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公開番号
2025016129
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-31
出願番号
2023119192
出願日
2023-07-21
発明の名称
蛍光性樹脂組成物、蛍光性ひび割れ注入材、およびひび割れ注入補修方法
出願人
株式会社レゾナック
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08F
290/00 20060101AFI20250124BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】樹脂との反応性を有する蛍光性ラジカル重合性化合物(B1)を用いる蛍光性ラジカル組成物を提供する。また、蛍光性ラジカル重合性化合物を用いることで、強度発現性に優れた蛍光性ひび割れ注入材を提供する。さらに、蛍光性ひび割れ注入材を用いて注入作業の進捗を可視化する割れ注入補修方法、補修箇所の補修履歴を可視化するひび割れ補修の管理方法を提供する。
【解決手段】本発明の蛍光性ラジカル樹脂組成物は、ラジカル反応性樹脂(A)と、ラジカル重合性不飽和単量体(B)とを含有する。前記ラジカル重合性不飽和単量体(B)が蛍光性ラジカル重合性化合物(B1)を含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ラジカル反応性樹脂(A)と、ラジカル重合性不飽和単量体(B)とを含有する蛍光性樹脂組成物であって、前記ラジカル重合性不飽和単量体(B)が蛍光性ラジカル重合性化合物(B1)を含むことを特徴とする蛍光性樹脂組成物。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記蛍光性ラジカル重合性化合物(B1)が、365nmの波長の光を照射した際に、蛍光を発する化合物である、請求項1に記載の蛍光性樹脂組成物。
【請求項3】
前記ラジカル反応性樹脂(A)と前記ラジカル重合性不飽和単量体(B)との合計量100質量%に対して、前記ラジカル重合性不飽和単量体(B)に含まれている前記蛍光性ラジカル重合性化合物(B1)が10~95質量%である請求項1又は2に記載の蛍光性樹脂組成物。
【請求項4】
前記蛍光性ラジカル重合性化合物(B1)は、ジシクロペンテニルオキシメタクリレート、アクリロイルモルホリン、フェノキシエチルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、2エチルヘキシルメタクリレート、及びPEG#200ジメタクリレートからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の蛍光性樹脂組成物。
【請求項5】
さらに蛍光性界面活性剤を含む、請求項1又は2に記載の蛍光性樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の蛍光性樹脂組成物を含む、蛍光性ひび割れ注入材。
【請求項7】
コンクリート、アスファルトコンクリート、モルタル、木材および金属からなる群から選択される少なくとも1つの構造物に生じたひび割れに対し、請求項6に記載の蛍光性ひび割れ注入材を注入して硬化する工程を有することを特徴とするひび割れ注入方法。
【請求項8】
コンクリート、アスファルトコンクリート、モルタル、木材および金属からなる群から選択される少なくとも1つの構造物に生じたひび割れに対し、請求項6に記載の蛍光性ひび割れ注入材を注入し、紫外線を照射することで、注入作業の進捗を可視化することを特徴とするひび割れ注入補修方法。
【請求項9】
コンクリート、アスファルトコンクリート、モルタル、木材および金属からなる群から選択される少なくとも1つの構造物に生じたひび割れに対し、請求項6に記載の蛍光性ひび割れ注入材を注入して硬化させた後、補修箇所に紫外線を照射することで補修履歴を可視化することを特徴とするひび割れ補修の管理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光性樹脂組成物、蛍光性ひび割れ注入材、およびひび割れ注入補修方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、補修の必要なコンクリート構造物が増加している。コンクリート構造物は、中性化や塩害等によって劣化する。特に寒冷地のコンクリート構造物は、コンクリート中に含まれる水分の凍結融解に加え、融雪剤として用いられる塩化カルシウムや塩化ナトリウムといった塩化物の影響によって、劣化が著しく進む。このため、コンクリート構造物の補修を早急に行うことが要求されている。
【0003】
事前検知目的および施工後の補修履歴確認のために注入材に感光性を付与する事例はあるが、いずれも蛍光染料等の物質を添加することにより達成されている(例えば、特許文献1~4)。これらの添加材は樹脂との反応性がなく、硬化後のひび割れ注入材の物性に寄与しない成分である。そのため、ひび割れ注入材の硬化物性、接着強度、耐久性の低下が懸念される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-235778号公報
