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公開番号2025016368
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2024113764
出願日2024-07-17
発明の名称電気コネクタおよび電気コネクタを製造する方法
出願人タイコエレクトロニクス フランス エスアーエス
代理人弁理士法人大場国際特許事務所
主分類H01R 13/533 20060101AFI20250124BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】振動の多い環境における防振性および耐久性が向上した電気接触ソリューションを提供する。
【解決手段】対向電気コネクタと嵌合するように構成された電気コネクタ(100)であって、電気コネクタ(100)は、ハウジング部材(101)と、ハウジング部材(101)の対応する端子キャビティ(107)に収容された電気端子と、防振要素(103)とを備える、電気コネクタ(100)に関する。電気コネクタ(100)は、ハウジング部材(101)がさらに、ハウジング部材外面(109)から、対応する端子キャビティ(107)を画定するハウジング部材内面までハウジング部材(101)を横切る横溝(117)を備え、防振要素(103)が横溝(117)に配置されることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
嵌合方向(M)に沿って対向電気コネクタ(501)と嵌合するように構成された電気コネクタであって、
前記電気コネクタ(100)は、ハウジング部材(101)と、前記ハウジング部材(101)の対応する端子キャビティ(107)に収容された1つの電気端子(300)と、防振要素(103)とを備える、電気コネクタにおいて、
前記ハウジング部材(101)はさらに、ハウジング部材外面(109、311)から、前記対応する端子キャビティ(107)を画定するハウジング部材内面(301)まで前記ハウジング部材(101)を横切る横溝(117)を備え、
前記防振要素(103)は、前記横溝(117)に配置されることを特徴とする、電気コネクタ。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記防振要素(103)は、前記防振要素(113)が前記ハウジング部材外面(311、109)よりも突き出るように前記横溝(117)に配置される、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記ハウジング部材(101)のそれぞれの複数の対応する端子キャビティ(107)に収容された複数の前記電気端子(300)を備え、
前記横溝(117)は、前記ハウジング部材外面(109)から、複数の前記対応する端子キャビティ(107)を画定するそれぞれの前記ハウジング部材内面(301)の各々まで前記ハウジング部材(101)を横切るように、前記ハウジング部材(101)の外周、特に全周に沿って延び、
前記防振要素(103)は、前記ハウジング部材(101)の前記外周、特に前記全周に沿って前記ハウジング部材外面(109、311)よりも突き出るように、前記横溝(117)に配置される、請求項1または2に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記防振要素(103)は、前記ハウジング部材(101)の外周に一致する形状で形成され、特に前記ハウジング部材(101)は、前記嵌合方向(M)に直交する平面(P、P’)に矩形状の周囲を有し、前記防振要素(103)は、一致する矩形リング形状を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記防振要素(103)は、1つまたは複数の前記電気端子(300)と接触する、特に摩擦係合するように前記横溝(117)に配置され、特に前記防振要素(103)は、1つまたは複数の前記対応する端子キャビティ(107)を画定する前記ハウジング部材内面(301)よりも1つまたは複数の前記対応する端子キャビティ(107)へと突き出ている、請求項1から4のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
1つまたは複数の前記電気端子(300)の各々が、相手側ピンコンタクト端子(515)との電気接触を実現するように構成された内側狭小部(309)を備えるソケットコンタクト端子(300)であり、
各電気端子(300)に対して、前記横溝(117)は、前記ハウジング部材外面(109)から、前記対応する端子キャビティ(107)を画定する前記ハウジング部材内面(301)のうち前記電気端子(300)のそれぞれの前記内側狭小部(309)と向かい合う部分まで前記ハウジング部材(101)を横切る、請求項1から5のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の電気コネクタ(100)と、対向電気コネクタ(501)とを備える電気コネクタアセンブリであって、前記対向電気コネクタ(501)は、シェル部材(503)を備え、
前記対向電気コネクタ(501)は、前記シェル部材(503)が前記ハウジング部材(101)を包囲し、前記防振要素(103)が前記シェル部材(503)と1つまたは複数の前記電気端子(300)との間で圧縮されるように前記電気コネクタ(100)と嵌合する、電気コネクタアセンブリ。
【請求項8】
前記シェル部材(503)は、前記防振要素(103)と係合するように構成された面取り部(509)を有する内面(505)を備える、請求項9に記載の電気コネクタアセンブリ。
