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公開番号2025016043
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119053
出願日2023-07-21
発明の名称室内履物、及び室内履物の製造方法
出願人西川株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A43B 3/10 20060101AFI20250124BHJP(履物)
要約【課題】使用者が意図せずに脱げることを抑制しつつ、見栄えが良い室内履物、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】第1方向D1及び第2方向D2の双方に延在し、使用者の足が載置される台座部と、台座部に連結され、第1方向D1に沿って使用者の足を挿入することが可能な空間を台座部との間に形成する甲部と、を備え、甲部は、使用者の足と接触する第1側地34、及び、第1側地34に連結されており第1側地34から見て台座部とは反対側に位置する第2側地を有する袋部と、袋部の内部において第1側地34に固定された状態で第2方向D2に延在する弾性部材32と、袋部に収容される内容物と、を有し、第1側地34は、第1方向D1に延在する複数の折り目34aを有し、弾性部材32は、複数の折り目34aを跨ぐ延在部321と、延在部321の両側のそれぞれにおいて第1側地34に固定される一対の固定部322と、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向、及び前記第1方向と交差する第2方向の双方に延在し、使用者の足が載置される台座部と、
前記台座部に連結され、前記第1方向に沿って前記使用者の足を挿入することが可能な空間を前記台座部との間に形成する甲部と、
を備え、
前記甲部は、
前記使用者の足と接触する第1側地、及び、前記第1側地に連結されており前記第1側地から見て前記台座部とは反対側に位置する第2側地を有する袋部と、
前記袋部の内部において前記第1側地に固定された状態で前記第2方向に延在する弾性部材と、
前記袋部に収容される内容物と、
を有し、
前記第1側地は、前記第1方向に延在する複数の折り目を有し、
前記弾性部材は、前記複数の折り目を跨ぐ延在部と、前記延在部の両側のそれぞれにおいて前記第1側地に固定される一対の固定部と、を有する、
室内履物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記台座部は、中芯と、前記中芯を収容する内部空間を画成する台座部側地と、前記台座部側地の前記内部空間を開閉する線ファスナーと、を有し、
前記線ファスナーは、前記第1方向及び前記第2方向の双方に交差する第3方向から見て前記台座部側地の周縁に沿って延在している、請求項1に記載の室内履物。
【請求項3】
前記中芯は、前記第3方向に沿って並ぶように積層された複数の層を有し、
前記複数の層のうちの上側に位置する層における前記使用者の足と対向する面は、凹凸状を呈し、
前記上側に位置する層の下側に位置する層における前記使用者の足とは反対を向く面は、平面状を呈する、
請求項2に記載の室内履物。
【請求項4】
前記台座部は、前記中芯を収容する外装を有し、
前記外装は、前記中芯とともに前記台座部側地の前記内部空間に収容され、
前記外装の表面は、平滑面である、請求項2又は請求項3に記載の室内履物。
【請求項5】
前記内容物は、羽毛を含む、請求項1又は請求項2に記載の室内履物。
【請求項6】
室内履物の製造方法であって、
第1方向、及び前記第1方向に交差する方向である第2方向に延在する第1側地に、前記第1方向に延在する複数の折り目を形成する工程と、
前記第2方向に延在するとともに前記複数の折り目を跨ぐように弾性部材を前記第1側地に固定する工程と、
前記第1側地に固定された前記弾性部材を第2側地で覆い、前記第1側地に前記第2側地を縫製して前記室内履物の甲部の袋部を作成する工程と、
前記袋部に内容物を収容して前記甲部を作成する工程と、
前記甲部を、使用者の足が載置される台座部に縫製する工程と、
を備える、室内履物の製造方法。
【請求項7】
前記台座部は、前記第1方向及び前記第2方向の双方に延在する足裏生地と、前記足裏生地から見て前記甲部とは反対側に配置される床面生地とを有し、
前記足裏生地は、前記使用者の足が載置される足裏面を有し、
前記床面生地は、鉛直下方を向く下面を有し、
前記台座部に縫製する工程において、前記足裏面と前記第1側地とを互いに対向させるとともに、前記第2側地と前記下面とを互いに対向させた状態で、前記足裏生地、前記甲部及び前記床面生地を互いに縫製する工程と、
前記足裏生地が前記床面生地と前記甲部との間に配置されるように、前記足裏生地及び前記甲部、又は前記床面生地を反転させる工程と、
