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公開番号2025016592
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024188993,2023001002
出願日2024-10-28,2013-12-03
発明の名称新規デプシペプチドおよびその使用
出願人ノボバイオティック ファーマシューティカルズ, エルエルシー
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07K 7/54 20060101AFI20250128BHJP(有機化学)
要約【課題】新規デプシペプチドおよびその使用を提供すること。
【解決手段】本発明は、一般に、新規なデプシペプチド、これらの新規なデプシペプチドを調製する方法、新規なデプシペプチドを含む医薬組成物、および様々な障害を処置または阻害するために新規なデプシペプチドを使用する方法に関する。本発明によれば、本発明の化合物またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、互変異性体もしくは薬学的に許容される塩が提供される。特定の実施形態では、本発明の化合物は、細菌分離株ISO1862の天然産物であり得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
微生物感染症。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願
本願は、2012年12月3日に出願した米国仮出願第61/732894号の利益を主張する。この出願の内容全体は、本明細書中に参考として援用される。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
発明の背景
近年の医薬品の大きな業績として、疾患を引き起こす微生物に対する抗菌剤の開発およびその使用の成功が挙げられる。抗菌剤は、多くの生命を救い、多くの疾患および感染症の合併症を低減してきた。しかし、現在利用可能な抗菌剤は、かつてほどは有効でなくなっている。
【0003】
経時的に、多くの微生物が、公知の抗菌剤の抗菌作用を逃れるように発達してきており、近年、複数の抗菌剤に耐性がある微生物によって引き起こされる感染症が、世界的に増大している。世界旅行の利用率が増大し、容易になってきたため、世界中での薬物耐性微生物の急速な拡大が、深刻な問題になっている。地域社会においては、微生物の耐性は、薬物耐性病原体(例えば、メチシリン耐性Staphylococcus aureus(MRSA)、バンコマイシン耐性Enterococci(VRE))の院内感染、地域社会における抗生物質の使用による耐性出現(例えば、ペニシリン耐性およびキノロン耐性Neisseria gonorrheae)、旅行の結果による耐性病原体(例えば、抗生剤耐性Shigella)への感染、または動物に抗菌剤を使用し、その後耐性病原体がヒトに伝染した結果による耐性病原体(例えば、抗生物質耐性Salmonella)への感染から生じる場合がある。院内の抗生物質耐性は、通常は抗生物質の過剰使用から生じ、MRSA、VREおよび多剤耐性のグラム陰性桿菌(MDR-GNB)(例えば、Enterobacter、Klebsiella、Serratia、Citrobacter、PseudomonasおよびE.coli)について深刻な問題となっている。特に、細菌によるカテーテルに関係する血流感染、ならびに皮膚および軟組織感染症(SSTI)は、大きな問題になりつつある。
【0004】
細菌、ウイルス、真菌および寄生生物はすべて、公知の抗菌剤に対して耐性を発達させている。耐性は、通常は、(i)薬物の標的が変化し、その結果抗菌剤が結合しにくくなり、それによって感染症を制御する効果が低下すること、(ii)薬物浸透または該薬物の能動的流出が損なわれた結果として、該薬物がその標的に接近しにくくなること、および(iii)微生物によって産生される酵素によって、該薬物が酵素的に不活化されることの3つの機構から生じる。抗菌剤耐性によって微生物は生存しやすくなり、それにより身体から微生物感染症を排除しにくくなっている。このように微生物感染症との闘いが増々困難になっていることから、院内および他の実践場面における感染症発生の危険性が高まってきた。現在、結核、マラリア、淋病および小児期耳感染症などの疾患は、わずか数十年前よりも処置が困難になっている。薬物耐性は、抗生物質を利用しなければ感染症に罹患しやすくなっている重症疾患の患者を抱える病院にとっては、重大な問題である。残念ながら、こうした患者には、薬物耐性を生じる微生物を変化させるために、抗生物質を多量に使用することが選択される。これらの薬物耐性菌は、最も強力な抗生物質に対して耐性があり、感染しやすい入院患者が依然として犠牲になっている。入院患者の5~10パーセントが入院中に感染症に罹患していること、およびこの危険性はここ数十年で確実に増大していることが報告されている。
【0005】
こうした問題に関して、微生物感染症および薬物耐性増大の問題と闘うために、新規な
抗菌剤の必要性が高まっている。利用可能な薬物に対して病原体が耐性を発達させているため、再度抗菌薬の発見に取り組むことは非常に重要である。
【0006】
これまでに、合成化合物では天然抗生物質を置き換えることができず、組合せの合成、ハイスループットスクリーニング、先進医薬品化学、ゲノミクスおよびプロテオミクス、ならびに合理的薬物設計を組み合わせた研究でも、新規な種類の広域スペクトルの化合物を生成するには至っていない。新しい合成抗生物質を得る上での問題は、合成抗生物質が、多剤耐性ポンプ(MDR)によって細菌の外膜障壁を通して一様に送り出されるという事実に一部関連し得るということである。細菌の外膜は、両親媒性化合物に対する障壁であり(本質的にすべての薬物が両親媒性化合物である)、MDRは、この障壁を通して薬物を追い出す。進化により、この二重障壁/追い出し機構を大部分回避することができる抗生物質が生成されてはいるが、合成化合物は、ほとんどの場合、一様に成功に至っていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願は、少なくとも部分的に、微生物感染症を含むいくつかの障害の処置に有用な新規なデプシペプチドを対象とする。
【0008】
一実施形態では、本発明は、単離された式(I)の化合物
TIFF
2025016592000001.tif
76
109
またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、互変異性体もしくは薬学的に許容される塩
[式中、各立体中心(「*」で示される)は、RまたはS配置のいずれかであり得る]
に関する。
【0009】
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、単離された細菌種の天然産物である。例えば、いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、単離された細菌分離株ISO18629の天然産物である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、細菌種から生成可能である。例えば、いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、細菌分離株ISO18629から生成可能である。
【0010】
別の実施形態では、本発明は、単離された式(II)の化合物
TIFF
2025016592000002.tif
78
111
またはその互変異性体もしくは薬学的に許容される塩に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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