【請求項9】
請求項7または8に記載の前記電気コネクタアセンブリを組み立てる方法であって、
前記シェル部材(503)が前記ハウジング部材(101)を包囲するように、前記ハウジング部材(101)と前記シェル部材(503)とを嵌合させるステップと、
前記シェル部材(503)、特に前記シェル部材(503)の内面(505)の面取り部(509)と、前記電気端子(300)との間で前記防振要素(103)を圧縮(F)するステップと
を含む、方法。
【請求項10】
電気コネクタ、特に請求項1から8のいずれか一項に記載の電気コネクタ(100)を製造するための方法であって、
ハウジング部材(101)を提供するステップであって、前記ハウジング部材(101)は、ハウジング部材外面(109)から、電気端子(300)用の端子キャビティ(107)を画定するハウジング部材内面(301)まで前記ハウジング部材(101)を横切る横溝(117)を備える、ステップと、
防振要素(103)が前記ハウジング部材外面(109、311)よりも突き出るように前記防振要素(103)を前記横溝(117)に配置するステップと、
好ましくは、前記電気端子(300)、特に相手側電気端子(515)との電気接触を実現するように構成された前記電気端子(300)の内側狭小部(309)が、前記防振要素(103)と接触する、特に摩擦係合するように前記電気端子(300)を前記端子キャビティ(107)に挿入するステップと
を含む、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気端子および防振要素を備える電気コネクタに関する。本発明はまた、その電気コネクタアセンブリ、電気コネクタアセンブリを組み立てる方法、および電気コネクタを製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
当技術分野では、ハウジング部材と、1つまたは複数の電気端子とを備える電気コネクタが知られている。電気端子は、ハウジング部材の対応する端子キャビティに収容される。電気端子は、電気コネクタが相手側の対向電気コネクタと嵌合すると、前記対向電気コネクタのそれぞれの相手側電気端子と電気的に接触するように構成されている。
【0003】
電気端子は、例えば、形状嵌め(form-fit)または摩擦嵌めによって、ハウジング部材のその対応する端子キャビティに嵌め込むことができる。電気接触の耐久性および品質に影響を及ぼす可能性がある、摩擦ひずみによるハウジング部材と電気端子の双方への材料劣化のリスクを軽減するために、電気端子の摩擦嵌めを避けることが好ましい。そのため、特に、カンチレバータイプのスナップ嵌めデバイスなど、電気端子をコネクタハウジング部材に嵌め込むための様々な形状嵌めソリューションが考案されている。
【0004】
但し、電気端子およびハウジング部材の所与の製造公差により、ハウジング部材への電気端子のスナップ嵌めは、依然として相対的な微小移動を許すことが多い。振動の多い環境、例えば、内燃機関の近くにある場合、相対的な微小移動は、電気端子および/またはハウジング部材を著しく劣化させるおそれがある。また、この相対的な微小移動は、電気コネクタが対向電気コネクタと嵌合する際、電気端子および相手側電気端子のフレッティング腐食も増大させ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、振動の多い環境における防振性および耐久性が向上した電気接触ソリューションを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、嵌合方向に沿って対向電気コネクタ(electrical counter-connector)と嵌合するように構成された電気コネクタであって、電気コネクタは、ハウジング部材と、ハウジング部材の対応する端子キャビティに収容された1つの電気端子と、防振要素とを備える、電気コネクタによって達成される。本発明によれば、電気コネクタは、ハウジングがさらに、ハウジング部材外面から、対応する端子キャビティを画定するハウジング部材内面まで横切る横溝を備え、防振要素が横溝に配置されることを特徴とする。
【0007】
横溝が、ハウジング部材外面から、対応する端子キャビティを画定するハウジング部材内面までハウジングを横切るため、ハウジング部材の外側と端子キャビティとを連結する空間が形成される。防振要素を横溝に配置することで、防振要素は、ハウジング部材の外側と電気端子を保持する端子キャビティとの間の直接的な機械的リンクとなり得る。
【0008】
したがって、防振要素は、特に、ハウジング部材の外側にある作動デバイスが、ハウジング部材外面に沿って位置決めされるとき、電気端子と前記作動デバイスとの間に挟まれてもよい。これは、特に、製造公差が電気端子とハウジング部材との間に依然として相対移動を許しているような場合に、端子キャビティにある電気端子にさらなる安定性をもたらす。
【0009】
特に、電気コネクタが、対向電気コネクタと嵌合方向に沿って嵌合するとき、対向電気コネクタは、電気端子とともに防振要素を挟む、特に圧縮する作動デバイスとなり得る。したがって、対向電気コネクタが、電気コネクタと異なる形で振動すると、対向電気コネクタの振動は、直接的かつ追加的に電気端子に伝わり、フレッティング腐食のリスクも低減することができる。
【0010】
一態様では、防振要素は、防振要素がハウジング部材外面よりも突き出すように横溝に配置されてもよい。これにより、横溝に位置する防振要素への機械的アクセスが容易になる。
(【0011】以降は省略されています)

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