を更に備える、請求項6に記載の室内履物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、室内履物、及び室内履物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、足形をした底板と、使用者のつま先から使用者の足の甲までを覆うように底板に固定された甲被と、を備えるスリッパ型履物が記載されている。甲被の開口に沿った縁には、底板の幅方向の中央に位置する溝が形成されている。この溝は、甲被が切り欠かれて形成された四角形状を呈する。この溝を跨ぐようにゴムバンドが甲被に縫着されている。甲被の開口に沿った縁には、甲被の表側及び裏側から、四角形の溝及びゴムバンドを挟んで覆う装飾片が設けられている。このスリッパ型履物では、底板と甲被との間に足が挿入されたときにゴムバンドに弾性力を働かせることにより、使用者の足の甲に甲被が密着する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭60-160701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
室内履物は、使用者が着脱する機会が多く、人目に触れる機会が多いこともある。よって、着脱を容易に行えるとともに、使用者が意図しない場合には脱げにくくできることが望まれる。また、室内履物の見栄えが良いことが望まれる。
【0005】
本開示は、使用者が意図せずに脱げることを抑制しつつ、見栄えが良い室内履物、及び室内履物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る室内履物は、(1)第1方向、及び第1方向と交差する第2方向の双方に延在し、使用者の足が載置される台座部と、台座部に連結され、第1方向に沿って使用者の足を挿入することが可能な空間を台座部との間に形成する甲部と、を備える。甲部は、使用者の足と接触する第1側地、及び、第1側地に連結されており第1側地から見て台座部とは反対側に位置する第2側地を有する袋部と、袋部の内部において第1側地に固定された状態で第2方向に延在する弾性部材と、袋部に収容される内容物と、を有する。第1側地は、第1方向に延在する複数の折り目を有する。弾性部材は、複数の折り目を跨ぐ延在部と、延在部の両側のそれぞれにおいて第1側地に固定される一対の固定部と、を有する。
【0007】
この室内履物では、第1側地には、第1方向に延在する複数の折り目が設けられている。よって、台座部と甲部との間に形成された空間に使用者の足が挿入されたときに、使用者の足が第1側地と接触することによって、複数の折り目が展開され、第1側地の第2方向の長さが長くなるように第1側地は拡がろうとする。この室内履物では、弾性部材は、複数の折り目を跨ぐ延在部と、延在部の両側のそれぞれにおいて第1側地に固定される一対の固定部と、を有する。よって、第1側地が拡がると、一対の固定部の間の離隔距離は長くなる。これにより、弾性部材の延在部の長さは自然長よりも長くなるので、延在部の長さが自然長に戻るように延在部は弾性力を働かせる。このとき、第1側地は、適度に引き戻され、使用者の足に密着する。弾性部材は、第1側地に固定され、第2側地に覆われているので、甲部の外側に露出していない。したがって、弾性部材が露出する場合と比較して、室内履物の外観の美観を良好にすることができる。その結果、この室内履物は、使用者が意図せずに脱げることを抑制しつつ、見栄えが良くなっている。
【0008】
(2)上記(1)において、台座部は、中芯と、中芯を収容する内部空間を画成する台座部側地と、台座部側地の内部空間を開閉する線ファスナーと、を有してもよい。線ファスナーは、第1方向及び第2方向の双方に交差する第3方向から見て台座部側地の周縁に沿って延在していてもよい。上記内部空間に中芯が収容されるので、使用者が台座部に加える荷重を中芯によって支えることができる。経年変化等により中芯が変形した場合であっても、線ファスナーを開けて上記内部空間に収容された中芯を新しい中芯に交換することができる。線ファスナーが台座部側地の周縁に沿って延びていることにより、線ファスナーの開閉を容易に行うことができるので、中芯の交換を容易に行うことができる。
【0009】
(3)上記(2)において、中芯は、第3方向に沿って並ぶように積層された複数の層を有してもよい。複数の層のうちの上側に位置する層における使用者の足と対向する面は、凹凸状を呈してもよく、上側に位置する層の下側に位置する層における使用者の足とは反対を向く面は、平面状を呈してもよい。下側に位置する層における使用者の足とは反対を向く面は、平面状を呈している。この面は、床面に対向する面である。よって、室内履物を床面に配置したときに室内履物を安定させることができる。上側に位置する層における使用者の足と対向する面が凹凸状を呈しているので、当該面はクッション性を有するとともに通気性を確保することができる。
【0010】
(4)上記(2)又は(3)において、台座部は、中芯を収容する外装を有してもよい。外装は中芯とともに台座部側地の内部空間に収容されてもよい。外装の表面は、平滑面であってもよい。台座部側地の内部空間に中芯を収容する外装を入れるときに、台座部側地に外装が接触する。外装の表面が平滑面である場合、台座部側地と外装との摩擦を低減できるので、中芯を上記内部空間に容易に入れることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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