TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025016288
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-31
出願番号
2023119470
出願日
2023-07-21
発明の名称
配位子の製造方法およびトリアリールアミン化合物の製造方法
出願人
ENEOS株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07D
217/26 20060101AFI20250124BHJP(有機化学)
要約
【課題】収率に優れ、製造コストを低減できる配位子の製造方法を提供する。
【解決手段】例えば、イソキノリン化合物と、ナフタレン化合物とを、縮合剤の存在下で下記反応を実施することにより配位子を合成する反応工程、
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025016288000041.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">45</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
および、前記反応工程で得られた配位子を、ハロゲン系溶媒を含む展開液を用いたクロマトグラフ法によって精製する、精製工程を含む、配位子の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1):
TIFF
2025016288000031.tif
42
170
(式(1)中、R
1
は、環上のいずれの炭素原子に結合していてもよく、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ハロゲノアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、ニトロ基、アミノ基、アミノアルキルチオ基またはヘテロアリール基を示す。)
で表されるイソキノリン化合物と、
下記式(2):
TIFF
2025016288000032.tif
39
170
(式(2)中、R
2
は、環上のいずれの炭素原子に結合していてもよく、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ハロゲノアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、ニトロ基、アミノ基、アミノアルキルチオ基またはヘテロアリール基を示す。)
で表されるナフタレン化合物とを、縮合剤の存在下で反応させることによって、
下記式(3):
TIFF
2025016288000033.tif
52
170
(式(3)中、R
1
は式(1)と同義であり、R
2
は式(2)と同義である。)
で表される配位子を合成する反応工程、および、
前記反応工程で得られた前記式(3)で表される配位子を、ハロゲン系溶媒を含む展開液を用いたクロマトグラフ法によって精製する、精製工程
を含む、配位子の製造方法。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記反応工程における反応時の温度が45~85℃であり、時間が1~6時間である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
下記式(4):
TIFF
2025016288000034.tif
39
170
(式(4)中、Zは-C(R
5
)(R
6
)-もしくは酸素原子を示すか、またはZは存在せず、ここで、Zが-C(R
5
)(R
6
)-または酸素原子を示す場合、破線α、βはそれぞれ単結合を示し、Zが存在しない場合、破線α、βはそれぞれ存在しない。
R
3
、R
4
は互いに独立して、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、または炭素数1~6のアルコキシ基を示す。
R
5
、R
6
は互いに独立して、水素原子または炭素数1~6のアルキル基を示す。)
で表されるジアリールアミン化合物と、
下記式(5-1)~(5-3):
TIFF
2025016288000035.tif
34
170
TIFF
2025016288000036.tif
47
170
(式(5-2)中、Yはカルボニル基、スルホニル基、またはフェニルホスフィンオキシド基を示す。
mは0または1を示す。
破線γは存在しないか、または単結合を示す。)、および
TIFF
2025016288000037.tif
75
170
からなる群から選択される式で表される臭化アリール化合物とを、
Cu系触媒および請求項1に記載の製造方法により得られた配位子の存在下で反応させて、
下記式(6-1)~(6-3):
TIFF
2025016288000038.tif
84
170
TIFF
2025016288000039.tif
73
170
TIFF
2025016288000040.tif
