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公開番号
2025016583
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-04
出願番号
2024188426,2021521100
出願日
2024-10-25,2019-12-13
発明の名称
マグネシア及びその製造方法、及び高熱伝導性マグネシア組成物、これを用いたマグネシアセラミックス
出願人
コリア インスティテュート オブ マテリアルズ サイエンス
代理人
個人
主分類
C04B
35/053 20060101AFI20250128BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】耐吸湿性に優れ、熱界面素材用セラミックフィラーに適用し得るマグネシア及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、粉末から多様な形状と大きさのグラニュールを製造することができ、ドナーの添加によって熱処理後、耐吸湿性のある表面酸化物層が形成されることにより、MgOの低い耐吸湿性が改善するマグネシア及びその製造方法について開示する。また、本発明は、MgOにドナーを添加して焼結温度を低くし、熱拡散係数を向上させる高熱伝導性マグネシア組成物、及びこれを用いたマグネシアセラミックスについて開示する。本発明によるマグネシアの製造方法は、(a)MgO粉末にドナーと有機溶媒を添加して混合物を形成する段階;(b)前記混合物からドナーの添加されたMgOグラニュールを形成する段階;及び(c)前記ドナーの添加されたMgOグラニュールを熱処理する段階;とを含むことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)マグネシア(MgO)にドナー(donor)を添加及び混合して、マグネシア組成物を製造する段階;
(b)前記マグネシア組成物を乾燥する段階;
(c)前記乾燥したマグネシア組成物を焼結する段階;とを含むマグネシアセラミックスの製造方法であって、工程(a)において、MgO粉末とドナーの総量100wt%に対して、ドナーを0wt%超2.0wt%以下で添加する過程を含み、前記工程(c)が1200℃以上1500℃未満で焼結過程を含み、マグネシアセラミックスの製造方法。
ここでドナーとは、MgOに比べて、金属原子価の高い金属酸化物であって、3価以上の原子価を有する金属の酸化物を意味する。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の製造方法で調製したマグネシアセラミックスであって、
マグネシア(MgO)とドナーとを含むマグネシア組成物の焼結体を含み、
前記マグネシア(MgO)の理論密度(3.58g/cm
3
)に対して、93%~99.9%の相対密度値を有するマグネシアセラミックス。
【請求項3】
請求項1に記載の製造方法で調製したマグネシアセラミックスであって、
マグネシア組成物の焼結体を含み、
10.4mm
2
/s~21.9mm
2
/sの熱拡散度値を有するマグネシアセラミックス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、MgO粉末にドナーを添加して熱処理するうちに、MgOグラニュールの表面にグラニュールの内部とは異なるMgO-ドナーを含む表面酸化物層が形成されつつ、耐吸湿性が改善して、熱界面素材として用いられるセラミックフィラー用マグネシア及びその製造方法に関する。また、本発明は、MgOにドナーを添加して焼結温度を低くし、熱拡散係数を向上させる高熱伝導性マグネシア組成物、及びこれを用いたマグネシアセラミックスに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
高出力LEDやパワーデバイス等の高電力が消耗され、熱が多く発生する部品の製作において、部品の信頼性及び長寿命を保障するために放熱パッケージが使用されている。
【0003】
通常、放熱パッケージは、高熱伝導性絶縁基板、金属ヒートシンク(Metal
Heat Sink)からなっている。高熱伝導性絶縁基板と金属ヒートシンクとの間には、放熱接着剤である熱界面素材(TIM:Thermal Interface Material)が使用される。
【0004】
熱界面素材は、高熱伝導性絶縁基板と金属ヒートシンクとを互いに密着させる接着剤として役割するか、放熱部品として単独使用される。このような熱界面素材は、ポリマーと高熱伝導性金属又はセラミックフィラー素材の複合体からなる。
【0005】
熱界面素材は、主にポリマーにAl
2
O
3
フィラーを含ませて使用されている。
【0006】
しかし、Al
2
O
3
フィラー素材は、熱伝導度が20-30W/mKと、多少低くて、改善する必要がある。
【0007】
一方、MgOは、原料コストがAl
2
O
3
と同等な水準であり、熱伝導度が30-60W/mKと、Al
2
O
3
フィラー素材に比べて熱伝導性に優れている。のみならず、MgOは、10
14
Ohm・cm以上の比抵抗を示して、電気絶縁性に優れている。これによって、Al
2
O
3
フィラーの代わりにMgOフィラーが使用されると、Al
2
O
3
に基づく熱界面素材の熱伝導度を改善することができるため、TIM用フィラーとして有用である。
【0008】
しかし、MgOは、吸湿性が比較的に高いため、水分の吸収によって熱伝導度が低下する。そして、水分の吸収によってMgOの表面に発生するMg(OH)
2
は、高分子との複合を難しくして、TIMとして製造が難しいだけでなく、体積の膨脹によってポリマー素材と分離される可能性が高い点等の問題が発生しやすい。かかる点がMgOを熱伝導性セラミックフィラーへの実用化における障害要素となっている。これによって、MgOをTIM用熱伝導性セラミックフィラーとして開発するためには、耐吸湿性を改善し得る技術の開発が先行すべきである。
【0009】
一方、MgOは、アルミナ(Al
2
O
3
)に比べて、熱伝導度が30-60W/mKと、高い長所がある。
【0010】
しかし、アルミナ(Al
2
O
3
)が約1500~1600℃で焼結される反面、マグネシア(MgO)は、1700℃以上の高温で焼結される短所があり、マグネシア(MgO)の焼結条件が改善する必要がある。そのうちに、マグネシア(MgO)の低温焼結の試みはあったが、熱伝導度を保持しながら焼結温度を低くする放熱セラミック素材の研究はなかった。
(【0011】以降は省略されています)
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