクリーニングし、前記受容体の阻害薬を同定する工程と、を含み、前記阻害薬が、動脈硬化治療剤である、動脈硬化治療剤のスクリーニング方法。
[8](ix)配列番号5に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は、(x)配列番号5に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、ApoE
-/-
マウスに投与した場合に動脈硬化を促進させる活性を有するペプチド、及び、被験物質の存在下で、血管平滑筋細胞、血管内皮細胞又はマクロファージ細胞を培養し、前記細胞における炎症性サイトカイン又は動脈硬化促進因子の発現量を測定する工程を含み、前記発現量が、前記被験物質の非存在下と比較して有意に減少することが、前記被験物質が動脈硬化治療剤であることを示す、動脈硬化治療剤のスクリーニング方法。
[9](ix)配列番号5に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は、(x)配列番号5に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ、ApoE
-/-
マウスに投与した場合に動脈硬化を促進させる活性を有するペプチド、に対する抗体又はその断片を有効成分とする、動脈硬化治療剤。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ヒト血液中に存在する新規の生理活性ペプチドを提供することができる。より具体的には、抗肥満薬;血管平滑筋細胞、血管内皮細胞、マクロファージ細胞におけるNF-κBシグナル伝達の活性化を通じた、炎症性サイトカイン、ケモカイン、細胞増殖因子又は血管新生促進因子の発現誘導剤;炎症性疾患又は腫瘍の治療剤のスクリーニング方法;炎症性疾患又は腫瘍の治療剤;動脈硬化促進剤及び動脈硬化治療剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
(a)及び(b)は、実験例2の結果を示すグラフである。(c)~(f)は、実験例2の結果を示す共焦点顕微鏡写真である。
(a)及び(b)は、実験例3の結果を示すグラフである。
(a)及び(b)は、実験例4におけるウエスタンブロッティングの結果を示す写真である。(c)~(e)は、実験例4における免疫染色の結果を示す蛍光顕微鏡写真である。
(a)及び(b)は、実験例5の結果を示すグラフである。
(a)~(f)は、実験例6の結果を示すグラフである。
(a)~(e),(a’)~(e’),(a’’)~(e’’)は、実験例8における免疫染色の結果を示す蛍光顕微鏡写真である。
(a)~(f)は、実験例9の結果を示す共焦点顕微鏡写真である。
(a)~(c)は、実験例10の結果を示すグラフである。
(a)~(c)は、実験例11の結果を示すグラフである。
(a)~(d)は、実験例12の結果を示す共焦点顕微鏡写真である。
(a)~(d)は、実験例13の結果を示す顕微鏡写真である。
(a)~(d)は、実験例14の結果を示す肉眼的組織標本である。(e)~(l)は、実験例14の結果を示す顕微鏡写真である。
(a)及び(b)は、実験例14の結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[抗肥満薬]
1実施形態において、本発明は、(i)配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、(ii)配列番号1に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ哺乳動物に投与した場合に摂食又は飲水を抑制させる活性を有するペプチド、(iii)配列番号2に記載のアミノ酸配列からなるペプチド、又は、(iv)配列番号2に記載のアミノ酸配列において1~3個のアミノ酸が、欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、且つ哺乳動物に投与した場合に摂食又は飲水を抑制させる活性を有するペプチド、を有効成分とする、抗肥満薬を提供する。
【0010】
実施例において後述するように、発明者らは、配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるペプチド(ヒトスプラバシンのアミノ酸配列における第279~295番目のアミノ酸からなるペプチド、以下「SBSN_HUMAN[279-295]」という場合がある。)、配列番号2に記載のアミノ酸配列からなるペプチド(ヒトプロアンジオテンシノーゲンのアミノ酸配列における第448~462番目のアミノ酸からなるペプチド、以下「ANGT_HUMAN[448-462]」という場合がある。)が、マウスを用いた実験において、強力な摂食抑制活性を有することを明らかにした。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
歯茎みが品
17日前
個人
歯の掃除具
3か月前
個人
錠剤撒き器
5か月前
個人
乗馬テラピー
3か月前
個人
マッサージ機
4日前
個人
身体牽引装置
3か月前
個人
導電香
10日前
個人
塗り薬塗り具
2か月前
個人
収納容器
1か月前
個人
クリップ
24日前
個人
発熱器具
3か月前
個人
健康器具
2か月前
個人
染毛方法
2か月前
個人
片足歩行支援具
25日前
個人
鼻腔拡張具
5か月前
個人
磁器治療器
3か月前
個人
眼科診療車
1か月前
個人
動体視力強化装置
3か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
5か月前
株式会社コロナ
脱臭機
5か月前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
5か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
2か月前
東レ株式会社
下肢着用具
3か月前
株式会社ナカニシ
生検針
3か月前
個人
避難困難者救出台車
1か月前
個人
血管硬化度算出方法
4か月前
株式会社 MTG
浴用剤
11日前
株式会社コーセー
化粧料
25日前
株式会社コーセー
美爪料
25日前
個人
除菌システム
25日前
株式会社ニデック
眼科装置
4か月前
株式会社ファンケル
化粧料
4か月前
株式会社ニデック
眼科装置
5か月前
株式会社ニデック
眼科装置
5か月前
株式会社ニデック
眼科装置
17日前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
続きを見る