59
170
(式(6-1)、(6-2)および(6-3)における、Z、R
3
、R
4
、破線α、βは式(4)と同義であり、Y、m、破線γは式(5-2)と同義である。)
からなる群から選択される式で表されるトリアリールアミン化合物を合成する反応工程を含む、トリアリールアミン化合物の製造方法。
【請求項4】
R
1
およびR
2
が水素原子である、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項5】
式(4)で表されるジアリールアミン化合物において、
Zが-C(R
5
)(R
6
)-を示し、
R
3
およびR
4
がそれぞれ水素原子を示し、
R
5
およびR
6
がそれぞれ炭素数1~6のアルキル基を示し、
臭化アリール化合物が式(5-1)で表される化合物であり、
トリアリールアミン化合物が式(6-1)で表される化合物である、
請求項3に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、配位子の製造方法に関する。また、本発明は、トリアリールアミン化合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
トリアリールアミン化合物は、有機発光ダイオード、有機太陽電池、有機電界効果トランジスタ等の光学や電子デバイスの必須物質、さらに医薬品骨格の必須物質として幅広く使用されている化学物質である。
【0003】
トリアリールアミン化合物は、従来はPd系触媒を用いた「炭素-窒素クロスカップリング反応」によって製造されており、希少、価格高騰、毒性等の観点から触媒の代替が要望されていた。
【0004】
上記要望を満たすために、Cu系触媒やFe系触媒への注目が高まり、かかる触媒と触媒配位子とを用いたトリアリールアミン化合物の製造方法が報告された。非特許文献1には、Pd系触媒の代替として、Cu系触媒に特定の触媒配位子を組合せることにより、ジアリールアミン化合物が臭化アリールとカップリングして、トリアリールアミン化合物を合成できることが報告されている。さらに、非特許文献1には、前記配位子の製造方法が記載されており、その収率が70%であることが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Sasa Li, Xia Huang et al., Organic Letter, 2022, 24, pp.5817-5824
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、非特許文献1に記載の配位子の製造方法には、配位子の収率に改善の余地があった。
【0007】
したがって、本発明の目的は、収率に優れ、製造コストを低減できる配位子の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、今般、式(1)で表されるイソキノリン化合物と式(2)で表されるナフタレン化合物とを縮合剤の存在下で反応させ配位子を得る、その反応工程および/またはその精製工程を工夫することで、配位子の収率を向上できることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1] 下記式(1):
TIFF
2025016288000001.tif
41
170
(式(1)中、R
1
は、環上のいずれの炭素原子に結合していてもよく、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ハロゲノアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、ニトロ基、アミノ基、アミノアルキルチオ基またはヘテロアリール基を示す。)
で表されるイソキノリン化合物と、
下記式(2):
TIFF
2025016288000002.tif
39
170
(式(2)中、R
2
は、環上のいずれの炭素原子に結合していてもよく、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ハロゲノアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、ニトロ基、アミノ基、アミノアルキルチオ基またはヘテロアリール基を示す。)
で表されるナフタレン化合物とを、縮合剤の存在下で反応させることによって、
下記式(3):
TIFF
2025016288000003.tif
48
170
(式(3)中、R
1
は式(1)と同義であり、R
2
は式(2)と同義である。)
で表される配位子を合成する反応工程、および、
前記反応工程で得られた前記式(3)で表される配位子を、ハロゲン系溶媒を含む展開液を用いたクロマトグラフ法によって精製する、精製工程
を含む、配位子の製造方法。
[2] 前記反応工程における反応時の温度が45~85℃であり、時間が1~6時間である、[1]に記載の製造方法。
[3] 下記式(4):
TIFF
2025016288000004.tif
41
170
(式(4)中、Zは-C(R
5
