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公開番号2025016615
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024189998,2023093534
出願日2024-10-29,2016-10-21
発明の名称水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)のための核酸ワクチン
出願人モデルナティエックス インコーポレイテッド,ModernaTX,Inc.
代理人個人,個人
主分類A61K 39/25 20060101AFI20250128BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本開示の態様は、核酸ワクチンに関する。
【解決手段】ワクチンは、少なくとも1つの水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)抗原をコードするオープンリーディングフレームを有する少なくとも1つのRNAポリヌクレオチドを含む。当該ワクチンを調製するための方法及び使用するための方法も記載される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1つの水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)抗原性ポリペプチドをコードするオープンリーディングフレームを有する少なくとも1つのRNAポリヌクレオチドと、薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む、VZVワクチン。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記少なくとも1つのRNAポリヌクレオチドが、2つ以上のVZV抗原性ポリペプチドをコードするオープンリーディングフレームを有する、請求項1に記載のVZVワクチン。
【請求項3】
前記少なくとも1つのVZV抗原性ポリペプチドが、VZV糖タンパク質またはその抗原性断片もしくはエピトープである、請求項1または2に記載のVZVワクチン。
【請求項4】
前記少なくとも1つのVZV抗原性ポリペプチドが、VZVテグメントタンパク質またはその抗原性断片もしくはエピトープである、請求項1または2に記載のVZVワクチン。
【請求項5】
前記VZV糖タンパク質が、VZV gE、gI、gB、gH、gK、gL、gC、gN及びgMから選択される、請求項3に記載のVZVワクチン。
【請求項6】
前記VZV糖タンパク質がVZV gEである、請求項5に記載のVZVワクチン。
【請求項7】
前記VZV糖タンパク質がVZV gIである、請求項5に記載のVZVワクチン。
【請求項8】
前記VZV糖タンパク質がバリアントVZV gEポリペプチドである、請求項6に記載のVZVワクチン。
【請求項9】
前記バリアントVZV gEポリペプチドが、アンカードメイン(ER保持ドメイン)を欠く切断型ポリペプチドである、請求項8に記載のVZVワクチン。
【請求項10】
前記バリアントVZV gEポリペプチドが、カルボキシ末端のテールドメインを欠く切断型ポリペプチドである、請求項8に記載のVZVワクチン。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)に基づき、2015年10月22日に出願された米国特許仮出願第62/245,234号、2015年10月28日に出願された米国特許仮出願第62/247,697号、2016年5月12日に出願された米国特許仮出願第62/335348号及び2015年10月22日に出願された米国特許仮出願第62/245,031号の利益を主張するものであり、各出願は、その全体が参照により本明細書に援用される。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
水痘は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされる急性感染症である。水痘帯状疱疹ウイルスは、ヒト及び脊椎動物に感染することが知られている8種のヘルペスウイルスのうちの1つである。VZVは、水疱瘡ウイルス、水痘ウイルス、帯状疱疹ウイルス及びヒトヘルペスウイルス3型(HHV-3)としても知られている。VZVは、ヒトにのみ作用し、一般に、小児、十代及び若年成人に水疱瘡を引き起こし、成人に帯状ヘルペス(帯状疱疹)を引き起こす(小児は稀)。水疱瘡(水痘)をもたらすVZVの一次感染は、ウイルス性肺炎または二次性細菌性肺炎を含む合併症に至る場合もある。水疱瘡の臨床症状が解消された場合でも、VZVは、感染者の三叉神経及び脊髄後根神経節の神経系に潜伏し続ける(ウイルス潜伏期)。症例の約10~20%において、VZVは、後年に活性化し、知覚神経節から皮膚に戻り、そこで帯状疱疹または帯状ヘルペスとして知られる疾患(発疹)を引き起こす。VZVはまた、無菌性髄膜炎から脳炎に至るまでのいくつかの神経学的病態を引き起こすことがある。VZV感染の他の深刻な合併症には、帯状疱疹後神経痛、モラレ髄膜炎、多発性帯状疱疹、血小板減少症、心筋炎、関節炎、及び脳卒中の原因となる脳内の動脈炎症、脊髄炎、眼部帯状疱疹、または無疱疹帯状疱疹が含まれる。稀な例では、VZVは、膝神経節に作用し、顔面神経の特定の枝に続く病変をもたらす。症状には、舌及び耳の痛みを伴う水疱と、顔面片側の筋力低下及び難聴とが含まれ得る。