国際公開第16/006049号
特開2013-079505号公報
特開2011-185629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、接着強度、耐久性の低下がなく、且つ可視化が可能な樹脂組成物を提供することを目的とする。また、強度発現性に優れた蛍光性ひび割れ注入材を提供することを目的とする。さらに、注入作業の進捗を可視化する割れ注入補修方法、補修箇所の補修履歴を可視化するひび割れ補修の管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は以下の構成を採用する。
[1] ラジカル反応性樹脂(A)と、ラジカル重合性不飽和単量体(B)とを含有する蛍光性樹脂組成物であって、前記ラジカル重合性不飽和単量体が蛍光性ラジカル重合性化合物(B1)を含むことを特徴とする蛍光性樹脂組成物。
[2] 前記蛍光性ラジカル重合性化合物(B1)が、365nmの波長の光を照射した際に、蛍光を発する化合物である、[1]に記載の蛍光性樹脂組成物。
[3] 前記ラジカル反応性樹脂(A)と前記ラジカル重合性不飽和単量体(B)との合計量100質量%に対して、前記ラジカル重合性不飽和単量体(B)に含まれている前記蛍光性ラジカル重合性化合物(B1)が10~95質量%である[1]又は[2]に記載の蛍光性樹脂組成物。
[4] 前記蛍光性ラジカル重合性化合物(B1)は、ジシクロペンテニルオキシメタクリレート、アクリロイルモルホリン、フェノキシエチルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、2エチルヘキシルメタクリレート、及びPEG#200ジメタクリレートからなる群から選択される少なくとも1種である、[1]~[3]のいずれかに記載の蛍光性樹脂組成物。
[5] さらに蛍光性界面活性剤を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の蛍光性樹脂組成物。
[6] [1]~[5]のいずれかに記載の蛍光性樹脂組成物を含む、蛍光性ひび割れ注入材。
[7] コンクリート、アスファルトコンクリート、モルタル、木材および金属からなる群から選択される少なくとも1つの構造物に生じたひび割れに対し、[6]に記載の蛍光性ひび割れ注入材を注入して硬化する工程を有することを特徴とするひび割れ注入方法。
[8] コンクリート、アスファルトコンクリート、モルタル、木材および金属からなる群から選択される少なくとも1つの構造物に生じたひび割れに対し、[6]に記載の蛍光性ひび割れ注入材を注入し、紫外線を照射することで、注入作業の進捗を可視化することを特徴とするひび割れ注入補修方法。
[9] コンクリート、アスファルトコンクリート、モルタル、木材および金属からなる群から選択される少なくとも1つの構造物に生じたひび割れに対し、[6]に記載の蛍光性ひび割れ注入材を注入して硬化させた後、補修箇所に紫外線を照射することで補修履歴を可視化することを特徴とするひび割れ補修の管理方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、蛍光性ラジカル重合性化合物を用いる蛍光性樹脂組成物を提供することができる。また、蛍光性ラジカル重合性化合物を用いることで、強度発現性に優れた蛍光性ひび割れ注入材を提供することができる。さらに、蛍光性ひび割れ注入材を用いて注入作業の進捗を可視化する割れ注入補修方法、補修箇所の補修履歴を可視化するひび割れ補修の管理方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の蛍光性樹脂組成物、蛍光性ひび割れ注入材、ひび割れ注入補修方法、及びひび割れ補修の管理方法を詳細に説明する。
【0009】
[蛍光性樹脂組成物]
本発明の一実施形態の蛍光性樹脂組成物(本実施形態の蛍光性樹脂組成物ともいうことがある。)は、ラジカル反応性樹脂(A)と、ラジカル重合性不飽和単量体(B)を含む。前記ラジカル重合性不飽和単量体(B)が蛍光性ラジカル重合性化合物(B1)を含む。前記ラジカル重合性不飽和単量体(B)は、蛍光性ラジカル重合性化合物(B1)のほかに非蛍光性ラジカル重合性不飽和単量体(B2)を含んでいてもよい。
また、本実施形態の蛍光性樹脂組成物は、芳香族3級アミン(C)、有機過酸化物(D)を含有してもよい。
またさらに、本実施形態の蛍光性樹脂組成物は、蛍光性界面活性剤 (E)を含有してもよい。
【0010】
「ラジカル反応性樹脂(A)」
ラジカル反応性樹脂(A)は、側鎖および/または主鎖にエチレン性炭素-炭素二重結合を有する。ラジカル反応性樹脂(A)は、ビニルエステル樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂およびポリエステル(メタ)アクリレート樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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