)(R
6
)-もしくは酸素原子を示すか、またはZは存在せず、ここで、Zが-C(R
5
)(R
6
)-または酸素原子を示す場合、破線α、βはそれぞれ単結合を示し、Zが存在しない場合、破線α、βはそれぞれ存在しない。
R
3
、R
4
は互いに独立して、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、または炭素数1~6のアルコキシ基を示す。
R
5
、R
6
は互いに独立して、水素原子または炭素数1~6のアルキル基を示す。)
で表されるジアリールアミン化合物と、
下記式(5-1)~(5-3):
TIFF
2025016288000005.tif
37
170
TIFF
2025016288000006.tif
36
170
(式(5-2)中、Yはカルボニル基、スルホニル基、またはフェニルホスフィンオキシド基を示す。
mは0または1を示す。
破線γは存在しないか、または単結合を示す。)、および
TIFF
2025016288000007.tif
59
170
からなる群から選択される式で表される臭化アリール化合物とを、
Cu系触媒および[1]または[2]に記載の製造方法により得られた配位子の存在下で反応させて、
下記式(6-1)~(6-3):
TIFF
2025016288000008.tif
66
170
TIFF
2025016288000009.tif
69
170
TIFF
2025016288000010.tif
62
170
(式(6-1)、(6-2)および(6-3)における、Z、R
3
、R
4
、破線α、βは式(4)と同様であり、Y、m、破線γは式(5-2)と同様である。)
からなる群から選択される式で表されるトリアリールアミン化合物を合成する反応工程を含む、トリアリールアミン化合物の製造方法。
[4] R
1
およびR
2
が水素原子である、[1]~[3]のいずれか一つに記載の製造方法。
[5] 式(4)で表されるジアリールアミン化合物において、
【発明の効果】
【0010】
式(1)で表されるイソキノリン化合物と式(2)で表されるナフタレン化合物とを縮合剤の存在下で反応させ、式(3)で表される配位子を得る、反応工程および/または精製工程において、特定の条件とすることで、配位子の収率を向上できる。本発明で得られた配位子を用いて、トリアリールアミン化合物を製造できる上で有利である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
高砂香料工業株式会社
香料組成物
15日前
小野薬品工業株式会社
GCL阻害剤
1か月前
トヨタ自動車株式会社
メタン製造装置
1か月前
日産化学株式会社
ピリジン化合物の製造方法
1か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
1か月前
日本化薬株式会社
シアノ複素環化合物の製造方法
7日前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
2か月前
個人
メタンガス生成装置およびメタンガス生成方法
7日前
JNC株式会社
ジアミンおよびこれを用いた重合体
1か月前
東ソー株式会社
1,2-ジクロロエタンの製造方法
14日前
個人
メタンガス生成装置およびメタンガス生成方法
7日前
田岡化学工業株式会社
多環芳香族化合物の製造方法
2か月前
株式会社クラレ
メタクリル酸メチルの製造方法
16日前
株式会社トクヤマ
ベンジルヒドラジン誘導体の製造方法
2か月前
日本曹達株式会社
エチルメチルスルホンの製造方法
16日前
三井金属鉱業株式会社
金属化合物含有物
1か月前
個人
希土類有機錯体及びその製造方法並び応用
1か月前
大正製薬株式会社
MMP9阻害作用を有するインドール化合物
15日前
住友化学株式会社
芳香族複素環化合物の製造方法
1か月前
東ソー株式会社
アデノ随伴ウイルス結合性タンパク質の精製方法
2か月前
グリーンケミカルズ株式会社
4-ヒドロキシ安息香酸組成物
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、および発光デバイス
2か月前
日本化薬株式会社
イソシアヌレート環を有する多官能アミン化合物
21日前
公立大学法人大阪
尿素化合物の製造方法
1か月前
株式会社フラスク
含ホウ素化合物および有機EL素子
28日前
株式会社Kyulux
有機発光素子
1か月前
ユニマテック株式会社
フェノチアジン誘導体化合物の精製方法
15日前
サンアプロ株式会社
金属錯塩色素
2か月前
三洋化成工業株式会社
生体由来材料中のコロイド成分濃度を高める方法
8日前
学校法人甲南学園
鉛イオン結合用アフィニティ固相
29日前
興和株式会社
新規ニコチンアミド化合物
2か月前
マナック株式会社
2-ナフタレン誘導体の製造方法
1日前
三光株式会社
化合物、屈折率向上剤及び重合体
22日前
株式会社豊田中央研究所
ギ酸回収方法
1か月前
寿本舗株式会社
アブラナ科植物の利用
22日前
京都府公立大学法人
抗体模倣分子
15日前
続きを見る
他の特許を見る