【0003】
水痘症例は、主にワクチン接種により、1995年以降97%減少している。しかしながら、推定500,000~100万件の帯状ヘルペス(帯状疱疹)の発症が米国内だけで毎年生じている。帯状ヘルペスの生涯リスクは、少なくとも32%と推定され、加齢及び細胞性免疫抑制が最も重要な危険因子である。実際に、85歳まで生存する人の50%が帯状ヘルペスを発症すると推定されている。
【0004】
弱毒化生VZV Oka株ワクチンが利用可能であり、VARIVAX(登録商標)(Merck)の商品名で米国において上市されている。類似のものであるが同一ではないVZVワクチンがVARILRIX(登録商標)(GlaxoSmithKline)として世界的に上市されている。1995年に承認されて以降、オーストラリア、米国及び他の数ヶ国において、小児の推奨予防接種スケジュールに加えられている。2007年に、予防接種諮問委員会(ACIP)は、高度の水痘免疫を確実に維持するために、就学前における2回目のワクチン投与を推奨した。2001~2005年、水痘予防接種率の高い学校でアウトブレイクが報告され、大部分の子供が予防接種を受け、予防接種が期待とおりに実施された環境であっても、1回のワクチン投与方針では、水痘のアウトブレイクを防止できなかったことが示された。その結果、2回の予防接種が採用されたプロトコールであるが、ワクチンを2回投与してもブレークスルー水痘の発症が報告されている。更に、水痘の予防接種は、ワクチンによって誘導される免疫が生涯にわたるものではないことがあり、成人では、小児期の予防接種による免疫が弱まるにつれ、より重症な疾患に罹りやすくなる可能性があるという懸念が生じている。
【0005】
2005年、FDAは、12ヶ月~12歳の人々の使用に対して、混合した弱毒化生風疹・ムンプス・風疹・水痘(MMRV)混合ワクチンPROQUAD(商標)(Merck)を承認した。MMRV中の弱毒化した風疹、ムンプス及び風疹ワクチンウイルスは、MMRワクチンのウイルスと同じであり、同等の力価であるが、Oka/Merck VZVの力価は、MMRVワクチンのほうが単一抗原水痘ワクチンよりも高い。
【0006】
2006年、米国食品医薬品局は、60歳以上の人々における帯状疱疹(帯状ヘルペス)の予防に対して、ZOSTAVAX(登録商標)(Merck)を承認した(現在では50~59歳に承認されている)。ZOSTAVAX(登録商標)は、水痘ワクチン及びMMRVワクチンで使用されているものと同じOka/Merck水痘帯状疱疹ウイルスを含有するが、加齢に伴ってVZVに対する免疫が弱まっている高齢者において免疫応答を誘発するように濃縮製剤が設計されているため、水痘ワクチン及びMMRVワクチンの両ワクチン中に存在するものよりも力価がかなり高い(10倍を超えるウイルス量)。
【0007】
水痘ワクチンは、健康な個体で安全であることが示されているが、ワクチンによって付与されたVZV感染に対する免疫が時間の経過とともに弱まることにより、予防接種を受けた個体は、より重症な状態の帯状疱疹に罹りやすくなるという証拠が存在する。加えて、個体が水痘予防接種から水疱瘡または帯状疱疹を発症したという報告もされている。ワクチンは、神経節での潜伏感染を確立し得、その後、再活性化して帯状ヘルペスを引き起こすことがある。
【0008】
更に、弱毒化生ウイルスは、妊娠した女性及び中等度または重度の急性疾患の人を含む全ての対象に適しているわけではない。また、水痘は、白血病、リンパ腫、全身性悪性腫瘍、免疫不全疾患または免疫抑制療法により免疫抑制状態である人を含む、免疫不全状態の患者には適しておらず、承認もされていない。同様に、後天性免疫不全症候群(AIDS)と診断された人を含む、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染から生じる中等度または重度の細胞性免疫不全症の人も水痘ワクチンを受けるべきではない。したがって、免疫不全状態の個体において、帯状ヘルペスに関連した罹患率及び死亡率は高リスクであるが、この集団は、ZOSTAVAX(登録商標)などの弱毒化生ワクチンによる予防接種に適格ではない。
【0009】
米国では、毎年100万症例の帯状ヘルペスが生じている。米国では、帯状ヘルペスの直接医療費に対して推定10億ドルが毎年費やされており、帯状ヘルペスの治療は必ずしも効果的または利用可能ではない。
【0010】
デオキシリボ核酸(DNA)ワクチン接種は、VZV抗原などの外来抗原に対する体液性及び細胞性免疫応答を刺激するために使用される1つの技術である。遺伝子操作されたDNA(例えば、ネイキッドプラスミドDNA)を生きている宿主に直接注入すると、宿主細胞うちの少数が抗原を直接産生し、その結果、防御免疫応答が生じる。しかしながら、この技術では、癌遺伝子の活性化または癌抑制遺伝子の抑制を引き起こし得る挿入突然変異誘発の可能性を含む、潜在的な問題が生じる。
【発明の概要】
(【0011】以降は省略されています)

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